付け八重歯や八重歯ガールなんて言葉を聞くと悲しくなります
付け八重歯や八重歯ガールなんて言葉を聞くと悲しくなってしまいます。
こんな言葉がメディアに取り上げられることが、日本人の歯科に対する認識の低さ、日本の歯科医師の患者さんへの教育の未熟さを表しているからです。
八重歯は見た目が良くないだけでなく、お口の、ひいては全身の健康を損なうものです。人間の歯の中で最も丈夫な犬歯が使えていないことにより、他の歯への負担が増加し、歯を失う原因になります。
欧米や韓国など美しい歯並びの人が多い矯正治療の先進国では、八重歯はドラキュラティースとして忌み嫌われ、治療していないと貧困の象徴とされます。
日本でもその傾向が最近、かなり顕著になってきました。特に首都圏では矯正治療の普及率は増加の一途です。しかし、まだ認識が遅れている人も多いのが現状です。
何より情けないのが、付け八重歯を施術する歯科医院が日本にだけあるということです。
100名以上の歯科医師を対象にしたアンケートでは90%以上の歯科医師は、付け八重歯を患者さんに頼まれても施術しないと回答していましたが、100%ではなかったのです。これは日本の歯科医師としてとても恥ずかしいことで、海外の歯科医師にはとても言えません。
医師は専門的な知識のない患者さんを健康に導くのが仕事です。
虫歯を詰める安価な材料でわざわざ健康を害する付け八重歯を作って高額な費用を請求する。
医師の仕事ではありません。
八重歯をつくって不健康になってお金を払う患者さんも未熟過ぎます。
八重歯の芸能人がかわいいなんていうのも大きな間違いで、八重歯がかわいいのではなくて、美人がたまたま八重歯だっただけです。
八重歯でなければもっと美人なわけで、それを証拠に八重歯の芸能人のほとんどは矯正治療をしていきます。
若いうちは未熟さで何とかなっても、年齢を重ねてくると、明らかに審美的でないからです。
見えない矯正治療をする人も多いので、いつのまにか治っていることもあると思います。付け八重歯をする芸能人なんてもちろんいません。
日本は歯科医師過剰と言われ、生存競争が厳しいのも確かです。生き残るために色んなことを考える歯医者がいます。
それでも、医療人としてのプライドを捨てるくらいなら引退した方が良いのではないでしょうか。