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2020年5月 1日

当院は現在新型コロナウイルスの感染拡大防止のため休診しておりますが、5月8日(金)より診療を再開致します。緊急事態宣言は延長がほぼ確定しておりますが、既に2度のご予約延期を行なっている患者さまもいらっしゃいますし、このまま矯正装置を装着している皆さまの治療を延期し続けることはできないため、できる限り感染防止に努めながら診療を再開したいと存じます。

よって今日は当院が行なっている感染対策についてお話ししたいと思います。

当院ではこれまでも器具の消毒・滅菌については力を入れて参りましたが、新型コロナウイルスの感染防止のためより意識を高く持って対策に取り組んでいく所存です。
以下、当院での感染対策について、従来からのものと新たに加えたもの交えてご説明致します。


1)人の密度を下げるための取り組み

・木曜日を休診日→診療日へ変更
5月よりこれまで休診日としておりました木曜日についても診療を行います。
矯正歯科の場合は1ヶ月に1回治療を進めるというのが基本になるため、既存の患者数を急に抑えるということはできません。当院ではスタッフの出勤を分散し、予約できる日を増やすことで人の密度を低下させます。私が不在の日もございますので、所在している日をご希望の場合は受付にお申し出下さい。

・患者さま同士の距離の確保
待合室でお待ちの際には、距離を開けてお座り下さい。また、お付き添いは1名まででお願い致します。
当院では来院患者数に対して待合室が比較的広く設計されているため、距離を開けてお待ちいただけます。また、診療台ごとの間隔も広めに設計されております。
以下の写真のように、間隔を開けてお座り下さい。

kansentaisaku01.jpg


2)消毒・滅菌についての取り組み

当院では従来よりスタンダードプリコーションを重んじ、
・患者毎のグローブの交換
・ディスポーザブル(使い捨て)エプロン・紙コップの使用
・その他ディスポーザブルが望ましい道具の使用
 排唾管(唾液を吸い取る器具)、アプリケーター(薬剤を歯などに塗布する道具)など
 を使い捨てとしています
・患者毎のピンセット、ミラー、トレーなどの基本セット、矯正歯科用プライヤーの滅菌
・患者毎の診療台のアルコール消毒
を行なって参りました。

滅菌・消毒に関しては従来より以下の機器を導入しております。

オートクレーブ
高圧蒸気滅菌器(スチームステリライザー)です。日本ではオートクレーブと呼ばれることが多いものです。高温高圧の飽和水蒸気により細菌やウイルスを死滅させます。
滅菌能力の高さからB、S、Nの3段階に分かれており、当院では最高水準のクラスBの高圧蒸気滅菌器 DAC Professional(デンツプライシロナ社製)を導入しております。

スクリーンショット 2020-04-18 19.04.06.png

ハンドピースの洗浄・滅菌から乾燥を全自動で行うDAC Universal(デンツプライシロナ社製)という機械です。当院ではハンドピースを使用毎に滅菌しております(いわゆるハンドピースの使い回しをしていません)。


スクリーンショット 2020-04-18 19.04.14.png

ウォッシャーディスインフェクター(感染防止洗浄機)です。当院ではIC Washer(モリタ社製)を導入しています。高いレベルでの器具の洗浄・消毒作業(予備洗浄→本洗浄→すすぎ2回→熱水消毒(93℃10分)→乾燥)を全自動で、合計103分の時間をかけて行います。機械化により効率良く、また作業レベルを均一にすることができます。作業レベルの均一化について碎けた言い方をすると、誰が扱っても高いレベルの洗浄・消毒が行われます。


・診療台のディスポーザブルラッピング(新型コロナウイルス対策として新たに追加)
歯科の診療台はどうしても操作ボタンやライトを手指で触れないといけない機会が有ります。このため平常時通り患者さまごとに診療台のアルコール消毒した上で、ラッピングを交換することと致しました(3月下旬より開始しております)。
患者Aの口腔内に触れたグローブで診療台を触る

患者Bのグローブで診療台を触る

患者Bの口腔内に触る
の流れでの間接的な接触感染を避けるためです。診察毎のアルコール消毒はしっかりと行なっていますが、念には念を入れて対策をしています。

ユニット全体テーブルライト


・患者さまごとにカルテ用のボールペンを交換
カルテ・歯などのイラスト・メモなどを記載する際にはボールペンを用います。患者さまの口腔内に触れたグローブでペンに触れないように指導しておりましたが、よりリスクを抑えるための感染対策として、カルテ1つに対して1本のボールペンを同時に保管することと致しました。患者さまの矯正用ワイヤーに記しをつけるためのマーカーも同様と致します。
これも先ほどの診察台と同様の考えで、
患者Aの口腔内に触れたグローブでボールペンを触る

患者Bのグローブでボールペンを触る

患者Bの口腔内に触る
の流れでの間接的な接触感染を避けるためです。


3)その他新型コロナウイルス感染拡大防止のための新たな取り組み
・院内の換気
診療時間はクリニックの入り口、窓を開けて換気を図っております。

・来院時の問診票の記入、検温
来院時に新型コロナウイルスに関しての問診票を記入していただき、検温を行なっていただきます。37.5℃以上の発熱が有る方は診察を受けることはできません。

・診療開始前のポビドンヨード液によるうがい
診療を開始する前にポビドンヨード液にてうがいをしていただきます。ポビドンヨード液は幅広いウイルスに効果が有り、MERSコロナウイルス 、SARSコロナウイルスに対する高い効果も証明されています(新型コロナウイルスに対する効果はまだ証明されていません)。
ヨウ素に対する過敏症のある患者さまには使用禁忌、甲状腺機能に異常のある患者さまには慎重投与という扱いになるため、お申し出下さい(問診票でもお訊ねします)。

・エアタービン、超音波スケーラーの使用制限
唾液を広範囲に飛散させ感染のリスクが高いと考えられるエアタービン、超音波スケーラーの使用を基本的に停止しております。止むを得ない状況に限り注意を払いながら使用致します。矯正治療はタービン、超音波スケーラーを使用しなくても進められる処置がほとんどです。

・スタッフの検温
全スタッフ、出勤時に検温を行なっております。


以上のように対策を行なっております。これらの対策を持ってすれば当院を受診することによって皆さまが新型コロナウイルスに感染するリスクというのは極めて小さいと考えられます。

そうは言っても受診することに不安が強いという患者さまがおられるのは無理も有りません。再度ご予約を延期していただいて構いませんので遠慮無くご連絡下さい。出産・留学・出張などで数ヶ月の間矯正治療が中断するということは良く有ることですので、間隔が開くことをご心配なさらないで下さい。
また、公共の交通機関を利用することに不安で、お車で来院することが可能な方は当院がございます谷川ビルの駐車場をご利用下さい。診察時間分の駐車チケットをお渡し致します。

最後に、以下に当てはまる方は受診をお控え下さい。

・37.5℃以上の発熱が有る
・風邪のような症状が有る
・強い倦怠感(だるさ)や息苦しさ(咳、呼吸困難症状)が有る
・味覚や嗅覚の異常がある
・14日以内に新型コロナウイルス感染症の流行地域から帰国した
・新型コロナウイルス感染症の方および感染症検査を行なっている方と濃厚接触の疑いが有る

新型コロナウイルスに関してはまだ分かっていないことも多いため、今後も対策をアップデートしていきたいと存じます。

何卒よろしくお願い申し上げます。

待合室

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鈴木剛史

横浜フォルテ矯正歯科
〒221-0835
神奈川県横浜市神奈川区
鶴屋町2-24-1
谷川ビルディング
ANNEX館 4F

横浜駅西口4分

横浜フォルテ矯正歯科
院長 鈴木剛史

【経歴】
私立神奈川大学附属高等学校卒業
東京医科歯科大学歯学部歯学科卒業
東京医科歯科大学大学院顎顔面矯正学分野専攻課程修了

【大学卒業年】
2005年

【所属学会】
日本矯正歯科学会 認定医
東京矯正歯科学会
WFO(World Federation of Orthodontists)世界矯正歯科医連盟
日本顎変形症学会
日本口蓋裂学会
バイオオルソ研究会(東京医科歯科大学矯正歯科OBによる矯正歯科治療の勉強会)
インビザライン認定ドクター
インコグニート認定ドクター