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2015年12月17日

本来は抜歯によって歯の配列スペースを作った上で、矯正治療を行うべき症例に無理な非抜歯矯正を行った場合には様々なリスクが生じます。

よくある失敗談として、

・口元が突出してしまう(猿っぽい、ゴリラっぽいと表現される患者さんがいます)
・口唇が閉まらなくなる(口唇閉鎖不全)
・口呼吸になってしまう

が挙げられます。これは明らかにスペースが無い歯を無理に並べることにより、前歯が前方へ傾斜してしまった結果です。

口元の突出は審美的にマイナスと考えられますし、安静時に口が開いてしまうのは審美面、健康面双方のデメリットとなります。

他にも無理に非抜歯で歯並びを広げて並べることにより、

・外側の歯ぐき(歯肉)が薄くなり、歯ぐきがさがってしまう(歯肉退縮)。

というリスクが高くなります。適切な抜歯を行っても歯の移動で歯ぐきが痩せてしまうことはあるので、非抜歯矯正だけのリスクとは言えませんが、治療計画に無理があるほど、歯肉退縮のリスクがより高いでしょう。

もちろん非抜歯矯正全てを否定しているわけでは全くありません。

私達も抜歯せずに済むならもちろん抜歯はしたくはありません。検査資料の分析の結果、非抜歯を選択することは多々有ります。

抜歯はしないで歯を並べられたけど口元が出っ張った、口が閉まらなくなった、という結果が予測されるのなら抜歯をして綺麗に並べた方が良いと考えているのです。


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抜歯矯正・非抜歯矯正
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鈴木剛史

横浜フォルテ矯正歯科
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神奈川県横浜市神奈川区
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横浜フォルテ矯正歯科
院長 鈴木剛史

【経歴】
私立神奈川大学附属高等学校卒業
東京医科歯科大学歯学部歯学科卒業
東京医科歯科大学大学院顎顔面矯正学分野専攻課程修了

【大学卒業年】
2005年

【所属学会】
日本矯正歯科学会 認定医
東京矯正歯科学会
WFO(World Federation of Orthodontists)世界矯正歯科医連盟
日本顎変形症学会
日本口蓋裂学会
バイオオルソ研究会(東京医科歯科大学矯正歯科OBによる矯正歯科治療の勉強会)
インビザライン認定ドクター
インコグニート認定ドクター