2012年

歯科衛生士・歯科助手の求人


当院は横浜駅西口から近い矯正歯科を専門とするクリニックです。子供から成人まで、幅広い年齢層の患者さんが通院されています。通院期間が一般歯科と比べて長いため、御自身の患者さんと沢山コミュニケーションを取ることができ、やりがいをもてます。

当院の特徴
(1)患者さんへのホスピタリティを大切にしています。矯正歯科治療の知識が最初は浅いのは皆さん同じです。御自身の患者さんを大切に思うことから、学習する意欲が芽生えていくと考えております。歯の着色や歯石に気付いた時にすぐに取ってあげられる、痛みや不快感を覚えにくくするように処置するにはどうすれば良いかをいつも考えてあげられる、そんな思いを持ったスタッフを募集しています。

(2)患者さんにふさわしい治療を提供することを心がけています。知識や材料を取り入れるため、院長は定期的に学会、勉強会へ参加しています。歯科衛生士にも知識や技術の刷新が必要と考え、各種学会、研修会への参加費用を補助致します。

スタッフ募集詳細
【募集】正社員・パート
【職種】歯科衛生士、歯科助手、受付
【給与】詳細は面談の上(新卒・矯正歯科未経験者OK)、交通費支給、賞与有り
【勤務】〒221-0835 神奈川県横浜市神奈川区鶴屋町2-24-1 谷川ビルディングANNEX館 4階
    JR線 / 東京急行電鉄 東横線 / 横浜高速鉄道 みなとみらい線 / 京浜急行電鉄 /
    相模鉄道(相鉄線) / 横浜市営地下鉄ブルーライン 「横浜駅」西口より徒歩4分
【診療時間】月・火・水・木・金:AM10:00〜13:30 PM15:00〜20:00
       土・日・祝 :AM09:00〜12:00 PM13:30〜18:00
【休日】シフト制 週休2.75日(週休3日×3週、週休2日×1週)夏季・冬季休暇あり。
【資格】歯科衛生士免許(歯科衛生士のみ)
【待遇】詳細は面談の上。
【仕事内容】歯科医院内での歯科衛生士業務、診療補助、受付

【応募方法】まずは、お電話にてお問い合わせください。
      045-620-6552  担当:鈴木

アーチレングスディスクレパンシー

歯並びを整えるために、不足している、または余っているスペースのこと。単位はmm。スペースが不足している場合は-、余っている場合は+の符号をつける。スペースが不足している場合は、歯並びは叢生(ガタガタ)になり、余っている場合は空隙歯列(すきっ歯)となる。

スペースが足りない場合には、歯列矯正により歯並びの幅を広げたり、歯を後方に移動したりして、すき間を確保しますが、それでも足りない場合は抜歯を選択します。

スペースが余っている場合も見た目や発音の問題から歯列矯正治療の必要が有り、すきっ歯のスペースを閉鎖します。ディスクレパンシーとは不調和という意味で、アーチレングスディスクレパンシーの絶対値が大きいことは、歯と顎の大きさのバランスがとれていないことを表しています。

アーチファクト

CTやMRIを撮影した際に発生する、ノイズなどを原因とした実際には存在しない虚像のこと。口腔内に金属(銀歯など)が存在すると出現しやすい。

アーティキュラーレ

矯正歯科の診断に用いるセファログラムの計測点の一つ。下顎枝後縁と後頭骨基底部下縁の交点。

アクアリウム

矯正歯科専門分析ソフトDolphinのアプリケーション。患者説明用動画ソフト。数十種類の動画が有り、歯列矯正治療の過程、矯正装置の使い方などをわかりやすく解説している。国内にも導入している歯科医院が有る。

アクチバトール

activator。アクチベーター、FKO(エフカオー)とも言う。機能的矯正装置の一つ。成長期の子供の矯正治療に用いる。骨格に合わせて上顎、下顎の成長促進、成長抑制を行い、バランスの良い骨格に近づけるための矯正装置。

アシンメトリー

asymmetry。非対称であること。矯正歯科の分野では、骨格や歯列の左右非対称性に対して用いられる事が多い。また、アシンメトリーフェイスボウという左右の遠心移動量が異なる場合に用いられるものもある。⇔シンメトリー symmetry。

アスティクスリテーナー

アスティクスリテーナー唇側線が歯の色に近い白いグラスファイバーで出来ており、装着していてもほとんど目立ちにくいプレートタイプのリテーナー

マウスピース型矯正装置(アソアライナー)

アソインターナショナル社独自の、透明のマウスピース矯正装置。起源は韓国である。原則的にマウスピースを食事の時を除いて一日中使用して歯の移動を行う。透明であるため、殆ど人に気づかれずに歯列矯正を行うことができる。

石膏模型を分割、セットアップし、セットアップ模型からマウスピースを作成する。1回の印象採得で3ステップ分までマウスピースを作成することが可能である。矯正治療開始時のシリコン印象をスキャンして、全マウスピースを一度に作成するマウスピース型矯正装置(インビザライン)と比較すると、印象採得の回数が多くなるが、その分、治療方針の修正が容易である。

アタッチメント

矯正治療においてはリンガルボタンやシーガルボタン、クリートなどの留め具を指す。主に歯面へダイレクトボンディングするが、バンドに溶接する場合も有る。

後戻り

歯列矯正治療の終了後に、歯が元にあった位置の方向へ戻ってしまうこと。リテーナーの使用状況が悪いと起こる。また、外科的矯正治療の終了後に顎骨が元の方向に戻ることも言う。

アンカレッジ

固定のこと

アンカレッジロス

固定の喪失。例えば、出っ歯の矯正治療で小臼歯を抜歯した場合、抜歯して獲得したスペースは当然、出っ歯である前歯を後退させるために使われるべきである。前歯を後退させるための固定源は臼歯に求められるが、その際に臼歯がスペースに向かって動いてしまうことをアンカレッジロスと言う。

治療計画以上のアンカレッジロスを起こしてしまうと、前歯が十分に後退しないことになってしまうため、固定源の強化は重要である。

アングル分類

1899年にAngleが提唱した、第一大臼歯の噛み合わせの関係を表す分類。理想的な噛み合わせの状態がI級、上顎の第一大臼歯が前方にある場合がII級、その逆がIII級である。出っ歯の場合はII級、受け口の場合はIII級になっていることが多い。

鞍状歯列弓

小臼歯が内側に入っている歯並びのこと。下顎で起こりやすい。下顎の第二小臼歯は生える順序が遅いために、場所が足りないと内側に生えてしまうためである。

アンダーレイ

ワイヤー結紮の手技の一つ。歯列矯正用のメインワイヤーの下に、細いワイヤーを通し、合わせてブラケットやチューブに結紮すること。

関連項目:オーバーレイ

アンチクロックワイズローテーション

anti-clockwise rotation。矯正治療の結果、下顎下縁平面が反時計回りに回転すること。下顎下縁平面角が減少する方向への下顎骨の回転を表す。

異常嚥下癖

成人の嚥下では舌尖が口蓋前方に接触しているが、異常嚥下癖がある人では、舌が固有口腔から突出し、上下前歯間に入り込んでいる。このため、開咬の原因となる。

移植

歯を移植すること。移植と言っても他人の歯を移植するわけではなく、自分の歯を別の場所に移すことを言う。例えば、歯を失ってしまったところに親知らずを移植するなど。

1期治療

子供の矯正治療のこと。小児矯正治療、予防的矯正治療とも言う。矯正治療は歯並びの年齢によって2段階に分かれていて、乳歯と永久歯が混ざった混合歯列期の矯正治療を1期治療と言う。

そして、永久歯列に対するマルチブラケットによる本格矯正治療(ワイヤー矯正)を2期治療と言う。子供の矯正治療の目的は、成長を利用して骨格的なバランスをとること、永久歯列へのスムーズな生え変わりを誘導することである。

子供の矯正治療を行うことによって、本格矯正治療をより良い条件で行うことができる。また、将来的な抜歯や手術の回避に繋がる。1期治療を行うことにより、2期治療が不要になる場合も有る。

カスタムメイド舌側装置(インコグニート)

カスタムメイド舌側装置(インコグニート)ドイツで開発された舌側矯正のシステムの一つ。装置が薄く違和感が少ない。ブラケットおよびブラケットベースが金でできている。

※カスタムメイド舌側装置(インコグニート)は海外技工物のため、完成物が薬事法対象外となります。
完成物薬機法対象外の矯正歯科装置であり、医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。

●メリット
既製品と違い、オーダーメイドの装置なので、装着によるストレスを軽減し、より良い治療結果が得られます。
矯正装置の異物感が少なく、痛みや発音障害がおきにくいです。

●デメリット
カスタムメイドの装置のため装置の準備まで時間がかかります。
また、治療の期間もかかります。費用が従来の装置よりも高額になります。

舌側矯正ガイドはこちら
舌側矯正

インターディシプリナリーアプローチ

interdisciplinary。「学際的な」という意味。さまざまの領域の学者や専門の医師が協力し合うこと。歯科におけるインターディシプリナリーアプローチとは、虫歯は一般的な歯科医師、抜歯は口腔外科を担当する医師、歯列矯正は矯正を専門とする歯科医師、静脈内鎮静法は麻酔科の医師が行うというように各分野の専門を担当する医師が協力して治療にあたることを言う。

インターブラケットスパン

歯列矯正用ブラケット同士の間の距離のこと。インターブラケットスパンが小さいと、ワイヤーの自由度が小さくなる。これが舌側矯正の難易度が高い理由の一つである。

院内感染

医療機関にいる間、また医療行為を受けて何らかの病原体の感染を受けること。横浜フォルテ矯正歯科では院内感染を予防するため、患者さんごとのグローブの交換の徹底、オートクレーブによる機材の滅菌を行っています。

マウスピース型カスタムメイド矯正歯科装置(インビザライン)

透明のマウスピース矯正装置。世界中で約200万人の治療実績を持つ。舌側矯正(歯の裏側からの矯正)と同様、人に気付かれにくくに矯正治療を行える方法の一つ。

マウスピースは終日の装着が必要であるが、食事の際には外す。2週間に1度新しいマウスピースに交換し、歯を移動していく。表側矯正と比較し、目立ちにくいことの他、虫歯になりにくい、痛みが少ないというメリットも有る。

ただし、どんな症例でもマウスピース型カスタムメイド矯正歯科装置(インビザライン)で治療が可能と言うわけではないので、矯正を専門とする歯科医師による判断が好ましい。

インプラント矯正

歯を動かす固定源として歯科矯正用アンカースクリュー(矯正用インプラント)を用いた歯列矯正のこと。歯科矯正用アンカースクリューは直径1.4〜2.0mmほどの細いネジ。これを用いることによって、従来は不可能であった治療計画も可能になった。

うけ口・受け口

前歯の反対咬合のこと。下の前歯が上の前歯より前方に位置している噛み合わせのこと。審美的でないだけでなく、奥歯への負担が大きい噛み合わせとなるため、統計的に歯を失いやすいことがわかっている。矯正治療の必要がある不正咬合の中では、最も早期から治療が開始される。

エキスト、エキストラクション

extraction、抜歯のこと。extと略される。矯正治療のために抜歯を行うことを便宜抜歯という。歯列矯正における抜歯部位は小臼歯となることが大多数である。

エクストルージョン

歯の矯正的挺出のこと。MTMにおいて行われることが多い。

エステティックライン(E-line)

側貌(真横から見た顔)において、鼻の先と、顎の先を結んだラインのこと。このライン上に上下唇の先端が有るのが美しいとされる。唇の位置は前歯の位置に大きく影響を受けるため、出っ歯(上顎前突)の人はE-lineに対して口元が突出し、受け口(反対咬合)の人はE-lineに対して口元が後退します。

矯正治療は歯並びだけでなく、顔貌の審美性も考慮して治療計画を立てなくてはなりません。無理な非抜歯による歯列矯正を行うと、口元が突出してしまうことが有るので注意が必要です。

エンドカッター

ワイヤーエンドを切断するための矯正用プライヤー。口腔内でも使用できるタイプは、カットした際にワイヤーが飛んでいってしまわないように、カットした部分を把持できる構造になっている。

エンドチューブ

歯列矯正用バッカルチューブの一つで、主に最後臼歯に装着するもの。ウイングが無いので高径が低い。

オーバーコレクション

矯正治療後の後戻りを想定して、あえて必要量を超えた歯や顎の移動を行うこと。矯正治療後の後戻りのリスクの高い、歯の強い捻転などに用いられることがある。

オーバージェット

上下顎中切歯の水平的な距離のこと(上の前歯と下の前歯の水平的な距離のこと)。単位はmm。出っ歯の場合は大きな値となり、切端咬合の場合は0、反対咬合(うけ口)の場合は負の値となる。

関連項目:オーバーバイト

オーバーバイト

上下顎中切歯の垂直的な被蓋のこと(上の前歯と下の前歯の垂直的な重なりのこと)。単位はmm。正被蓋の場合は正の値、切端咬合の場合は0mmm、開咬の場合は負の値となる。オーバーバイトが大きい噛み合わせを過蓋咬合と言う。

関連項目:オーバージェット

オーバーレイ

ワイヤー結紮の手技の一つ。歯列矯正用のメインワイヤーの上に、細いワイヤーを通し、合わせてブラケットやチューブに結紮すること。

関連項目:アンダーレイ

オープンコイル

歯と歯の間のスペースの獲得や保隙の目的でアーチワイヤーに装着するコイル。ニッケルチタン、ステンレス、コバルトクロム、ベータチタンなどのものが有る。

オメガループ

アーチワイヤーに付与する基本的なループの一つ。オメガ記号に形が似ていることから呼ばれる。タイバックに用いたり、ストッパーに用いたりする。

関連項目:ループフォーミングプライヤー

親知らず

第三大臼歯、智歯のこと。親が気付かない年頃に生えるという歯という意味である。人間の歯の数は退化傾向にあるため、親知らずの一部あるいは全部が先天的に無い人も多い。近代日本人では親知らずまで綺麗に並ぶということは殆ど無く、生えてきても中途半端に歯肉に埋まっており、炎症の原因となることが多い。

オルビターレ

セファログラムの計測点の一つ。眼窩外縁上の最下方に位置する点。フランクフルト平面に接する。

開咬

かいこう。奥歯で咬んだ時に、前方の歯が当たらない不正咬合を言う。噛み合わせの負担が奥歯に集中するため、歯を失いやすい。開咬は悪習癖との因果関係が強く、舌突出癖(異常嚥下癖)や、吸指癖(指しゃぶり)などがあると開咬になりやすい。

子供の開咬の矯正治療は悪習癖の除去が主となる。タングクリブなどの矯正装置を用い、筋機能療法を行う。大人の開咬の矯正治療はマルチブラケットによる歯列矯正となる。悪習癖が残っていると、いくら矯正治療を行っても開咬が再発するため、大人の場合でも筋機能療法は不可欠である。骨格的な開咬が著しい場合は、外科的矯正治療の対象となる。

過蓋咬合

かがいこうごう。不正咬合の一つ。噛み合わせが深いこと。オーバーバイトが大きいこと。噛み合わせた時に下の歯がほとんど見えないため、審美的でない。また、顎関節に負担のかかりやすい噛み合わせであると言われている。

下顎下縁平面角

フランクフルト平面と下顎下縁平面のなす角度。FMA、Mandibular plane angleとも言う。その角度と噛み合わせの力は反比例する傾向にある。

下顎前突

かがくぜんとつ。頭蓋に対して下顎骨が前方位をとっているもの。うけ口。前歯部が反対咬合とは限らない。

関連項目:上顎前突

顎変形症

骨格的な不調和が、顎の手術(外科的矯正治療)を必要とするほど大きなもの。歯列矯正による歯の移動と、顎の手術を併用して治療する。指定を受けた医療機関では、歯列矯正、顎の手術ともに健康保険の適用が可能である。

重ね合わせ

異なる2時点以上のセファログラムを用いて、成長の度合いや治療の効果を比較検討すること。Superimposition.セファログラムは規格写真であるため、文字通りレントゲンを重ねて見ることによって比較することができる。

顎間ゴム

がっかんごむ。固定源の確保や、咬合の緊密化を目的として、上顎と下顎のそれぞれのフックにかけるゴム。患者自身が取り外しをし、基本的には終日使用する。顎間ゴムの使用頻度が治療の結果を大きく左右することも多い。

ガミースマイル

笑った時に上顎の歯肉が過度に露出すること。出っ歯や、上顎骨の垂直的な過成長、短い上唇などが原因。矯正治療により改善が可能であるが、重度のガミースマイルの改善には手術を必要とすることもある。

カラーゴム

矯正治療をオシャレに楽しみたいという人のための、色のついた結紮用のゴム(モジュール)。様々な色があるが、ピンクなどのパステルカラーが人気。

吸指癖

きゅうしへき。指しゃぶりのこと。2歳までは正常だが、それ以降は歯並びに悪影響を与えるため、やめさせた方が良い。上下の前歯の間に指が入り込むため、上下の前歯が当たらない開咬や出っ歯の原因となる。また、吸い込む力が上顎歯列の狭窄の原因となる(上顎の歯並びが狭くなる)。

関連項目:狭窄歯列弓

急速拡大装置

急速拡大装置上顎骨の幅を短期間で拡大する装置のこと。Rapid Maxillary Expansion。上顎の正中口蓋縫合を離開させて拡大を行うため、骨化の完了する中高生までの使用が望ましい。

上顎の歯槽骨の幅が、下顎のそれに対して狭い場合に有効な装置である。装置の使用中に上顎前歯に正中離開が生じるが、拡大が奏功している証拠であり、後で閉鎖すれば問題無い。

狭窄歯列弓

幅の狭い歯並びのこと。異常な頬圧や、指しゃぶり(吸指癖)などが原因でなることが多い。上顎の前歯が押し出されて出っ歯の歯並びになることが多い。歯列矯正治療により改善することができる。

矯正用インプラント

歯を動かすための絶対的な固定源として矯正治療の間だけ骨に埋めるインプラントのこと。直径1.4〜2.0mmほどの小さなスクリュータイプとプレートタイプが有る。矯正用インプラントにより、従来であれば外科的矯正治療を必要としたような症例の一部が、手術をせずに治療できるようになった。2012年日本矯正歯科学会によりガイドラインが作成され、歯科矯正用アンカースクリューという名称となった。

頬側転位

ある奥歯が、他の歯と比べて、外側に飛び出してしまっていること。前歯の場合は唇側転位(しんそくてんい)と言う。

筋機能療法

MFT ; Myo Functional Therapy. 矯正装置を特に用いることなく、口のまわりの筋肉の正しい使い方をトレーニングすることにより、不正咬合を改善する治療法。矯正装置と併用して行われる場合も多い。

金属アレルギー用矯正装置

特定の金属に対してアレルギーのある患者さんに用いられる、金属を含まない、あるいは生体親和性の高い金属を用いたワイヤーやブラケットなどの矯正装置のこと。

グナチオン

セファログラムの計測点の一つ。顔面平面 (Na-Pog)と下顎下縁平面となす角の二等分線がオトガイ隆起前縁と交わる点。

クロスエラスティック

部分的な交叉咬合や鋏状咬合の解消のために用いられる顎間ゴムの掛け方。相反固定を利用している。

クワドヘリックス

クワドヘリックス歯列矯正装置の名称。上顎の歯並びの拡大に用いられる、4つのループを含んだワイヤーの固定式拡大装置。歯並びの幅を広げてスペースを獲得できるため、歯を抜かない矯正治療を行う場合に用いられることが多い。

結紮線

歯列矯正用ブラケットにメインワイヤーを結びつけるための細いワイヤーのこと。いくつかの太さの種類があるが、いずれも直径.010インチ前後である。一般的には銀色であるが、審美性を重視した白い結紮線も存在する。

口蓋側転位

上顎のある歯が、他の歯と比べて内側に飛び出してしまっていること。下顎の歯の場合は舌側転位(ぜっそくてんい)と言う。

口唇閉鎖不全

口元が出ており、口がうまく閉じられないこと。いつも口が開いている、口を閉じた時に顎に皺(しわ)ができるなど。口腔内が乾燥しやすく、虫歯や歯周病の原因菌の繁殖、口臭、ドライマウスなどの原因となる。矯正治療により改善が可能。

咬唇癖

こうしんへき 。唇を噛む悪習癖。ほとんどの場合は下唇を噛む癖で、その力により、上顎前歯は唇側に傾斜し、下顎前歯は舌側へ傾斜するため、上顎前突(出っ歯)になる。リップバンパーにより防ぐことができる。

関連項目:吸指癖咬爪癖

咬爪癖

こうそうへき。爪を噛む癖。開咬の原因となる場合があるため、やめさせた方が良い。

関連項目:吸指癖咬唇癖

ゴニオン

歯科矯正学の診断で用いるセファログラムの計測点の一つ。下顎枝後縁(Ar-Ramus down)と下顎下縁平面が交わる角の二等分線が下顎骨縁と交わる点。

小林フック

先端に顎間ゴムをかけるためのフックがついている結紮線のこと。強度が求められるため、通常の結紮線より太い径のもの(.010〜.014inch)を用いることが多い。

コルチコトミー

歯列矯正治療の開始前に歯槽骨に刻み目を入れて、代謝を良くして歯の動くスピードを上げる手術のこと。

コンバーチブルチューブ

第一大臼歯に装着する歯列矯正用バッカルチューブの一つで、取り外しのできるのキャップを備えたもの。キャップを取り外すと、ツインブラケットとして使用できる。

歯科矯正用アンカースクリュー

歯を動かすための固定源として歯槽骨に埋入する直径1.4〜2.0mmの細いネジ。以前は矯正用インプラント、マイクロスクリュー、ミニスクリューなどと様々な名称で呼ばれていたが、2012年に日本矯正歯科学会がガイドラインを作成し、歯科矯正用アンカースクリューに統一された。専用のドライバーを用いて、少量の局所麻酔下で埋入する。使用後は容易に撤去が可能である。歯科矯正用アンカースクリューを用いることにより、従来では不可能であった治療計画が実現できるようになった。

歯槽基底弓長径

矯正歯科での診断に用いる模型分析の計測項目の一つ。左右第一大臼歯遠心接触面から中切歯唇側歯肉最深部の距離。大坪式模型計測器などで計測する。Basal arch length.

関連項目:歯列弓長径歯槽基底弓幅径

歯槽基底弓幅径

矯正歯科での診断に用いる模型分析の計測項目の一つ。左右第一小臼歯の根尖に相当する歯肉最深部間の距離。模型上で矯正歯科用ノギス等で計測する。Basal arch width.

関連項目:歯列弓幅径歯槽基底弓長径

上顎前突

じょうがくぜんとつ。頭蓋に対して上顎骨が前方位をとっているもの。または単純にオーバージェットが大きいことを指して言う。出っ歯や口元の突出の原因となることが多い。

関連項目:下顎前突

上顎前方牽引装置

じょうがくぜんぽうけんいんそうち。フェイシャルマスク。うけ口(反対咬合)の治療に用いられる。上顎の成長期に適用される。上顎骨の成長を促し、骨格性の反対咬合を治療する。フェイシャルマスクは取り外しのできる矯正装置で、就寝時を含めて、在宅時に使用する(1日10〜14時間)。

歯列弓長径

矯正歯科での診断に用いる模型分析の計測項目の一つ。歯並びの長さをあらわす分析値。大坪式模型計測器などで計測する。左右第一大臼歯遠心接触点を結ぶ線から中切歯切縁までの距離。Coronal arch length.

関連項目:歯列弓幅径歯槽基底弓長径

歯列弓幅径

矯正歯科での診断に用いる模型分析の計測項目の一つ。歯並びの幅をあらわす分析値。模型上でノギスで計測する。左右の第一小臼歯頬側咬頭頂間の距離。Coronal arch width.

関連項目:歯列弓長径歯槽基底弓幅径

唇側転位

ある前歯が、他の歯と比べて外側に飛び出してしまっていること。奥歯の場合は頬側転位(きょうそくてんい)と言う。

シンチバック

歯列矯正用ワイヤーの端が唇や頬に刺さったり、抜けてしまったりすることを避けるために、ワイヤーの端を曲げ込むこと。形状記憶合金の歯列矯正用ワイヤーの場合は、シンチバックプライヤーを用いるか、ワイヤーの端をあえて焼き鈍して形状記憶能力を喪失させて行う。

シンチバックプライヤー

シンチバックを行うための矯正歯科用ブライヤー。左右が別々になっており2本必要なタイプと、1本で兼用するタイプがある。シンチバックプライヤーを用いるとチェアタイムを短縮することができるが、一点に力を集中させて屈曲しているため、元に戻す場合はワイヤーが破折することが多い。

睡眠時無呼吸症候群

sleep apnea syndrome; SAS. 睡眠時に呼吸停止または低呼吸になる病気。肥満との関連が強いことは良く知られているが、下顎後退症との関連が近年取りざたされている。

ストリッピング

歯のサイズを僅かに小さくするために歯を削ること。歯列矯正を行う上で、歯を排列するスペースが少量足りない時、上下の歯の大きさのバランスが悪い時、左右の歯の大きさのバランスが悪い時などに行われる。ディスキングとも言われる。

スピード矯正

学術的な用語ではなく、日本の一般開業医による造語のため、明確な定義は無い。コルチコトミー(歯槽骨に刻み目を入れる手術)により歯の移動速度を速めるものを指す場合や、歯を削って被せものをして見た目上の歯並びを整える方法を指す場合が有る(歯根の位置は変わらない)。歯並びが悪いまま歯を削って無理に被せものをすると、歯の神経が死んでしまったり、被せものが割れるたびにを取り替えて、非常に高い維持費が必要となるため、安易に選択しないよう注意が必要である。

正中離開

上顎中切歯(上の真ん中の前歯)の間があいていること。萌出したばかりの上顎中切歯は正中離開を起こしているのが普通であり、隣の歯(側切歯)が萌出する際に閉鎖することが多い。

関連項目:醜いアヒルの子の時期

舌側矯正

矯正歯科学では舌側矯正(ぜっそくきょうせい)が正しい。歯を動かすためのワイヤーを通すブラケットを、歯の裏側(舌側)に装着する矯正治療法のこと。見えない矯正装置であるため、他人に気づかれずに歯並びを良くしたい人、矯正装置の見た目に強い抵抗がある人に勧められる。舌房(舌の置き場)が狭くなる、発音に影響が出る場合が有る、などのデメリットがある。

舌側転位

ある歯が、他の歯と比べて、内側に飛び出してしまっていること。舌があるのは下顎なので、下顎の歯のことを言う場合が多いが、上顎の歯を指すこともある。上顎の歯の場合は口蓋側転位(こうがいそくてんい)と言うことが多い。下顎の歯を指して、口蓋側転位と言うことは無い。

セファログラム

頭部X線規格写真のこと。矯正治療の検査で必ず撮影する横顔のレントゲン写真。骨格や歯の傾きを詳しく分析することができる、世界共通の規格写真であるため、異なる施設で撮った2時点のセファログラムを重ね合わせ、比較検討することができる。大学病院や矯正を専門とする歯科医院では矯正治療開始前に必ず撮影し分析が行われる。

セラ

セファログラムの計測点。トルコ鞍中心点。S 点はトルコ鞍の壷状陰影像の中心点と定義される。視診によって求める。

セラミックブラケット

セラミックでできた歯列矯正用、審美ブラケット。同じく審美ブラケットであるプラスチックブラケットと比較し、変色に強い。反面、比較的サイズが大きい、非常に硬いため、対合歯の摩耗のリスクが有る、などのデメリットも有る。

セルフライゲーションブラケット

開閉する蓋を装備しており、蓋を閉めることによってワイヤーを把持し、結紮を不要にしているブラケットのこと。ワイヤーが滑る際の摩擦が少ないため、矯正治療での歯の移動に伴う痛みが少ないとされている。矯正治療期間が短縮できるという説も有るが、最近では治療期間に有意差は無いという報告も多い。チェアタイムが削減できるのは疑いようのない事実である。

叢生

歯並びの不正、ガタガタ。crowding。歯と顎の大きさのアンバランス(アーチレングスディスクレパンシー: 歯に対して顎が小さい、顎に対して歯が大きい)から生じる。また、筋機能の異常(異常な頬圧など)や、歯周病などから叢生を生じる場合も有る。

ターミナルプレーン

上下顎の第二乳臼歯の遠心面が成す近遠心的な面のこと。遠心面が一致しているバーティカルステップ、下顎第二乳臼歯が遠心に位置するディスタルステップ、下顎第二乳臼歯が近心に位置するメジアルステップの3パターンがある。リーウェイスペースの量に上下顎で差が有るため、バーティカルステップとディスタルステップは永久歯列ではAngle I級かII級となる。メジアルステップはAngle III級となる。

関連項目:アングル分類

タイポドント

歯科矯正学の実習に用いられる、ワックスに人工歯を埋めた模型のこと。実際に臨床で行うのと同じように、人工歯にブラケットとワイヤーを装着する。お湯にタイポドントを浸けることにより、ワックスが軟化して、人工歯が移動する仕組み。

ダイレクトボンディング

歯列矯正用ブラケットを歯に直接、接着すること。現在では当然であるが、東京医科歯科大学の矯正歯科において世界で初めてダイレクトボンディングが行われるまでは、歯列矯正治療では全ての歯にバンドが装着されていた。

タングクリブ

異常嚥下癖のある患者に対して、舌を出すことをできなくするクリブを組み込んだ装置。プレートタイプとワイヤータイプが有る。

タングクリブタングクリブ

智歯

ちし。親知らず、第三大臼歯の別名。wisdom teethの和訳に由来する。分別がつく年頃に生える歯という意味でwisdom teethと言うようである。

チンキャップ

子供の下顎前突(うけ口)の治療に用いられる矯正装置。下顎が大きい場合や位置が前に出ている場合に用います。チンキャップの装着により、下顎の成長の抑制や、位置の変化による、上下の顎のバランスの調整を図ります。夜間を中心に10~12時間以上装着することが望ましく、一般的に骨の成長が活発になる前(個人差はありますが9~15歳頃)の患者さんに使用されます。

ツイードアーチベンディングプライヤー

歯列矯正用のアーチワイヤーを屈曲するためのプライヤー。ファーストオーダーベンドからサードオーダーベンドまでの屈曲を行える。サードオーダーベンドの際には2本のプライヤーが必要となる。

ツインブラケット

歯列矯正用ブラケットの形態の一つで、結紮線をかけるウイングが4つあるもの。現在では最もポピュラーなブラケットの形態である。ウイングが2つしかないシングルブラケットと比較し、近遠心的な幅が大きいため、歯の動きのコントロール精度が高い反面、インターブラケットスパンは短くなる。

ツインブロック

ツインブロック機能的矯正装置の一つ。上下顎分離型であるため、比較的違和感が小さい。上下顎にそれぞれ拡大ネジを組み込むことができる。斜台にレジンを添加することにより再活性化が可能である。

低位

ある歯が、他の歯と比べて、歯頚側に位置すること(低い位置にあること)。後から萌えた歯の、萌出スペースが足りない場合や、骨性癒着がある場合などに起こる。

低位唇側転位

ある歯が、他の歯と比べて、低い位置で、しかも歯並びの外側にはみ出していること。後から萌えてきた歯の萌出スペースが足りない場合に起こる。上顎の犬歯は、他の歯と比べて遅れて萌えてくるため、スペースが足りないと低位唇側転位となる。これがいわゆる八重歯である。

ディスキング

歯のサイズを僅かに小さくするために歯を削ること。矯正治療を行う際に、歯を排列するスペースが少量足りない時、上下の歯の大きさのバランスが悪い時、左右の歯の大きさのバランスが悪い時などに行われる。ストリッピングとも言われる。

デッドマン方式

レントゲン機器の使用で、照射中にスイッチから手を離すと、照射が止まる方式。例えば、レントゲン撮影中の子供が激しく動いてしまい、撮影が失敗に終わったと分かった段階でスイッチから手を離すことで、無駄な被曝を避けることができる。日本ではデッドマン方式が法律で義務づけられている。歯科衛生士や歯科助手はレントゲンの曝写スイッチを押すことはできない。

出っ歯

上の前歯が下の前歯に対して、過度に前方に位置している歯並びのこと。オーバージェットが大きいこと。審美的に良くないほか、奥歯にかかる負担が大きい噛み合わせである。また、口が閉じづらく、歯周病やドライマウスの原因となる。大半の場合は、歯列矯正により治療が可能であるが、著しい出っ歯の場合に、外科的矯正治療が必要となる場合も有る。

デンタルフロス

歯と歯の間(隣接面)の清掃のために用いる糸のこと。薬局などでも購入できる。滑りを良くするためにワックスを含んだものや、ミントフレーバーのものもある。歯間の清掃のために非常に有効である。

矯正治療中はワイヤーが邪魔になり、市販のものでは通すのが困難になるが、ワイヤーの下を通しやすいように柄のついた歯列矯正用デンタルフロスも有る。

頭部X線規格写真

矯正治療の検査で必ず撮影する横顔のレントゲンのこと。セファログラムとも呼ばれる。骨格や歯の傾きを詳しく分析することができる、世界共通の規格写真である。大学病院や矯正を専門とする歯科医院では矯正治療開始前に撮影し分析が行われる。

ドライマウス

唾液が少なくなり、口の中が乾く病気で、何らかの原因によって唾液が出にくくなったり口の中が乾燥して、口臭などの様々な症状が生じること。出っ歯で口が閉じにくいなど、歯並びが原因の場合は、歯列矯正治療により改善が期待できる。

トルク

歯の動きの一つで、歯冠を回転中心とした歯根の動きのこと。また、そういった歯の動きを起こすための力のこと。

ナイトガード

歯軋りによる歯や顎への負担を軽減するためのマウスピース。保険適用で作成することができる。矯正治療を行う場合は、矯正治療終了後の歯並びに合わせて作成する。

ナジオン

矯正歯科の診断で用いるセファログラムの計測点の一つ。N点とも呼ばれる。鼻骨前頭縫合の最前点として定義される。セラとナジオンを結ぶ平面をSN平面と言う。

ナンスのホールディングアーチ

ナンスのホールディングアーチ永久歯の抜歯をともなう矯正治療で、上顎の奥歯が前方に移動しないように留めておく為の固定式の矯正装置。

歯列矯正における加強固定を目的に使用します。前歯を大きく後方に下げる必要があるときに使用します。初めは違和感や発音への影響が有りますが、数週間で慣れるケースが殆どである。歯列矯正治療の期間を通じて装着されることはほぼ無く、治療中に必要なくなった段階で撤去される。

2期治療

歯列矯正用ブラケット装置とワイヤーを用いた永久歯列の本格矯正治療のこと。対して子供の時期の準備段階の矯正治療のことを1期治療と言う。1期治療を行っていなくても、本格矯正治療のことを2期治療と言う場合も有る。1期治療を行うことにより、2期治療を非常に有利に進めることができ、2期治療が不要になる場合も有る。

日本矯正歯科学会

日本の矯正歯科学会の中で、最も大きな規模の学会。1926年に発足、現在会員数は6,000人を超える。毎年秋に、日本矯正歯科学会大会が開催されている。資格制度も整備されている。

抜かない矯正

非抜歯矯正。抜歯を行わずに歯列矯正治療を行うこと。歯の排列のスペース獲得のために、歯列の拡大や大臼歯の遠心移動、歯のディスキングなどを行い、抜歯の回避を図る。

治療計画を立案する際は、できるだけ歯を保存する方法を選択するのが当然であり、様々な角度から歯を抜かない矯正治療方法を検討する。しかしながら、限度を超えた非抜歯矯正は骨の薄いところに歯を移動してしまったり、口元を突出させたり、かえって健康や審美性を害する結果を生むため、的確な診断が必要不可欠である。

捻転

歯が捻れて生えていること。その回転方向によって近心捻転と遠心捻転が有る。比較的後戻りが起こりやすい。

ノギス

距離を計測する道具である。歯冠幅径を計測しやすいよう矯正歯科用ノギスでは特に先端が尖っている。

ノンエキスト

non-ext。non-extractionの略で、非抜歯という意味。⇔エキスト、ext。

バードビーク

矯正用プライヤーの一つ。ワイヤーの屈曲に用いる。鳥のクチバシのような形をしていることからこう呼ばれる。

ハーブスト

成長期の子供に用いる、下顎骨の成長促進を目的とする固定式の矯正装置。同様の目的では取り外しのできる装置を用いるのが一般的で、それほど多く用いられてはいない装置である。

バイオネーター

バイオネーター子供の矯正治療に用いられる、取り外しのできる機能的矯正装置の一つ。上顎前突過蓋咬合の子供に対して用いられることが多い。拡大ネジを組み込むことができる。FKOと比較すると通気性が良い。

バイヘリックス

バイヘリックス歯列矯正装置の名称。固定式の歯列拡大装置の一つ。クワドヘリックスはヘリカルループを4つ有するが、バイヘリックスは2つである。下顎では舌があるためクアドへリックスの装着が困難であり、バイヘリックスが用いられることが殆どである。

バジオン

矯正歯科学の診断で用いるセファログラムの計測点の一つ。大後頭孔の最前縁部の正中点で、頭蓋底の最後橋。

発育空隙

乳歯は大体2歳半で生え揃いますが、その後も顎が発育するため、乳歯の歯並びにはすき間ができるのが正常です。このすき間を発育空隙と言います。大きな永久歯が生えるために必要なすき間です。6歳頃から永久歯への生え変わりが始まるので、それまでに発育空隙ができている必要があります。これが無い場合は殆ど大人の歯並びがガタガタになってしまいます。

パワーチェーン

矯正的な歯の移動のために用いられるゴムのこと。劣化するため、治療毎の交換が必要である。牽引に必要な力に応じて、力の弱いものから強いものまで、幾つかの種類が有る。

反対咬合

一般的にうけ口と呼ばれる、下の前歯が上の前歯より前に出ている噛み合わせのこと(厳密には前歯に限らない)。オーバージェットがマイナスの値であること。審美的に良くないだけでなく、アンテリアガイダンスが欠如しているため、治療の必要性が高い不正咬合である。

バンドコンタリングプライヤー

変形した歯列矯正用バンドを整形するためのプライヤー。先端の凸面と凹面でバンドを挟み込むように使用する。

バンドシーター

術者の力を利用するバンドプッシャーに対して、患者の咬合力を利用して、バンドを歯間に挿入するための道具。先端の凸部の形態はいくつかの種類が存在する。

バンドプッシャー

患者の歯間にバンドを挿入するための器具。手を滑らせると危険なため、しっかりとレストを置いて使用することが必要である。患者の咬合力を利用するバンドシーターと併用することが多い。

バンドリムーバー

歯列矯正用のバンドを撤去する為のプライヤー。支点となる部分を臼歯の咬合面に押し当て、バンドのエッジに先端を引っ掛けて上方へ引き上げるように使用する。

ピーティーポイント(PT-point)

矯正歯科の診断で用いるセファログラムの計測点の一つ。セファログラム上で見られる翼口蓋窩後壁と正円孔下縁との交点。

ヒートベンダー

高熱を通すことにより、形状記憶合金のワイヤーを屈曲できるようにした機器。2本のベンディング用プライヤーを装備している。

鼻唇溝

びしんこう。一般的にはほうれい線と呼ばれる。鼻の両脇から唇の両端に伸びる溝(皺)のこと。加齢によって目立つようになる。

ピンカッター

結紮線モジュールパワーチェーンなどを切断するためのプライヤー。ピンアンドリガチャーカッター、カッティングプライヤーとも言う。アーチワイヤーに関しては、細いサイズのもの以外は切断の適用外である。

不正咬合

健康上問題の有る噛み合わせのこと。歯並びのガタガタ(叢生)、出っ歯(上顎前突)、うけ口(反対咬合、下顎前突)、すきっ歯、噛み合わせが深い(下の歯が見えない、過蓋咬合)、開咬、口元が出ているなどがある。

部分矯正

一部に歯にだけ装置を装着し、歯並びの気になる部分だけを矯正治療すること。また、歯を補う治療の前処置として、歯を理想的な位置へ動かすこと(インプラントを埋入するすき間の獲得、ブリッジのために歯の平行性を獲得するなど)。どんな症例にも適用できるわけではないが、短い期間、低いコストで問題点を解消できることもある。

部分矯正について

ブラケット

ブレースとも言う。歯を矯正的に移動させるワイヤーを結紮するための固定式の装置。歯に接着するため、患者が取り外すことはできない。以前は全てメタルブラケットであったが、近年では半透明のブラケットが主流である。

プラスチックブラケット

プラスチックでできた歯列矯正用、審美ブラケット。セラミックブラケットと比較し、柔らかいため、対合歯を損傷するリスクが無い。また、メーカーにもよるがセラミックブラケットより装置が一回り小さいことが多い。プラスチックであるため、吸水するが、最近のプラスチックブラケットは変色も少ない。

ブラックトライアングル

歯と歯の間の歯茎が下がってしまい、そのすき間が黒い三角形に見えること。歯周病が進行すると見られる。歯並びがガタガタで長年経過している部分は歯茎が下がっていることが多いため、高齢者の歯列矯正治療の後ではブラックトライアングルが目立ってしまうことが有る。

変色歯

着色ではなく、歯の色自体が変わってしまっている歯のこと。失活歯(神経の治療などをしてすでに死んでいる歯)は黒く変色してしまう。また、歯の形成時期に服用した抗生物質が原因で起こっている場合も有る。その場合は1歯ではなく、全体的に変色している。

ペンデュラム

上顎大臼歯の固定式遠心移動装置の一つ。口蓋に固定源を求めたレジンパッドとワイヤー、ワイヤーを挿入するスロットから構成される。

ホウプライヤー

歯列矯正用プライヤーの一つ。アーチワイヤーの把持、結紮などに用いられる。ヘッドの小さなスモールタイプも存在する。

ほうれい線

鼻唇溝(びしんこう)のこと。

保隙

ほげきと読む。乳歯が虫歯などで早く抜けてしまった場合、放置すると抜けたすき間に奥歯が倒れてきて永久歯が生えるすき間が無くなってしまうため、すき間を確保すること。クラウンループやリンガルアーチなどの装置が用いられる。

ポゴニオン

矯正歯科で診断に用いるセファログラムの計測点の一つ。下顎骨オトガイ隆起部の最突出点。ナジオンとポゴニオンを結んだ平面を顔面平面と言う。

拇指尺側種子骨

ぼししゃくそくしゅしこつと読む。sesamoid bone。手のレントゲンを撮った時に親指の根元に認められる小さな骨。思春期性成長スパートの直前に出現するため、成長の指標として用いられる。矯正治療の検査で撮影する頭部X線規格写真(セファログラム)に写る頸椎でも、同様に骨の成熟度を測ることができる。

保定

動的矯正治療終了後に歯並びが後戻りしないように、保定装置を用いて歯を良い位置に留めておくこと。一般的には2〜3年の期間をとる。取り外しのできる保定装置に関しては、徐々に使用頻度を減らしていく。

保定装置

リテーナー。動的矯正治療終了後に歯並びが後戻りしないように、歯を良い位置に留めておく装置のこと。取り外しのできるプレートタイプ(プラスチックのマウスピース)と、歯の裏側に接着し取り外しのできないフィックスタイプ(細い針金)がある。

補綴治療

クラウン(いわゆる差し歯、銀歯や白いセラミックの歯など)、ブリッジ、インプラント、デンチャー(入れ歯)など、喪失した歯を補うための治療のこと。補綴治療と矯正治療が両方必要な場合は、治療の順序を、治療開始前に良く検討することが肝心である。歯列矯正治療を行うと、歯の位置や噛み合わせが変化するため、補綴治療より矯正治療が先行することが多い。

矯正治療に矯正を専門とするドクターがいるように、補綴治療を専門に学んだドクターがいる。矯正を担当する歯科医師がそのまま補綴治療も行うということは、通常は無い。→インターディシプリナリーアプローチ

ポリオン

矯正歯科治療の分析で用いるセファログラムの計測点。骨外耳道の上縁の中点。あるいは、イヤーロッドの最上点。区別するために前者をアナトミカルポリオンと呼ぶことがある。

埋伏歯

口腔内に萌出せずに、歯槽骨の中に埋まっている歯のこと。本来萌出すべき歯が埋伏している場合、矯正治療で牽引することがある。

マウスピースを用いた矯正

歯列矯正用ブラケットとワイヤーを用いず、数週間おきに交換するマウスピースを装着することによって、歯を動かす矯正治療法。マウスピース型矯正装置(インビザライン)が有名で、世界で数百万人の治療実績がある。

醜いアヒルの子の時期

上顎の前歯が生えたばかりで、すき間が空いている時期のこと。ugly duckling stageと言う。隣の歯が生えてくると自然と閉鎖することが多いので、生えた段階で焦る必要はないが、問題がないかの判断は素人には難しいので、矯正を専門とする歯科医師への相談が勧められる。

ミニスクリュー

スクリュータイプの矯正用インプラントのこと。マイクロスクリューも同じ。補綴治療用のインプラントと比較して小さいことからこう呼ばれる。

ミニマムインターベンション

削る、抜くなどの歯に対する外科的な治療を最小限にとどめよういう考え方。抜歯の基準は一様ではないため、担当医によって同じミニマムインターベンションでも、抜歯の適応となる歯も有れば、そうでない歯も有る。

歯列矯正用咬合誘導装置(ムーシールド)

乳歯列から用いることができる、小児用のうけ口(前歯部反対咬合)改善のための装置。簡単に取り外しが可能である。乳歯列から矯正治療を開始することは少ないが、うけ口は放置すると骨格的な下顎前突に発展してしまうリスクが有るため、歯列矯正用咬合誘導装置(ムーシールド) のような機能的矯正装置で早期に対応するこことも多い。就寝時の使用がメインとなる。

メジアルチューブ

第二大臼歯などの萌出が浅く、通常サイズのエンドチューブが接着できない場合に用いるエンドチューブのこと。近心咬頭の偶角に沿うベース形態となっている。

メントン

矯正歯科の診断で用いるセファログラムの計測点の一つ。Most inferior point on the synphyseal outline。下顎結合部正中矢状面の最下方に位置する点。

模型分析

矯正歯科における資料の分析の一つで、歯型から作成した模型を計測し、歯の大きさや歯並びの幅、歯槽骨の幅などを計測すること。一般的に計測する項目は、歯冠幅径、歯列弓幅径、歯列弓長径、Basal arch width、Basal arch length。計測には矯正歯科用ノギスを用いる。

モジュール

ブラケットにワイヤーを結紮する際に用いるゴムのこと。透明のものが一般的であるが、矯正治療をオシャレに見せて楽しみたい人のために様々な色のカラーゴムも有る。

八重歯

上顎の犬歯(糸切り歯)が歯並びの外側に飛び出して見える状態。矯正歯科学では犬歯の低位唇側転位と言う。

ヤングプライヤー

矯正歯科用プライヤーの一つ。直径0.6〜0.7mm以上の比較的太いワイヤーの屈曲に用いる技工用プライヤーである。ループの大きさを変えられるように、筒状の先端部が3段になっている。

癒着歯

2本の歯と歯がくっついた状態になっていること。2つの歯はセメント質のみでくっついている。本来抜ける時期が異なる乳歯がくっついてしまっうと、永久歯との生え変わりに支障をきたす場合があるため、注意が必要である。

癒合歯

2本の歯と歯がくっついた状態になっているもののうち、象牙質を含めて一体化したもの。本来抜ける時期が異なる乳歯がくっついてしまうと、永久歯との生え変わりに支障をきたす場合があるため、注意が必要である。

予測模型

セットアップモデルとも言う。矯正治療開始前の模型を複製し、1本1本歯をバラバラにして、治療終了時の歯並びに並び替えたシミュレーション模型のこと。

予防矯正治療

子供に対して行う、将来起こるであろう不正咬合に備えての矯正治療。予防的矯正治療、1期治療とも言う。

乱杭歯

らんぐいば。ガタガタの歯並びのこと。矯正歯科学では叢生(そうせい)と言う。汚れがたまりやすく、虫歯や歯周病のリスクが高い。

リテーナー

保定装置と同義。矯正治療終了後に歯並びが後戻りしないように、歯を良い位置に留めておく装置のこと。取り外しのできるプレートタイプ(プラスチックのマウスピース)と、歯の裏側に接着し取り外しのできないフィックスタイプ(細い針金)がある。
アスティクスリテーナー(見えないリテーナー)

リテーナー洗浄剤

取り外しのできるマウスピースタイプのリテーナーの洗浄剤。薬局では売られていないため、矯正を専門とする歯科医院か、あるいは通販でも購入できる。材料が近い、部分入れ歯用の洗浄剤でも代用が可能である。全部入れ歯用の洗浄剤を用いると、金属部分が腐食してしまうため使用しない。

リラップス

矯正治療後の後戻りのこと。リテーナー(保定装置)の使用状況が悪いと起こりやすい。

リンガルアーチ

リンガルアーチ舌側弧線装置。矯正歯科治療における代表的な装置の一つで、様々な使用目的が有る。大臼歯のバンドを起点とし、直径0.8〜0.9mmの主線が小臼歯〜前歯部の歯頸部を沿うのが基本的な設計。そのまま装着し、保隙や加強固定を目的とすることも有れば、補助弾線をロウ着して、歯の移動を図ることも有る。

リンガルボタン

歯の移動や固定も目的として、様々なシチュエーションで歯面に接着される小さな金属のアタッチメント。透明のプラスチック製のものも有る。

ルートコントロール

歯根の向きのコントロールのこと。矯正治療をして一見綺麗な歯並びになっていても、骨の中の歯根の向きが整っていない場合も有る。歯根の向きまできちんと整えることが矯正歯科を専門とする医師には求められる。

ループフォーミングプライヤー

オメガループなどのアーチワイヤーに付与するループを成形するためのプライヤー。先端の筒状の部分が3段になっており、成形するループのサイズを変えることができる。

レジンリムーバー

ブラケット撤去後に歯面に残ったボンディング材を撤去するためのプライヤー。パッドの部分を臼歯の咬合面や、切歯の切縁に当て、先端を残存したレジンのエッジに引っ掛け、上方へ弾くように使用する。

連続抜去法

永久歯の萌出スペースが不足している場合に、永久歯列へのスムーズな交換を図る目的で、乳犬歯、第一乳臼歯、そして萌出した第一小臼歯を連続して抜歯すること。骨格的にIII級傾向のある症例には禁忌である。

鑞着

ろうちゃく。ワイヤーとワイヤーを銀鑞などでくっつけること。鑞着に必要なものとしてワイヤーの他に、トーチ、シルバーソルダー、フラックス、軽石などが挙げられる。

矮小歯

顕著に小さい歯のこと。上顎側切歯(真ん中から数えて2番目の歯)に多い。審美的に良くない場合は形態修正をすることができる。

ANS

矯正歯科治療の診断に用いるセファロ分析の計測点の一つ。Tip of the Anterior Nasal Spineの略。前鼻棘の先端のこと。

arch length discrepancy

アーチレングスディスクレパンシー。歯並びを整えるために、不足している、または余っているスペースのこと。単位はmm。スペースが不足している場合は-、余っている場合は+の符号をつける。

スペースが不足している場合は、歯並びは叢生(ガタガタ)になり、余っている場合は空隙歯列(すきっ歯)となる。スペースが足りない場合には、歯列矯正により歯並びの幅を広げたり、歯を後方に移動したりして、すき間を確保しますが、それでも足りない場合は抜歯が選択される。スペースが余っている場合も見た目や発音の問題から歯列矯正治療の必要が有り、すきっ歯のスペースの閉鎖を行う。

ディスクレパンシーとは不調和という意味で、アーチレングスディスクレパンシーの絶対値が大きいことは、歯と顎の大きさのバランスがとれていないことを表している。

Articulare(Ar)

歯科矯正学で用いるセファロ分析の計測点の一つ。アーティキュラーレ。Intersection of inferior cranial bas 〜surface and posterior surface of condyle. 下顎枝後縁と後頭骨基底部下縁の交点。

A-point

歯科矯正学で用いるセファロ分析の計測点の一つ。A点。前鼻前鼻棘と歯槽頂の間における上顎骨彎曲の最も深い点。Deepest point between ANS and the upper incisal alveolus.

Basion

歯科矯正学で用いるセファロ分析の計測点の一つ。バジオン。大後頭孔の最前縁部の正中点で,頭蓋底の最後橋。Most inferior point of external auditory meatus.

Bi-helix

2つのヘリカルループを組み込んだワイヤーの、歯列緩徐拡大装置。上顎にも下顎にも用いられる。

B-point

歯科矯正学で用いるセファロ分析の計測点の一つ。B点。下顎骨オトガイ隆起部の最突出点と下顎歯槽縁間の正中矢状断面上の最も深い点。Deepest point between Pogonion and the lower incisal alveolus.

cant

カント。咬合平面の傾きのこと。

Condylion(Co)

歯科矯正学で用いるセファロ分析の計測点の一つ。下顎頭の最上後方点。
It is the most superior point on the condylar head.*

Corpus

歯科矯正学で用いるセファロ分析の計測点の一つ。下顎下縁平面の左。the point of a tangent of the inferior border of the corpus; mandibular plane left.

distal drive

遠心移動のこと。

E-line

Esthetic line。イーライン、エステティックライン。鼻の頭と顎の最前点を結んだ線。横顔(側貌)を評価する際に、上下の唇がエステティックラインに近いものが良いとされる。

EOA

Extra oral anchorageの略。顎外固定装置。ヘッドギアのことを指す場合が多い。

fix type retainer

fix歯の裏側に歯科用接着剤で固定する、細いワイヤーの保定装置。フィックスと呼ばれる。

FKO

エフカオーと読む。可撤式機能的矯正装置の一つ。アクチバトールとも言われる。
成長期の子供の上顎前突(出っ歯)や、機能的反対咬合(うけ口)などの治療に用いられる矯正装置。

Gnathion

歯科矯正学で用いるセファロ分析の計測点の一つ。グナチオン。顔面平面 (Na-Pog)と下顎下縁平面となす角の二等分線がオトガイ隆起前縁と交わる点。on the born Gnathion, gnathion is the point of intersection of facial and mandibular planes.

Gonion

歯科矯正学で用いるセファロ分析の計測点の一つ。ゴニオン。下顎枝後縁(Ar-Ramus down)と下顎下縁平面が交わる角の二等分線が下顎骨縁と交わる点。the intersection of the lines tangent to the posterior margin of the ascending ramus and the mandibular base.

Hinge Axis

ヒンジアキシス。コンダイルの中心 。Co-Cr で使用する回転の中心。Center of Condyle.

impression

印象。歯型を採ること。

interdisciplinary

「学際的な」という意味。さまざまの領域の学者や専門の医師が協力し合うこと。歯科におけるインターディシプリナリーアプローチとは、虫歯は一般的な歯科医師、抜歯は口腔外科を専門とする歯科医師、歯列矯正は矯正を専門とする医師、歯内療法は歯内療法を専門とする医師、静脈内鎮静法は麻酔科を担当する医師が行うというように各分野を専門とする医師が協力して治療にあたることを言う。

Interincisal angle

歯科矯正学で用いるセファロ分析の計測項目の一つ。インターインサイザルアングル。上下顎中切歯の成す角度。前歯が唇側傾斜するほど鋭角となる。

Jasper jumper

ジャスパージャンパー。ノンコンプライアンスのII級矯正装置。噛み合わせると、上顎歯列が後方へ、下顎歯列が前方へ押される力が加わる。

Kobayashi hook

小林フック。尖端に顎間ゴムをかけるための小さなフックを、あらかじめ付けてある結紮線。

Le Fort I 型骨切り術

上顎骨を下鼻道の高さで水平に骨切りし、上顎の歯槽突起を骨口蓋全体を上顎骨体および蝶形骨翼状突起より完全に遊離、可動化させ、上顎を移動させる方法。

Lip bumper

Lip bumperリップバンパー。咬唇癖(下唇を噛む癖)の除去の目的で、用いられる取り外しのできる矯正装置。上顎前歯の舌側傾斜、下顎前歯の唇側傾斜(出っ歯の改善)、下顎大臼歯の遠心移動の効果がある。

Menton

矯正歯科で診断に用いるセファログラムの計測点の一つ。メントン。下顎結合部正中矢状面の最下方に位置する点。Most inferior point on the synphyseal outline.

Nasion

矯正歯科で診断に用いるセファログラムの計測点の一つ。ナジオン。鼻骨前頭縫合の最前点として定義される。'V' notch of frontal and nasal bone.

Orbitale

矯正歯科で診断に用いるセファログラムの計測点の一つ。眼窩外縁上の最下方に位置する点。フランクフルト水平面に接する。Orbitale, Most inferior point of the orbital contour.

orthodontics

矯正歯科学、歯列矯正学のこと。矯正を専門とする歯科医師のことは、orthodontistと言う。

orthodontist

矯正を専門とする歯科医師のこと。

pendurum

pendurumペンデュラム。上顎大臼歯の遠心移動を目的とした固定式装置。違和感の大きい装置で、矯正用インプラントの登場によって使用される機会が少なくなってきている。

PM

矯正歯科で診断に用いるセファログラムの計測点の一つ。PogonionB-pointの凸状から凹状に変化する変曲点。
Point where curvature changes between B-point and Pogonion.

PNS

後鼻棘の尖端。
Tip of the Posterior Nasal Spine.
ANSとPNSを結んだ平面をpalatal planeと言う。

Pogonion

矯正歯科で診断に用いるセファログラムの計測点の一つ。下顎骨オトガイ隆起部の最突出点。
Most anterior point of the symphysis.

Porion

矯正歯科で診断に用いるセファログラムの計測点の一つ。解剖学的なポリオンは、骨外耳道の上縁の中点。器械的なポリオンは、イヤーロッドの最上点。
Anatomy Porion、Most superior point of external auditory meatus.

PT-point

矯正歯科で診断に用いるセファログラムの計測点の一つ。X 線フィルム上で見られる翼口蓋窩後壁と正円孔下縁との交点。11 o'clock position of the pterygoid fissure.

quad-helix

quad-helix4つのヘリカルループを組み込んだワイヤーの、上顎歯列の緩徐拡大装置。クワドヘリックス。上顎の歯並びを広げるための矯正装置。ループを組み込むことにより、装置の弾性が増し、弱い力を持続的にかけることができる。

Ramus inclination

矯正歯科の診断に用いるセファロ分析の項目の一つ。FH planeに直交する直線とRamus planeの成す角度。

RME, RPE

RME RPErapid maxillary expansion, rapid palatal expansionの略で、上顎骨の急速拡大(装置)のこと。毎日朝晩の2回、自宅でネジを回すことにより、1〜3週間ほどで大きくスペースを獲得できる。上顎骨の正中口蓋縫合の離開が必要なため、骨化の進んだ成人では適用は難しい。拡大後の保定が必須である。

R1

歯列矯正の診断に用いるセファロ分析の項目の一つ。下顎枝の前方の(FH 平面に垂直な)最深点。
Deepest point on the curve of the anterior border of the ramus.

R3

歯列矯正の診断に用いるセファロ分析の項目の一つ。下顎頭と筋突起間の(FH 平面に平行な)最下点。
Most inferior point of the sigmoid notch of the ramus.

Sella

矯正歯科の診断に用いるセファロ分析の計測点の一つ。トルコ鞍中心点。S点はトルコ鞍の壷状陰影像の中心点と定義される。視診によって求める。Sella, A constructed point in the middle of the sella turcica.

SMAP

super mini anchor plateの略で、プレートタイプの矯正用インプラントの一つ。歯を動かすための絶対的な固定源となり、矯正治療終了後に撤去する。従来では外科的矯正治療を必要としたような症例でも、SMAPなどの矯正用インプラントを用いることにより、手術無しで治療ができる場合が有る。

SNA

矯正治療の検査で撮影するセファログラムにおける角度分析の計測項目の一つ。SN planeとA pointのなす角度。頭蓋骨に対する上顎骨の前後的な位置を表す。

SNB

矯正治療の検査で撮影するセファログラムにおける角度分析の計測項目の一つ。SN planeとB pointのなす角度。頭蓋骨に対する下顎骨の前後的な位置を表す。

SN plane

矯正歯科の分析に用いるセファロ分析の基準平面の一つで、SellaNasionを通る平面。

SSRO

Sagittal split ramus osteotomy.下顎枝矢状分割術。下顎の分割術式の一つで、最も多く施行されている術式である。

TAD

temporary anchorage deviceの略。直訳すると一時的な固定源となる装置なので、全ての固定装置を指すように思えるが、実際には矯正用インプラントのことを指す。歯を移動させるための絶対的な固定源として、ミニスクリューなどの矯正用インプラントを骨に埋入し、不要になった段階で抜釘する。

v-bend

コントラクションを進めていき、オメガループがエンドチューブに当たった場合などにアーチワイヤーに付与するベンド。v-bendを付与することにより、ループを再活性化することができる。

W-type拡大装置

ワイヤータイプの歯並びの幅を広げる装置。直径0.7〜0.9mmのワイヤーで製作される。ヘリカルループを2つ組み込んだバイヘリックスと、4つ組み込んだクワドヘリックスが有る。

Xi

Xi(ザイ)は下顎枝のほぼ中央、下顎神経の入り口である下顎孔付近を表す点。Ricketts分析法で側貌セファログラム分析を行う場合に求める。

Y-axis

歯列矯正の診断に用いるセファロ分析の計測項目の一つ。SellaGnathionを通る直線とFH平面とが成す角度。

Zurich maxillary distracter

チューリッヒマキシラリーディストラクター。口唇口蓋裂患者の上顎発育不全に対して用いる、創内固定型の上顎骨仮骨延長装置。

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待合室

木目調の落ちついた雰囲気を出した待合室です。

ブラッシングコーナーブラッシングコーナー歯磨きやお化粧直しにご利用いただけるブラッシングコーナーもご用意しております。

待合室から診察室へ上がるスロープ

スロープ

幅広い緩やかなスロープになっているため、ベビーカーも難なく通ることができます。

診療室

診療室

できるだけリラックスして治療を受けて頂けるように、落ち着いた雰囲気の診療室です。

キッズコーナー付きの診察室(個室)

キッズコーナー付きの診察室
キッズコーナー付きの診察室

子供が遊べるキッズコーナーのある個室です。お子さんの様子を確認しながらの受診が可能です。個室にはベビーカーが入る十分なスペースがあります。
キッズコーナーは怪我をしないよう柔らかいクッションでできています。

カウンセリングルーム

カウンセリングルーム

カウンセリング専用の部屋をご用意しております。完全個室ですので、悩みはもちろん、費用や期間のことなど、どうぞお気軽にお尋ねください。すべての悩みごとに、相談に乗らせていただきます。

子供の矯正ガイド

子供の矯正ガイド

矯正治療は、お子さんにとって一生に一度の経験です。きっと、これからどんな治療が始まるのだろう?そんな不安を持ったお子さんも多いと思います。もちろんご家族にとっても同じで、どんな装置を使うのか、治療中の痛みはあるのか、歯磨きができるか、など心配なことだらけです。

そういった不安に対して、私が心がけていることが、患者さんは矯正を専門とする歯科医院を初めて訪れ、右も左も分からない状態であることを常に忘れず、最初から丁寧に説明すること、そしてそれを親子で一緒に聞いてもらうことです。お子さんを無視して話をしてしまうと、装置を使う目的を理解せず、モチベーションが上がりません。

一緒に説明を聞いて治療の目的を理解し、また親御さんが自分の将来を心配してくれているということが伝われば、お子さんは治療により前向きになってくれます。

子供の矯正治療の開始時期の一つの目安は、上下の前歯が生え変わったころ、年齢で言えば7〜8歳です。しかしながらあくまで目安であり、歯並びや噛み合わせ、あるいは骨格のタイプによって最適なタイミングは様々です。まずは相談にいらして下さい。

歯並びや噛み合わせの問題で、その後の人生にも影響を与えることもあります。お子さんの歯並びや噛み合わせで、少しでも気になることがありましたら、まずは、お気軽にご相談ください。

小児矯正で使用する装置

小児矯正で使用する装置当院の小児矯正では、できるだけ取り外しのできる矯正装置を使用しています。取り外せない固定式の矯正装置を装着していると大人でも歯磨きが難しくなり、虫歯のリスクが上がります。ましてや歯ブラシの扱い方に慣れていないお子さんなら、なおさらといえます。

もちろん、歯磨き指導も行いますが、小さいお子さんにとって完璧に歯磨きをマスターするのは至難の業。さらに、お子さんの虫歯は非常に早く進行し、あっという間に細菌が神経まで到達してしまいます。このような観点から、当院では、できるだけ取り外せる装置を選択しています。

なお、症例によっては固定式の装置で治療が必要な場合もあります。そのような場合は、虫歯の予防処置を念入りに行いながら矯正治療を進めます。

気になったときには、まず相談を

気になったときには、まず相談を子供の矯正治療の目的は、キレイな歯並びを作る土台づくりです。この時期の治療を適切に行うことにより、次のようなメリットが生まれてきます。

(1) 成長を利用して骨格的なバランスを整えることができます。成長終了後の成人では、顎の幅や前後的バランスなどは外科的な処置を加えない限り、基本的に変化させることはできません。

(2) 永久歯列でのワイヤーによる治療がしやすくなる可能性があります。抜歯をせずに治療できる可能性が生じます。また、永久歯列期のワイヤーによる治療が必要でなくなる場合もあります。

(3) 出っ歯や反対咬合(受け口)など骨格的な問題が大きく、将来的に手術を必要とする可能性があるような場合、早期にアプローチしていくことで、手術を回避できる可能性があります。

(4) 歯の動きが早いため、効率的な治療を行える可能性があります。

(5) 矯正治療に伴う偶発症である、歯肉退縮や歯根吸収などが起こりにくくなります。

このように、小児矯正には様々なメリットがあります。お子さんの歯並びや噛み合わせ骨格などで気になることがありましたら、お早めにご相談ください。

虫歯からお子さんの歯を守るために【予防治療】

予防治療子供の歯は大人に比べると、虫歯に感染するリスクが高いと言えます。特に矯正治療中は、装置を装着しているため汚れなどが残りやすく、普段よりも念入りなブラッシングが必要です。

当院では、矯正治療中の虫歯を防ぐためにクリーニングやブラッシング指導、フッ素塗布を無料で行っています。お子さんの歯を虫歯から守りながらきれいな歯並びをつくることが、私たちのコンセプトです。

子供の矯正で使う矯正装置

歯列矯正用咬合誘導装置(ムーシールド)
透明なマウスピース型の矯正装置で、反対咬合(受け口の)の治療に使用します。対象となるお子さんは3歳~8歳くらいで、装着したまま就寝します。歯列矯正用咬合誘導装置(ムーシールド) は筋機能訓練装置とも呼ばれ、口周囲の筋肉のバランスを整えながら舌の位置を正しい位置に戻し、噛み合わせを矯正していきます。

使用期間は保定期間も含めて約1年前後で、早ければ使用後3ヶ月程度で反対咬合に効果が見られます。なお、3歳のお子さんでも簡単に取り扱いができますので、ご家族と一緒に使用方法を指導いたします。

拡大プレート拡大プレート
取り外しができるプレート(床)で歯の移動と、顎の骨の拡大を行う装置です。歯を正しい位置に動かし、併せて歯の土台も正しい大きさに広げていきます。装置にはスクリューが装着されていて、スクリューを回すことによって、歯並びの幅を広げたり歯を動かしたりします。

小学校3年生前後から開始し、使用期間はおよそ1年から1年半程度です。シンプルな構造ですが、治療効果の高い装置として子供の矯正治療で使用されています。

急速拡大装置
上顎の歯並びの幅を短期間で拡大する装置で、自分で取り外すことはできません。歯が並ぶスペースを広くすることができ、永久歯の非抜歯矯正の可能性が高まります。上顎が狭窄している症例に用います。

上顎骨が十分に固まっていない15~16歳前後まで使用することが可能です。

バイオネーター、ツインブロック、FKO
顎の成長のバランスを整える、取り外しのできる矯正装置です。出っ歯や受け口、過蓋咬合を矯正します。顎の状態が治療効果を左右するため、治療開始前の検査が重要になります。

ヘッドギア
ヘッドギア上顎(あご)の成長が強すぎるために起きる上顎前突(出っ歯)に適応し、上顎第一大臼歯から後方に力をかけ、頭部から後ろに引っ張るようにして装着します。取り外しが簡単にでき、就寝時および自宅内で使用します。

力のかけ方によって上顎の成長を抑えたり、あるいは上顎の奥歯を後方に移動させます。力の加え方を調整していきながら顎の成長をコントロールします。

装置の使用時間によって治療効果が左右されますが、ご本人とご家族の協力が得られれば効果的な装置です。主に小学生~中学生時の成長期に使用し、上顎の成長・上奥歯の位置がコントロールできれば、永久歯列期の上顎前突の治療において抜歯をしないで治せる場合があります。

フェイシャルマスク
上顎(あご)の成長が悪いことが原因でなる受け口の場合に使用します。おでこと下顎の間についている金具に上顎を前方に引っ張るゴムを取り付けます。これにより、上顎を前方に成長誘導することで受け口を矯正します。

小学校低学年から開始し、およそ1〜2年間使用します。取り外しが簡単にでき、就寝時もしくは自宅で装着します。

永久歯列期(中学生〜)に使用する矯正装置

矯正装置永久歯列期(歯の交換期以降)では、基本的に成人矯正と同じ装置を使用します。

子供の矯正治療と大人の矯正治療との大きな違いは、子供は体も顎(あご)の骨も成長途中であるということです。そのため成長を十分に考慮した治療が重要になります。

【インビザライン・アソアライナー】取り外しのできる透明なマウスピース矯正装置



マウスピースを用いた矯正は、透明で目立たず、しかも取り外しのできる矯正装置として近年、人気が高まっています。最近では改良が加えられ、これまでマウスピースを用いた矯正では難しいとされてきた症例でも適応可能になるケースが増えています。ワイヤーを使わないため人に気づかれにくい状態で歯列矯正を行うことができます。

日本では広告の規制が厳しいため認知度が低く、「これで本当に治るんですか?」という質問を受けたこともありますが、世界的な治療実績もあり、適応症例さえ判断できれば(ここが非常に重要となります)、ブラケットによる治療に劣りません。

マウスピースを用いた矯正には様々な種類がありますが、当院では国内シェアを占める、マウスピース型矯正装置(インビザライン)とマウスピース型矯正装置(アソアライナー)という2つの装置をご用意しております。

マウスピース型矯正装置(インビザライン)とは
マウスピース型矯正装置(インビザライン)は米国生まれの、オーダーメイドで作成される透明のマウスピース矯正装置であり、これまでにおよそ二百万人の治療実績があります。米国のアライン・テクノロジー社の認定を受けたドクターのみがマウスピース型矯正装置(インビザライン)の治療を行うことができます。透明のマウスピースを1日20時間使用し、2週間おきに新しいマウスピースに交換します。通院は1〜1.5ヶ月に1回です。

マウスピース型矯正装置(アソアライナー)とは
マウスピース型矯正装置(インビザライン)とマウスピース型矯正装置(アソアライナー)には、それぞれ一長一短があり、適応症例も異なります。どちらの装置が適しているかは、診断結果をもとに、患者さんの噛み合わせや治療の難易度を考慮して選びます。

マウスピースを用いた矯正のメリットは、目立たず取り外しができ、違和感がほとんどないことです。発音にも影響がありませんので、はっきりと喋ることができます。また取り外して歯磨きすることができますので、ブラケットとワイヤーによる治療のように歯磨きが難しくなることもありません。

ただし、症例によっては適さない場合もありますので、まずは、カウンセリングでご相談ください。

マウスピースを用いた矯正ガイドはこちら

【舌側矯正】歯の裏側からの見えづらい矯正装置

舌側矯正もう一つの見えづらい矯正治療として舌側矯正があります。歯の裏側に装置を取り付けますので、人目を気にせずに矯正治療ができる装置です。

当院では、見えない矯正治療をご希望の方やご職業柄、表側からの矯正が難しい方、あるいは楽器を吹く方などに舌側矯正のご提案をしています。特に管楽器を演奏される方は、装置が唇にあたりませんので、楽器を強く当てても違和感がありません。

なお、舌側矯正は目立ちにくい反面、装置が舌にあたる違和感があります。また、慣れるまで発音に影響がでる場合もあります。

違和感や発音への影響を考慮して、上顎は舌側矯正で行い、目立ちにくい下顎を表側矯正で行う「ハーフリンガル」という治療法もあり、非常に人気があります。リンガルとは「舌側」という意味です。

<舌側矯正のメリット>
・歯の裏側につけるので目立ちにくい

<舌側矯正のデメリット>
・舌に違和感がある
・発音に影響が出ることがある
・歯磨きが難しい
・表からの矯正よりも時間と料金がかかる傾向にある

舌側矯正ガイドはこちら
舌側矯正

こんにちは。横浜フォルテ矯正歯科の院長・鈴木剛史です。

鈴木剛史

開院前は東京医科歯科大学附属病院にて、また全国の歯科医院にて矯正を専門とする歯科医師として診療に従事しておりましたが、出身地である横浜でより多くの患者さんの歯並びを良くし、地域の健康増進に努めたいと考え、開業に至りました。

矯正治療の楽しいところは、何と言っても、綺麗になった歯並びを見て患者さんが喜んでくださることです。矯正治療は楽ではありませんが、やって良かったと皆さんに仰っていただけることが仕事の糧になっています。

一方、矯正治療をうけられる患者さんが増加し続けている中で、歯並びが気になっていながらなかなか治療に踏み切れない方も多くいらっしゃいます。その理由の多くが、治療費、装置の見た目、治療中の痛みです。当院では治療費に上限を設けたり、外側から矯正装置が見えにくいリンガルブラケット矯正装置を取り入れたりし、矯正治療に対するハードルをできるだけ下げられるよう努力しております。

治療技術は大学病院にて培い、その後も多くの学会や研修会で研鑽を積み技術を提供できるよう努力を怠たりません。
とは言え、矯正治療の基本的な原理は変わっておらず、数週間で見違えるような歯並びになるような虫のいい話はありません。数ヶ月〜数年を要する治療であるからこそ、楽しく通っていただけるような医院作りを目指しています。

レントゲン室

デジタルレントゲン

当院では、レントゲン装置、パノラマ、セファログラム、CTの複合機【ORTHOPHOS SL 3D】を導入し、多角的な診査と診断を速やかに行うことができます。

感染対策

感染対策

治療において、忘れてはならないのが感染対策です。

当院ではコップやエプロンまで、可能な限りディスポーサブル(使い捨て)にしています。使用するミラーやピンセットは、滅菌パックに入れて、患者さんの前で開封いたします。また、器具除染用洗浄器や、クラスB滅菌器などを取り揃えて感染対策を行っております。

感染対策感染対策感染対策

小児矯正の経験が矯正歯科を目指すきっかけに

院長紹介子供の頃に受けた小児矯正が、矯正歯科を志すきっかけになりました。私は幼い頃に反対咬合があり、今では母校となった東京医科歯科大学で治療を受けていました。矯正生活は小学生から高校生になるまで続きましたが、当時は親に言われるがままに通院していましたので、今ほど矯正治療の大切さを理解していなかったと思います。今では見違えるような自然な口元になりましたが、これも担当してくださった先生のおかげです。

小学生から始めましたので、矯正装置も一通り経験しています。子供の頃は、小児矯正用の装置を使用し、取り外しの煩わしさを感じたことがありました。中学・高校時代はブラケット装置を装着し、調整のたびに痛みが2~3日ありました。それでも、今こうしてキレイになった口元を見ていると、「あの時、治療を受けて本当に良かった。」と思えてきます。根気よく治療に付き合ってくださった先生には感謝しています。

そうしているうちに、自分も矯正を専門とする医師になれば患者さんとこの喜びを共有できるようになると考え、高校2年の進路決定時には矯正歯科を目指すようになっていました。

医院名、ロゴマークに込められた思い

ロゴマーク

当院の名前は音楽記号のフォルテに由来しています。皆さんもご存知のように、フォルテには『強く』という意味があります。矯正治療によって得た、健康的な噛み合わせを武器に、強く社会へ羽ばたいて欲しいという思いです。それに加え、フォルテには『長所』という意味もあります。

カウンセリングに訪れる患者さんの多くは、乱れた歯並びにコンプレックスを感じ、口元を隠しながらやってきます。ところが、治療が終わるとどうでしょうか。歯並びがキレイになり、口元も見違えるように美しく変わっています。今までコンプレックスに感じていた歯並びが『長所』に変わり、人に自慢できるようになっているのです。

美しい歯並びと口元は、お見合い、就職、結婚式など様々なシチュエーションで出会う人たちに、好印象を与えてくれます。患者さんのその後の人生を、より豊なものに変えてくれるのです。

横浜フォルテ矯正歯科は、「矯正治療で自信を取り戻し、コンプレックスさえも長所に変えて欲しい」。そんな私の願いを込めて命名しました。

ロゴマークには、音楽のフォルテ記号をモチーフに、強く育ち行く新芽のイメージが加えられています。また、英語表記のYokohama Forte Orthodontic Officeの4行には間に五線譜が隠れているという、デザイナーのこだわりが表れています。



ロゴデザイン:千葉哲彦 tcds
千葉大学工学部卒。メーカー企画室、広告代理店制作部のデザイナー、アートディレクターを経て、フリーランスのクリエイターとして活動。TCDS 千葉哲彦デザイン事務所[Tetsuhiko Chiba Design Studio]として業務を拡張、2008年よりティーシーディーエス[tcds]に名称変更。

専門はヘルスプロモーションデザイン。その中には2002年中高年男性の自殺制止をテーマとした作品で第69回毎日広告デザイン賞 第2部/発言広告の部 奨励賞受賞、2004年HIV感染経路に関し警告を発した作品で第13回かながわエイズポスターコンテスト 優秀賞受賞などがある。近年は歯科医師として医療に従事する一方、医療とデザインの境界領域について研究を深め、制作の幅を拡大、歯科医師としての母校でもある東京医科歯科大学のロゴデザインも担当している。

矯正治療の受診率アップに貢献したい!

矯正治療の受診率アップに貢献したい!最近では、大人になってからの矯正治療が増えています。お子さんや若い女性の間では、カラーゴムを使って矯正治療を楽しんでいる方もいらっしゃるようです。そんな姿を見るにつけ、矯正治療に対する意識がずいぶん変わったのだなと思えてきます。

しかし、外に目を向ければ、日本の矯正治療の普及率はまだまだ低いといえます。アメリカや韓国では矯正治療はごく普通のことです。装置が目立ってもあまり気にしません。日本でも矯正歯科治療が身近な治療に変わっていけば、装置に対する抵抗感がなくなるのではないのでしょうか。

矯正治療の受診率を、欧米並みに引き上げたい。そんな思いを抱き、横浜フォルテ矯正歯科を開院いたしました。日本では、装置の見た目や費用、治療の痛みなどの問題で、治療を諦めてしまう方がいらっしゃいます。しかし、それは本当にもったいないことです。大袈裟ではなく、矯正治療によって人生が変わることも多くあるからです。

口腔内のトラブルやコンプレックスを解消し、豊かな人生を送っていただくために、一人でも多くの方に矯正歯科治療を広げていきたいです。

ボルダリングで頭脳と体を鍛える

休日はボルダリングで頭と体を鍛えています。ボルタリングはフリークライミングの一種で、2~4mある岸壁を登っていくスポーツです。岩の凹凸に手足をかけ、岩を這い上がるように登っていきます。途中、手を滑らせたり足を踏み外したりすると落下してしまいますので、一瞬たりとも気が抜けません。

ボルダリングと聞くと、腕の力だけで登るイメージを持たれるかもしれませんが、実は頭脳プレイでもあるのです。例えば、頭の中で手足の動きをシミュレーションしていきます。すると、今まで登れなかった岩がクリアでき、自分自身の成長を感じることができるのです。頂上に到達したときの達成感と、頭脳プレイの面白さ。これこそが、ボルタリングの醍醐味ではないでしょうか。

ところで、歯科医師は腰を痛めやすいため、体力作りが欠かせない職業です。ボルダリングは腹筋や背筋も鍛えられますので、腰痛防止に役立っています。

院長プロフィール

院長プロフィール横浜フォルテ矯正歯科 院長/鈴木剛史(すずきつよし)

●出身校
兵庫県西宮市生まれ、その後横浜市青葉区に転居
私立神奈川大学附属中学校卒業
私立神奈川大学附属高等学校卒業
平成17年 東京医科歯科大学 歯学部 歯学科卒業
平成21年 東京医科歯科大学大学院 医歯学総合研究科 顎顔面矯正学分野 専攻生課程修了

●認定資格
日本矯正歯科学会認定医
WFO(World Federation of Orthodontists) elected fellow member


●所属学会
日本矯正歯科学会
東京矯正歯科学会
WFO(World Federation of Orthodontists)世界矯正歯科医連盟
日本顎変形症学会
日本口蓋裂学会
バイオオルソ研究会

●論文
日本顎変形症学会雑誌 = The Japanese journal of jaw deformities 20(3), 220-227, 2010-08-15
東京医科歯科大学顎顔面矯正学分野における30年間の顎変形症治療に関する検討
Clinical Statistical Analysis of Treatment for Jaw Deformities in the Section of Maxillofacial Orthognathics, Department of Orthodontics, Tokyo Medical and Dental University Dental School Hospital, during the Past 30 Years
鈴木剛史、川元龍夫、山田大輔、北村良平、富永直子、福岡裕樹、森山啓司

日本口蓋裂学会雑誌 32(2), 224, 2007-04-30
改良型CT画像ソフトを用いた骨延長症例における上顎骨の移動様相の観察
Observation of maxillary positional changes after distraction osteogenesis using modified CT images
伊藤公一、鈴木聖一、湊亜紀子、佐藤みちる、長嶺麗来、鈴木剛史、奥平真理子、馬場祥行、大林尚人、森山啓司

American Journal of Orthodontics and Dentofacial Orthopedics 2011 Apr;139(4):517-25.
Systemic and maxillofacial characteristics of patients with Beckwith-Wiedemann syndrome not treated with glossectomy.
Kawafuji A, Suda N, Ichikawa N, Kakara S, Suzuki T, Baba Y, Ogawa T, Tsuji M, Moriyama K.

●学会発表
IADR/AADR/CADR 82nd General Session (March 10-13, 2004)
Shear-bond Strength of Indirect Restoration to Mid-Coronal and Cervical Dentin
SUZUKI T, M.A. UZZAMAN, TOMOMATSU N, SHIMADA Y, TAGAMI J.

第31回日本口蓋裂学会総会, 草津, 2007年5月24-25日
改良型CT画像ソフトを用いた骨延長症例における上顎骨の移動様相の観察
伊藤公一、鈴木聖一、湊亜紀子、佐藤みちる、長嶺麗来、鈴木剛史、奥平真理子、馬場祥行、大林尚人、森山啓司

第66回日本矯正歯科学会大会, 大阪, 2007年9月19日-21日
外科的矯正治療を行った上顎前突症の術後安定性について―第2報;上顎前歯部歯槽骨切り術による3症例―
青木朝里、小川卓也、長濱浩平、シンタ ウィラハディ クスマ、鈴木剛史、川元龍夫、森山啓司

第66回日本矯正歯科学会学術大会, 大阪, 2007年9月19-21日
舌縮小術未施行のBeckwith-Wiedemann syndromeの全身所見と顎顔面形態について
川藤亜樹子、鈴木剛史、市川直子、加々良朱摩子、小川卓也、濱田俊、辻美千子、須田直人、森山啓司

第67回日本矯正歯科学会大会、千葉、2008年9月16-18日
集学的歯科治療により咬合の確立を図ったoligodontiaの2症例
鈴木剛史、小川卓也、佐藤麻緒、井口隆人、川元龍夫、森山啓司

第20回日本顎変形症学会総会、札幌、2010年6月15-16日
Le Fort I型骨切り術を併用し上下顎移動術を行った骨格性下顎前突症例の鼻形態変化に対する三次元的検討
山田大輔、川元龍夫、福岡裕樹、北村良平、富永直子、鈴木剛史、鈴木聖一、森山啓司

第20回日本顎変形症学会総会、札幌、2010年6月15日
下顎枝状分割術を施行した開咬を伴う骨格性下顎前突症例におかる術後安定性について
富永直子、鈴木剛史、山田大輔、北村良平、福岡裕樹、川元龍夫、森山啓司

第19回日本顎変形症学会総会、仙台、2009年6月4-5日
下顎枝矢状分割法を用いて外科的矯正治療を行った下顎後退症例の術後安定性について
鈴木剛史、福岡裕樹、青木朝里、北村良平、富永直子、川元龍夫、森山啓司

第44回日本口腔科学会関東地方部会、埼玉, 2010年9月4日
上下顎移動術を適用した骨格性下顎前突症例の鼻形態変化に対するCT画像を用いた三次元的検討
山田大輔、川元龍夫、東堀紀尚、鈴木剛史、鈴木聖一、森山啓司

●執筆図書(共著)
矯正歯科治療 この症例にこの装置 医歯薬出版

装置の種類もお好みで選んで頂けます

装置の種類もお好みで選んで頂けます

「笑ったとき金属装置が目立つのはイヤ」という方へ。

一昔前の矯正治療では、金属製の目立つ装置が主流でした。最近では、審美性のある様々なタイプの装置が登場し、かなり目立ちにくくなっています。当院では、透明なブラケットと審美的なワイヤーを始めとする目立ちにくい矯正装置を標準で(追加料金なしで)ご用意しております。

それでも見た目が気になる方は、気づかれにくい矯正装置「舌側矯正(歯の裏側から行う矯正)」か「マウスピースによる矯正」のどちらかを選択していただきます。舌側矯正は、歯の裏側にブラケットを装着するため、人に気づかれずに歯並びを治したい方にお勧めです。舌に装置が当たるために、はじめは違和感がありますが、装置も進歩し違和感も感じにくくなってきました。

近年、患者数が急増しているのがマウスピースを用いた矯正です。取り外しのできる透明のマウスピースを装着することにより歯を動かしていきます。現在国内のマウスピース矯正の殆どのシェアを占めている「マウスピース型矯正装置(インビザライン)」と「マウスピース型矯正装置(アソアライナー)」という2つの装置から選んでいただきます。

※マウスピース型カスタムメイド矯正歯科装置(インビザライン)は、薬機法の承認を受けておりませんので医薬品副作用被害救済制度の対象となりません。未承認完成物薬機法対象外の矯正歯科装置であり、医薬品副作用救済制度の対象外となる可能性があります。


また、逆に矯正治療をオシャレに見せて楽しみたいという方には、カラーゴムを用いた矯正治療も可能です。季節や気分に合わせて、カラーゴムの色を変える楽しみ方もあります。

マウスピースを用いた矯正ガイドはこちら

【透明なブラケット】歯となじむ審美性の高いブラケット装置

透明なブラケット矯正治療のイメージで多いのが、金属装置のギラギラとした感じです。最近では目立ちにくい矯正装置を装着される方もいらっしゃいます。

当院は、表側からの矯正治療には、透明で目立ちにくい審美性のあるブラケットと歯の色に近いワイヤーを使用しています。従来の金属装置のようなギラギラ感がありませんので、装着していても目立ちにくいです。違和感を感じず、自然な表情や顔つきを保てますので、笑顔を絶やさずに矯正歯科治療を続けることができます。

治療に入る前までにかかる費用

項目 イメージ 内容 治療費(税込)
初診相談料 初診相談料 30分~60分
初診ならびに矯正相談。
口腔内を診査し、矯正相談をお受けいたします。
1,100円
(未成年は保護者同伴)
2回目以降のご相談 2回目以降のご相談 初診後、再度カウンセリングご希望の場合です。 2,200円
セカンド
オピニオン
セカンドオピニオン 矯正歯科治療に関する、セカンドオピニオン相談を受け付けております。
他院で受けられた診断や治療方針に関してご意見を申し上げることを目的としております。
11,000円
検査料 検査料 30分~60分
口腔模型、顔貌写真、口腔内写真、レントゲンオルソパントモグラム、レントゲンセファログラムなどの項目が含まれます。
当院の検査料の料金には次の診断料も含まれております。
44,000円
診断 診断 30分~60分
矯正を担当する歯科医師による診断を行います。矯正歯科治療を受ける上で診断の適否は重要です。
診断しだいで治療結果に大きな差がでますので、診断には十分配慮しております。
転医資料作成料 転医資料作成 転居などにより通院が困難となり転医する場合に、転医先にお渡しする診療情報提供書、写真やレントゲンなどの資料を作成します。 11,000円

矯正の費用

※無利息・手数料無しの院内分割が可能です。
(25分割まで。25分割の他に、2,4,10,20分割も選択できます。)
36〜84回のデンタルローン(有利息)のご利用も可能です。
※治療費には、来院毎の調整料、アンカースクリューなどの補助装置の費用が含まれています。
※①~③は症例の難易度による分類で、自由に選択することはできません。
項目 内容 難易度 治療費(税込) 25分割(税込)
(無利息)
表側矯正 最もよく使われている矯正装置です。ご希望により装置を選ぶことができます。 825,000円 33,000円
935,000円 37,400円
1,045,000円 41,800円
フルリンガル 上下の歯の裏側に矯正装置を付けます。 1,375,000円 55,000円
1,485,000円 59,400円
1,595,000円 63,800円
ハーフリンガル 上の歯の裏側、下の歯の表側に矯正装置を付けます。 1,155,000円 46,200円
1,265,000円 50,600円
1,375,000円 55,000円
マウスピース型カスタムメイド矯正歯科装置(インビザライン) うすい透明のマウスピース型の矯正装置を使用します。 660,000円 26,400円
935,000円 37,400円
1,045,000円 41,800円
小児矯正I期 予防矯正、乳歯と永久歯が混じっている場合の矯正治療です。 440,000円 17,600円
495,000円 19,800円
550,000円 22,000円
小児矯正II期 第I期治療の後、永久歯の仕上げに行う矯正治療です。 550,000円 22,000円
マウスピース型カスタムメイド矯正歯科装置(インビザライン)は、薬機法の承認を受けておりませんので医薬品副作用被害救済制度の対象となりません。未承認完成物薬機法対象外の矯正歯科装置であり、医薬品副作用救済制度の対象外となる可能性があります。

保定装置料および保定観察料

項目 イメージ 内容 治療費(税込)
保定装置料 保定装置料 目立ちにくい保定装置です。 27,500円(片顎につき)
保定観察料 保定装置料 矯正治療後、「後戻り」を防止するために、3ヶ月~半年毎に来院し、観察します。 3,850円
矯正治療に伴う
便宜抜歯の費用
便宜抜歯の費用 矯正治療のための抜歯は保険適用外となります。 6,600円/本
家族料金 家族料金 患者さんのご家族が矯正歯科治療を当院で始められる際は費用より27,500円引いた金額となります。 -27,500円

部分矯正の費用

項目 治療費(税込) 10分割(税込)
(無利息)
部分矯正 表側矯正片顎 330,000円 33,000円
表側矯正上下顎 495,000円 49,500円
裏側矯正(舌側矯正)片顎 440,000円 44,000円
ハーフリンガル(上が裏側・下が表側) 605,000円 60,500円
裏側矯正(舌側矯正)上下顎 715,000円 71,500円
マウスピース片顎 44,000円×マウスピース作成回数
マウスピース上下顎 88,000円×マウスピース作成回数

その他

項目 イメージ 内容 治療費(税込)
クリーニング PMTC 毎月の調整時にクリーニングを無料で行なっております。あくまで矯正装置の調整を主目的として診察時間を費やしますので、クリーニングの内容や時間は来院毎に異なります。 クリーニングは無料
フッ素塗布無料
担当医師の判断により処置
管理処置料に含まれる
ブラッシング
指導
ブラッシング指導 矯正治療時の虫歯予防を目的とします。 担当医師の判断により処置
管理処置料に含まれる

別途装置料について
患者さんの申し出による矯正再治療の場合や、装置紛失時などの際は別途装置代金がかかる場合がございます。

お支払い方法

当院では、現金でのお支払いの他に分割払い、クレジットカードでお支払いいただけます。

一括支払い
現金またはクレジットカードでお支払いいただけます。

院内分割払い
まずはご相談ください。金利・手数料なし。

クレジットカード
クレジットカードでもお支払いいただけます。
card

矯正治療では原則として健康保険は適用されませんが、矯正治療費は医療費控除の対象になります。
医療費控除について


矯正歯科治療に二の足を踏んでいる方へ

大人の矯正

大人になってから矯正治療を始める方が増えています。幼い頃から抱えていた歯並びや口元の悩みを解消するために、思い切って治療を受けられるのです。こうした動きは、20~30代を中心に広がっています。

矯正治療は大人になってからでも、決して遅くはありません。治療に関心を持ち、歯並びを治したいと思ったときが適した開始時期です。治療を遅らせても良いことは何一つありません。

矯正治療は歯並びや口元に美しさをもらたしてくれます。歯並びが整うことで歯磨きがしやすくなり、虫歯や歯周病、口臭予防にもつながります。

それだけではありません。上下の歯が噛み合うようになると食べ物も噛めるようになるため、下顎にかかる負担も緩和され、顎関節症などを防いでくれます。最近では、噛み合わせが気になる40~50代の方の歯科矯正治療も増加しています。

治療期間は1年半~2年と長く感じられるかもしれません。治療も楽だとは言えません。しかし、何十年と続くこれからの人生を考えると、その治療の価値は計り知れません。矯正治療を終えられた患者さんは口を揃えて「治療は大変だったが本当にやって良かった。」と仰ってくださいます。それほどまでに美しい歯並びは魅力的なのです。

矯正治療は、あなたの人生を豊かにしてくれることでしょう。歯並びに自信を持てず、いつまでも悩んでいるより、前に一歩踏み出してみてはいかがでしょうか。

矯正治療で美しい歯並びと口元を手に入れる

矯正治療で美しい歯並びと口元を手に入れる矯正治療を希望する患者さんの悩みには、歯並びの見た目の問題があります。歯並びが悪いことで、口元や歯並びを絶えず気にしながら笑うなど、心理的にコンプレックスになっているようです。治療を行えば、美しい歯並びを手に入れられることはもちろん、歯が正しく並ぶことで、「キリッ」と引き締まった口元を手に入れることができます。

たとえば、歯を引っ込めたり、正しい位置に導くことで、顎や鼻の悩みに及ぼすことも可能となります。「出っ張った顎が気になる」「口元の突出感がコンプレックスになっている」という方、ぜひ当院までご相談ください。

噛み合わせや全身機能の向上

全身機能を向上上と下の歯がキッチリ噛み合わないと食べ物がよく噛めないため、胃や腸に大きな負担を与えます。また、歯列の乱れ(不正咬合)は、発音や顎やお顔の成長に悪い影響を及ぼすだけでなく顎の関節や筋肉にも影響を与えることにより、肩こりや頭痛などの原因となったり、姿勢の悪さにつながることもあります。

矯正治療は歯並びを整えて噛む機能を回復することにより、虫歯や歯肉炎・歯周病を防ぎ、歯の寿命を延ばします。近年、しっかりと噛めることにより、脳への血流が良くなり記憶力が向上することや、瞬発力が高まることもわかってきました。

【外科矯正】口元のゆがみやズレを諦めている方へ

外科矯正矯正装置だけでは治らないような噛み合わせや顎のズレは、外科手術と矯正治療の実施が好ましいです。

顎の成長が終わった15歳以上の大人の方で、骨格的に著しいズレを伴う受け口や出っ歯、または顎の左右のズレがある方は、矯正治療だけでは、良い噛み合わせや美しい口元にならないこともあるといえるでしょう。

このような方は、矯正治療と外科的な手術を併用することにより、機能的ならびに審美的な矯正効果をあげることも可能になります。手術を併用する場合は顎変形症という病名がつき、保険適用となります。提携している大学病院をご紹介させていだきます。

痛みに配慮した矯正治療を心がけています

痛みに配慮した矯正治療を心がけています

当院では治療中のストレスを考え、痛みを緩和する様々な取り組みを行っています。形状記憶合金のワイヤーを使い弱い力で歯の移動を行います。また、治療中に口内炎ができた場合の痛みを抑えるためのワックスをお渡ししています。

痛みの感じ方は個人差がありますが、ほとんどの方がワイヤー調整後、2~3日程度で治まります。痛みを感じにくい患者さんもいらっしゃいます。また、お子さんにはできるだけ取り外しのできる矯正装置を使用しています。取り外しできる矯正装置はほとんど痛みが生じないだけでなく、歯磨きがしやすいというメリットがあります。

弱い力で歯を効率よく動かす

弱い力で歯を効率よく動かす「歯は強く引っ張ると速く動く」――そう思われている方が多いようです。骨の中に固定されている歯を移動させるのですから、ある程度の力が必要でしょう。だからといって強い力を加えればいいというものではありません。実際には弱い力でも歯は充分に動きます。強すぎる力はかえって歯の動きを遅くすることがわかっています。

当院では弱い力で歯を動かしていく矯正治療をこころがけています。初めて装置を装着するときは、力の弱いワイヤーを用います。その後、歯の動き具合に併せてコントロールを行うべく、徐々にワイヤーの力を強くしていきます。こうすることで炎症を抑え、痛みを感じにくくしております。

【形状記憶合金ワイヤー】弱い力でじわじわと動かす

形状記憶合金ワイヤー当院で使用しているワイヤーは、形状記憶合金ワイヤーです。形状記憶合金は設定温度を超えると元の形に戻ろうとする性質があります。この性質を利用したワイヤーが形状記憶合金ワイヤーです。

使用するときは、ワイヤーに理想的な歯並びの形を記憶させてから、歯に装着します。体温で温められたワイヤーはゆっくりと元の形に戻ろうとします。つまり、形状記憶合金ワイヤーがソフトな力で"じわじわ"と歯を動かしていくので、痛みを和らげることができるのです。

なるべく抜かない矯正(非抜歯矯正)を考える

非抜歯矯正

「矯正治療は歯を抜かずにできますか?」――患者さんからのご要望で多いのが、抜歯についてです。矯正歯科治療は歯を顎の骨の上に正しく並べる治療です。顎に十分なスペースがなければ、抜歯が必要となることもあります。できれば歯を抜かずに矯正治療をしたいと思うのは、私たちも同じです。

当院はできるだけ歯を抜かない矯正治療を目指しています。まずは、様々な角度から治療方法を検討し、非抜歯矯正の可能性を探っていきます。

歯を並べる場所が足りなければ、歯並びの幅を広げたり、歯を後方へ移動することにより、スペースを獲得することを検討します。しかしながら、顎(あご)のサイズは大きく変化させることができないため、非抜歯矯正には限界があるのも確かです。無理な非抜歯矯正を行うと、歯根吸収が起こったり歯肉が痩せてしまったりします。また口元が突出して、顔の審美性を損ねてしまう恐れもあります。結果として健康や美を損ねるような非抜歯矯正はお勧めしません。

非抜歯か抜歯かの診断には検査と分析が不可欠です。理想的な歯並びを得るためとはいえ、抜歯を選択するとすれば、患者さんの健康な歯を抜くのですから大変なことです。判断する際、まず「自分だったら、自分の大切な人だったらどうするか?本当に抜歯をするのか?」を考えます。そして抜歯・非抜歯のメリットとデメリットを充分に検討し、その結果、自分でも抜歯をすることがふさわしいと思えた時に、抜歯をご提案いたします。

口元の突出を矯正したい方、口が閉じにくい方は抜歯を選択する場合も多い

抜歯・非抜歯当院が考える抜歯・非抜歯の診断基準は、非抜歯矯正をすると、健康を損なう恐れがあるか否かです。

矯正しても口元が不自然に見えては、意味をなしません。矯正治療における抜歯は、口元の自然な美しさと機能する噛み合わせを作る上で、考慮すべきことといえるでしょう。芸能関係の患者さんの多くが抜歯をする矯正治療を選択するのは口元の審美性を尊重するからです。

なお、抜歯をしてできた隙間は、歯並びの凹凸をほどくためや、出っ歯や受け口を引っ込めるために利用しますので、治療終了時には綺麗に隙間がなくなります。

早期治療が抜歯の可能性を低くする場合が有る

早期治療が抜歯の可能性を低くする永久歯が生え揃っていない7歳前後から矯正を始めれば、奥歯を後ろに移動させたり、顎の横や前への成長を促したりすることで、抜歯をせずに治療ができる可能性が高まる場合が有ります。
そういった場合には早期治療の選択肢をご提案致します。逆に早期治療を行っても抜歯を回避することはできそうになく、永久歯列完成後に開始しても同じ結果になると考えられる場合はそのようにお伝え致します。
抜歯について
もし抜歯をせざるをえない場合には歯科口腔外科を専門とする歯科医師が行います。
特徴としては、

・様々な臨床事例に携わっていること
・表面麻酔で痛みを和らげるなど、施術方法に長けていること
・体に対する治療負担を考えていること、比較的費用が抑えられること

等が挙げられます。

抜歯について判断がつきかねる場合も含めて、疑問や不安などがございましたら、いつでもご相談ください。

横浜フォルテ矯正歯科での抜歯について

抜歯について横浜フォルテ矯正歯科では抜歯を歯科口腔外科を専門とする歯科医師が行います(簡単な抜歯は一般的な歯科医師が担当することもあります)。当院ではインターディシプリナリーアプローチ(各分野を専門とする医師が得意とする治療を担当すること)を理想としており、できるだけ患者さんの負担を考えた抜歯を目指しています。

注射による麻酔の前には、表面麻酔を塗布し、麻酔による痛みを和らげます。その後は麻酔をしっかりと効かせ、抜歯の際の痛みを生じにくくします。

矯正治療のための抜歯は保険適用外となりますが、横浜フォルテ矯正歯科では抜歯の費用を1本あたり6,000円(税別)に設定しています。埋伏している親知らずの抜歯は8,000円(税別)です。

*当院での抜歯は、当院で矯正治療を受けられている方のみ施術可能となります。

当院の歯科口腔外科医師について

子供の頃から矯正治療を始めるメリットを教えてください

顎の成長のバランスを整え、美しい顔立ちに導くことができる子供の頃から矯正治療を始めるメリット
正常な発育を妨げるような歯並びや癖を矯正し、成長を利用して顎(あご)やお顔のバランスを整えます。また、放っておいて外科的な手術をしなければ治らないケースを回避することができる場合があります。お顔つきや顎の成長のコントロールは、成長期の子供でしかできない矯正治療です。

永久歯を抜かない矯正ができる可能性が高まる
永久歯が生えるスペースが足りない場合、奥歯を後ろに移動させたり、顎の成長を促したりすることにより、スペースを獲得します。早期治療により将来的に永久歯を抜歯せずに本格矯正(ワイヤーによる矯正)ができる可能性が高くなります。

舌や口の周りの筋肉の正しい使い方を習得できる
指しゃぶりや舌の癖は、歯並びだけではなく発音や食べ物の食べ方・飲み方に大きく影響を及ぼします。また、普段お口をだらしなくあけている癖を引き起こしてしまいます。間違った舌の使い方が癖になってしまうと、大人になってから治すのは大変です。早期に癖を矯正するとともに、お口の周りの筋肉や舌の動きのトレーニングをして正しい筋肉の動きの習得を目指します。

コンプレックスを取り除き健やかな精神発育を促せる
出っ歯や受け口がコンプレックスとなり、内向的な性格になる場合があります。小児矯正で可能な限り前歯の状態を矯正して、健やかな精神発育を促します。

永久歯での矯正を効率的に行いやすくする
顎の成長をコントロールしたり、永久歯を正しい位置に生えるように導くことにより永久歯列になってから行うワイヤーの矯正を行いやすくします。さらに、ワイヤーの矯正が必要なくなる場合があります。

子供の矯正を始めるタイミングとは?

子供の矯正を始めるタイミング一般的には7歳から8歳、上下の前歯が4本ずつ生え変わったころが矯正治療の開始時期です。

とはいえ、顔が一人ひとり異なるように、歯や顎(あご)、そして心の成長はお子さんによって千差万別です。早い時期に矯正を始めたほうが良いお子さんもいれば、実際にはしばらく成長を待ってから始めたほうが良いお子さんもいます。

歯が凸凹に生えている......

●歯列が凸凹している
●歯に食べカスが残りやすい
●八重歯になってしまっている
●笑った時に犬歯が唇にひっかかる

このような状態は「叢生(そうせい)/乱杭歯、八重歯」が考えられます。顎(あご)の大きさと歯の大きさがアンバランスなため、歯が凸凹に生えたり、重なったりしています。歯磨きがしづらくなり、虫歯や歯肉炎を起こしやすくなります。歯周病を発症すると、年齢に関係なく歯を失う可能性があります。

歯が凸凹に生えている

受け口で悩んでいます

●口を閉じると、下の歯列が上の歯列よりも前に出ている
●顎(あご)がしゃくれている
●下顎が発達しすぎている
●上手く咀嚼ができない
●言葉が聞き取りにくい、と言われることがある

このような状態の時、「反対咬合(はんたいこうごう)」が考えられ、一般的には「受け口」とも呼ばれています。反対咬合は遺伝的な要因が影響していると言われています。そのほか、上唇を吸い込んだり、舌を突き出したりする、幼い頃の舌や唇の癖が原因となっていることもあります。

年齢に制限はありませんが、できるだけ早期の治療が望ましい不正咬合です。

受け口で悩んでいます

子供の治療の流れについて教えてください

子供の治療の流れまだ歯が生えそろっていなかったり、成長過程途中のお子さんの場合、年代や歯の状態によって矯正治療をスタートする時期はケースバイケースです。

機能的に問題がある場合にはすぐに治療に入りますが、今すぐに始めなくて良い場合には様子を観ることもあります。

当院では、第一期(子供の歯が残っている時期)と第二期(永久歯列になってから)に分けて治療を行っていますので、まずはご相談ください。第一期から第二期にかけて継続して治療を受けられた場合には、検査料は第一期のみとなります。

第一期 小学生の矯正治療
身体の成長とともに顎(あご)の形も大きくかわっていく小学生の場合、永久歯が生えそろっていないこともあります。この場合は歯の土台となる顎の骨を正しく成長させていく治療がメインとなります。ご希望があれば、前歯のみの部分矯正も可能です。

歯の土台を整えていくことで、将来的に抜歯をする可能性を抑えることが可能です。小さなお子さんの場合、大人に比べて治療法も千差万別ですので、詳しくはカウンセリングの際にお聞きください。

第二期 中高生の矯正治療
永久歯列が完成している中学生~高校生の場合、大人の矯正と同じ治療(ブラケットとワイヤーによる本格矯正)が可能になります。歯が動くスピードが速いため、効率的な治療を行えることもあります。さらに第一期治療で準備をしていたお子さんの場合は、第二期治療を行いやすくなります。

歯の裏側から治療する舌側矯正や、取り外しのできるマウスピース型矯正装置(インビザラインティーン)を用いた矯正などの治療法もありますので、目立ちにくい矯正を希望される場合には、お気軽にご相談ください。

※マウスピース型カスタムメイド矯正歯科装置(インビザラインティーン)は、薬機法の承認を受けておりませんので医薬品副作用被害救済制度の対象となりません。未承認完成物薬機法対象外の矯正歯科装置であり、医薬品副作用救済制度の対象外となる可能性があります。

出っ歯が気になっています

●上の前歯が下の前歯よりも、極端に前に突き出ている
●上唇が上ったままで、口を閉じにくい
●無理して口を閉じると、顎(あご)にしわができる

このような状態は「上顎前突(じょうがくぜんとつ)/出っ歯」が考えられます。一般的には「出っ歯」と呼ばれます。考えられる原因には、前歯の傾斜が強すぎる、上顎が成長し過ぎている、下顎の成長不足、指しゃぶりの癖等があります。また、鼻の疾患があり、口で呼吸をしている子供にも多く見られる症状です。

見た目の印象が悪くなるだけでなく、口が閉じにくく口腔内に外気が入りやすくなります。細菌感染や粘膜に慢性炎症を引き起こしやすくなり、歯肉炎や扁桃腺炎等の発症が心配されます。

出っ歯が気になっています

噛み合わせが深い

●噛み合わせると前歯が深く被さり、上の歯が下の歯を隠してしまう

このような状態の時、「過蓋咬合(かがいこうごう)/ディープバイト」が考えらます。噛み合わせが深すぎる状態です。考えられる一番の原因として遺伝があります。また、乳歯を早い時期に失う、あるいは虫歯による奥歯の欠損放置も影響しています。

笑ったときに上顎の歯肉が見え過ぎたり、下の前歯が上顎の内側の歯肉を傷つけて炎症を起こしたりすることもあります。下顎にストレスをかけ続けるため、顎関節症など顎関節のトラブルを引き起こすことが少なくありません。

噛み合わせが深い

前歯を噛み合せることができない

●口を閉じても上の前歯と下の前歯の間に隙間ができてしまう
●舌を前方に突き出す癖がある

このような状態は「開咬(かいこう)/オープンバイト」が考えられます。考えられる原因に遺伝があります。その他に、幼児期の指しゃぶりや舌を突き出す等の癖、口呼吸等が影響しています。

このタイプの噛み合わせは、奥歯で噛んだ時に、上下の前歯が被さりません。そのため、前歯で食べ物を上手く噛み切ることができず、横の歯で噛み切るようになります。発音しづらく、言葉が不明瞭で聞き取りにくいこともあります。

前歯をかみ合せることができない

すきっ歯に悩んでいる

●歯と歯の間に隙間がある
●サ行などが発音しにくい

考えられる原因として、顎(あご)と歯の大きさのアンバランス(歯が小さい、顎が大きい)、歯が足りない、舌の圧力で歯並びが広がってしまう場合などがあります。

6歳頃にみられる正中離開(上の前歯の真ん中のすき間)にもこのような原因が考えられますが、発育段階に起きる一時的な隙間など全く心配ないと思えるケースも多く見られますので、まずはお気軽にご相談ください。

すきっ歯に悩んでいる

大学病院で培った治療を提供。

大学病院で培った治療を提供

医科に内科や眼科などの専門性があるように、歯科の分野でも一般的な歯科の治療と矯正治療とでは専門性や設備が異なります。当院は歯列矯正に特化した、矯正を専門とする歯科医院です。矯正についての知識を活かし歯並びと噛み合わせを整え、健康をもたらすことができるように、技術を磨き矯正治療を提供できるよう努力しています。


院長は東京医科歯科大学歯学部歯学科を卒業、同大学院医歯学総合研究科・顎顔面矯正学分野・矯正歯科専攻課程を修了し、現在までに多くの治療実績があります。大学病院で培った技術を活かし、小さなお子さんからご年配まであらゆる患者さんの歯並びや噛み合わせを矯正して参りました。

知っていますか? 矯正を専門とする歯科医院の選び方

「矯正歯科」であれば、どこでも同じ――そう思っている方はいらっしゃいませんか?矯正治療はドクターの経験や技術力の違いが、治療結果にも影響を与える治療です。納得のいく治療を受けるためには、歯科医院選びも重要です。

矯正を行う際の判断基準の一つに、資格制度があります。矯正に携わる日本矯正歯科学会では資格制度として一定基準の知識やキャリア、症例実績を満たした場合に資格を認めておりますので、この資格を持っているかで選択するのも一つの手です。

参考:日本矯正歯科学会資格規則(http://www.jos.gr.jp/roster/)

とはいえ、資格や経験はあくまでも一つの指標に過ぎません。技術を磨き、患者さんにふさわしい治療を提供できるよう努力を怠たりません。

矯正歯科治療に伴う一般的なリスクや副作用について

1.最初は矯正装置による不快感、痛み等があるものの、数日から1、2週間で慣れることが多いです。
2.歯の動き方には個人差があるため、想定した治療期間が延長する可能性があります。
3.装置の使用状況、顎間ゴムの使用状況、定期的な通院等、矯正治療は患者さんの努力が必要となります。それらが治療結果や治療期間に影響します。
4.治療中は、装置が付くため歯が磨きにくくなります。むし歯や歯周病のリスクが高まるため、丁寧なブラッシングや、定期的なメンテナンスが重要になります。また、歯が動くと隠れていたむし歯が見えるようになることもあります。
5.歯を動かすことで歯根が吸収して短くなることがあります。また、歯ぐきがやせて下がることがあります。
6.ごくまれに歯が骨と癒着し、歯が動かないことがあります。
7.ごくまれに歯を動かすことで神経が障害を受け、壊死することがあります。
8.治療中に金属等のアレルギー症状が出ることがあります。
9.治療中に「顎関節で音が鳴る、あごが痛い、口が開けにくい」などの顎関節症状が出ることがあります。
10.様々な問題による影響で、当初予定した治療計画を変更する可能性があります。
11.歯の形を修正や、咬み合わせの微調整を行う可能性があります。
12.矯正装置を誤飲する可能性があります。
13.装置を外す際、エナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、かぶせ物(補綴物)の一部が破損する可能性があります。
14.装置を外した後、保定装置を指示通り使用しないため、後戻りの生じる可能性が高くなります。
15.装置が外れた後、現在の咬み合わせに合った状態のかぶせ物(補綴物)やむし歯の治療(修復物)などをやりなおす可能性があります。
16.あごの成長発育により咬み合わせや歯並びが変化する可能性があります。
17.治療後に親知らずが生え、凸凹が生じる可能性があります。加齢や歯周病等により歯を支えている骨がやせると咬み合わせや歯並びが変化することがあります。その場合、再治療等が必要になることがあります。
18.矯正歯科治療は、一度始めると元の状態に戻すことは難しくなります。