新型コロナウイルスの影響による休診の判断について
横浜フォルテ矯正歯科に通院中の皆さまへ
当院では新型コロナウイルス(COVID-19)の影響と感染拡大防止の必要性を重く受け止め、3月下旬からご予約の延期要請を開始し、4月8日の緊急事態宣言の発出に伴って休診とさせていただいております。急患対応のみ行なっております。
休診することにより、患者さまの治療期間は延びてしまいますので申し訳ないと存じております。
休診という判断に至った理由と、今後の見通しについて述べさせていただきます。
少々長文となりますが、お目通し頂ければ幸いです。
現在、新型コロナウイルスの感染拡大により多くの人が苦しみ、特に首都圏は医療崩壊の危機に瀕しております。
都医師会からも医療的緊急事態宣言が発せられていますし、以下のような公にされているメッセージからも危機感が伝わります。
-- 神奈川県医師会から神奈川県民の皆様へのお願い --
https://kanagawa-med.or.jp/images/about_coronavirus.pdf
-- 日本緊急医学会・日本救急医学会から新型コロナウイルス感染症に対応する学会員、救急医療関係者への文書-- (一般向けの文書ではありませんが、医療崩壊に瀕する危機的な状況が実感できます)
https://jsem.me/news/items/ad4c870a930fdffef24e985602e7b607915c3961.pdf?fbclid=IwAR1bBcGNKm_SPryjwLqp83CN6HdoUOeeVZC84l_JZoHPQk-CTiJWOGlPBj4
このまま感染拡大に失敗すれば医療機関はパンクし、新型コロナウイルスによる苦しむ人、命を落とす人が大勢出てしまうだけでなく、平常時であれば助かるはずの疾患の人までその多くが助からなくなります。また、医療スタッフの疲弊は計り知れないものとなるでしょう。
それを防ぐために今、必要なのは人と人が接する機会を減らすことです。非常にシンプルなことです。
当院には平常時多くの患者さまがいらっしゃいます。そのままの状態で診療を続けると接触機会を減少させることはできません。多くの人の公共機関での移動も生むことになります。
しかしながら、○○さんの診療はするけど△△さんの診療はしないというようなことはできないため、皆さまにご予約の延期をお願いしております。
またスタッフの安全という点もご予約の延期をお願いする大きな理由の一つです。歯科のスタッフは新型コロナウイルスの感染リスクが高いと言われ、実際に感染例が報じられています。スタッフが感染すれば業務停止となり、急患対応すらできなくなると考えられます。矯正歯科医院には感染防止のための高度な装備(高機能のマスクやガウンなど)は用意が無く、またそれは新型コロナウイルスの治療にあたる医療機関に優先的に提供されるべきで、当院が今求めるべきでは有りません。
医療機関は休業要請の対象とはなっていませんので、歯科診療所も対象外です。ですが、医療機関として一纏めにするのはどうでしょうか。例えば歯のホワイトニングなどは不急と言え、こんな時には自粛すべきと考えるのが一般的でしょう。対して歯がズキズキ痛くて食べられない、眠れないような時には全ての歯科医院が閉鎖していたら困ることでしょう。
政府や自治体にも様々な診療行為を一つ一つ不急かどうか分別する時間は無いでしょうから、各責任者が判断するしかないのです。
よって街中には平常通り診療している歯科も有れば、休診している歯科も有ります。母校である大学の歯学部附属病院は外来を停止(緊急性の有る一部疾患を除く)しております。
矯正治療は緊急性が高くはない治療です。したがって平和な日常を取り戻すために正念場と言えるこの局面に、当院の責任者として一ヶ月の休診という判断を致しました。ここで皆さまにご協力いただくことが、新型コロナウイルスの感染拡大の防止の一助となると考えております。
とは言え、矯正装置を装着している皆さまの治療をいつまでも引き伸ばし続けるわけにはいきません。私共は皆さまの歯並びを治療するという約束をしています。刻一刻と変化する情勢を見極め、今後はできる限りの感染防止策、人の密度を下げる策を練って診療再開に臨みたいと存じます。
ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。
皆さまのご健康を心よりお祈り致します。