一般的な矯正歯科用語

アーチレングスディスクレパンシー

歯並びを整えるために、不足している、または余っているスペースのこと。単位はmm。スペースが不足している場合は-、余っている場合は+の符号をつける。スペースが不足している場合は、歯並びは叢生(ガタガタ)になり、余っている場合は空隙歯列(すきっ歯)となる。

スペースが足りない場合には、歯列矯正により歯並びの幅を広げたり、歯を後方に移動したりして、すき間を確保しますが、それでも足りない場合は抜歯を選択します。

スペースが余っている場合も見た目や発音の問題から歯列矯正治療の必要が有り、すきっ歯のスペースを閉鎖します。ディスクレパンシーとは不調和という意味で、アーチレングスディスクレパンシーの絶対値が大きいことは、歯と顎の大きさのバランスがとれていないことを表しています。

アシンメトリー

asymmetry。非対称であること。矯正歯科の分野では、骨格や歯列の左右非対称性に対して用いられる事が多い。また、アシンメトリーフェイスボウという左右の遠心移動量が異なる場合に用いられるものもある。⇔シンメトリー symmetry。

後戻り

歯列矯正治療の終了後に、歯が元にあった位置の方向へ戻ってしまうこと。リテーナーの使用状況が悪いと起こる。また、外科的矯正治療の終了後に顎骨が元の方向に戻ることも言う。

アンカレッジ

固定のこと

アンカレッジロス

固定の喪失。例えば、出っ歯の矯正治療で小臼歯を抜歯した場合、抜歯して獲得したスペースは当然、出っ歯である前歯を後退させるために使われるべきである。前歯を後退させるための固定源は臼歯に求められるが、その際に臼歯がスペースに向かって動いてしまうことをアンカレッジロスと言う。

治療計画以上のアンカレッジロスを起こしてしまうと、前歯が十分に後退しないことになってしまうため、固定源の強化は重要である。

鞍状歯列弓

小臼歯が内側に入っている歯並びのこと。下顎で起こりやすい。下顎の第二小臼歯は生える順序が遅いために、場所が足りないと内側に生えてしまうためである。

アンダーレイ

ワイヤー結紮の手技の一つ。歯列矯正用のメインワイヤーの下に、細いワイヤーを通し、合わせてブラケットやチューブに結紮すること。

関連項目:オーバーレイ

アンチクロックワイズローテーション

anti-clockwise rotation。矯正治療の結果、下顎下縁平面が反時計回りに回転すること。下顎下縁平面角が減少する方向への下顎骨の回転を表す。

異常嚥下癖

成人の嚥下では舌尖が口蓋前方に接触しているが、異常嚥下癖がある人では、舌が固有口腔から突出し、上下前歯間に入り込んでいる。このため、開咬の原因となる。

1期治療

子供の矯正治療のこと。小児矯正治療、予防的矯正治療とも言う。矯正治療は歯並びの年齢によって2段階に分かれていて、乳歯と永久歯が混ざった混合歯列期の矯正治療を1期治療と言う。

そして、永久歯列に対するマルチブラケットによる本格矯正治療(ワイヤーを用いた矯正治療)を2期治療と言う。子供の矯正治療の目的は、成長を利用して骨格的なバランスをとること、永久歯列へのスムーズな生え変わりを誘導することである。

子供の矯正治療を行うことによって、本格矯正治療をより良い条件で行うことができる。また、将来的な抜歯や手術の回避に繋がる。1期治療を行うことにより、2期治療が不要になる場合も有る。

インターブラケットスパン

歯列矯正用ブラケット同士の間の距離のこと。インターブラケットスパンが小さいと、ワイヤーの自由度が小さくなる。これが舌側矯正の難易度が高い理由の一つである。

インプラント矯正

歯を動かす固定源として歯科矯正用アンカースクリュー(矯正用インプラント)を用いた歯列矯正のこと。歯科矯正用アンカースクリューは直径1.4〜2.0mmほどの細いネジ。これを用いることによって、従来は不可能であった治療計画も可能になった。

うけ口・受け口

前歯の反対咬合のこと。下の前歯が上の前歯より前方に位置している噛み合わせのこと。審美的でないだけでなく、奥歯への負担が大きい噛み合わせとなるため、統計的に歯を失いやすいことがわかっている。矯正治療の必要がある不正咬合の中では、最も早期から治療が開始される。

エキスト、エキストラクション

extraction、抜歯のこと。extと略される。矯正治療のために抜歯を行うことを便宜抜歯という。歯列矯正における抜歯部位は小臼歯となることが大多数である。

エクストルージョン

歯の矯正的挺出のこと。MTMにおいて行われることが多い。

オーバーコレクション

矯正治療後の後戻りを想定して、あえて必要量を超えた歯や顎の移動を行うこと。矯正治療後の後戻りのリスクの高い、歯の強い捻転などに用いられることがある。

オーバージェット

上下顎中切歯の水平的な距離のこと(上の前歯と下の前歯の水平的な距離のこと)。単位はmm。出っ歯の場合は大きな値となり、切端咬合の場合は0、反対咬合(うけ口)の場合は負の値となる。

関連項目:オーバーバイト

オーバーバイト

上下顎中切歯の垂直的な被蓋のこと(上の前歯と下の前歯の垂直的な重なりのこと)。単位はmm。正被蓋の場合は正の値、切端咬合の場合は0mmm、開咬の場合は負の値となる。オーバーバイトが大きい噛み合わせを過蓋咬合と言う。

関連項目:オーバージェット

オーバーレイ

ワイヤー結紮の手技の一つ。歯列矯正用のメインワイヤーの上に、細いワイヤーを通し、合わせてブラケットやチューブに結紮すること。

関連項目:アンダーレイ

オメガループ

アーチワイヤーに付与する基本的なループの一つ。オメガ記号に形が似ていることから呼ばれる。タイバックに用いたり、ストッパーに用いたりする。

関連項目:ループフォーミングプライヤー

開咬

かいこう。奥歯で咬んだ時に、前方の歯が当たらない不正咬合を言う。噛み合わせの負担が奥歯に集中するため、歯を失いやすい。開咬は悪習癖との因果関係が強く、舌突出癖(異常嚥下癖)や、吸指癖(指しゃぶり)などがあると開咬になりやすい。

子供の開咬の矯正治療は悪習癖の除去が主となる。タングクリブなどの矯正装置を用い、筋機能療法を行う。大人の開咬の矯正治療はマルチブラケットによる歯列矯正となる。悪習癖が残っていると、いくら矯正治療を行っても開咬が再発するため、大人の場合でも筋機能療法は不可欠である。骨格的な開咬が著しい場合は、外科的矯正治療の対象となる。

過蓋咬合

かがいこうごう。不正咬合の一つ。噛み合わせが深いこと。オーバーバイトが大きいこと。噛み合わせた時に下の歯がほとんど見えないため、審美的でない。また、顎関節に負担のかかりやすい噛み合わせであると言われている。

下顎前突

かがくぜんとつ。頭蓋に対して下顎骨が前方位をとっているもの。うけ口。前歯部が反対咬合とは限らない。

関連項目:上顎前突

顎変形症

骨格的な不調和が、顎の手術(外科的矯正治療)を必要とするほど大きなもの。歯列矯正による歯の移動と、顎の手術を併用して治療する。指定を受けた医療機関では、歯列矯正、顎の手術ともに健康保険の適用が可能である。

ガミースマイル

笑った時に上顎の歯肉が過度に露出すること。出っ歯や、上顎骨の垂直的な過成長、短い上唇などが原因。矯正治療により改善が可能であるが、重度のガミースマイルの改善には手術を必要とすることもある。

吸指癖

きゅうしへき。指しゃぶりのこと。2歳までは正常だが、それ以降は歯並びに悪影響を与えるため、やめさせた方が良い。上下の前歯の間に指が入り込むため、上下の前歯が当たらない開咬や出っ歯の原因となる。また、吸い込む力が上顎歯列の狭窄の原因となる(上顎の歯並びが狭くなる)。

関連項目:狭窄歯列弓

狭窄歯列弓

幅の狭い歯並びのこと。異常な頬圧や、指しゃぶり(吸指癖)などが原因でなることが多い。上顎の前歯が押し出されて出っ歯の歯並びになることが多い。歯列矯正治療により改善することができる。

頬側転位

ある奥歯が、他の歯と比べて、外側に飛び出してしまっていること。前歯の場合は唇側転位(しんそくてんい)と言う。

筋機能療法

MFT ; Myo Functional Therapy. 矯正装置を特に用いることなく、口のまわりの筋肉の正しい使い方をトレーニングすることにより、不正咬合を改善する治療法。矯正装置と併用して行われる場合も多い。

クロスエラスティック

部分的な交叉咬合や鋏状咬合の解消のために用いられる顎間ゴムの掛け方。相反固定を利用している。

口蓋側転位

上顎のある歯が、他の歯と比べて内側に飛び出してしまっていること。下顎の歯の場合は舌側転位(ぜっそくてんい)と言う。

口唇閉鎖不全

口元が出ており、口がうまく閉じられないこと。いつも口が開いている、口を閉じた時に顎に皺(しわ)ができるなど。口腔内が乾燥しやすく、虫歯や歯周病の原因菌の繁殖、口臭、ドライマウスなどの原因となる。矯正治療により改善が可能。

咬唇癖

こうしんへき 。唇を噛む悪習癖。ほとんどの場合は下唇を噛む癖で、その力により、上顎前歯は唇側に傾斜し、下顎前歯は舌側へ傾斜するため、上顎前突(出っ歯)になる。リップバンパーにより防ぐことができる。

関連項目:吸指癖咬爪癖

咬爪癖

こうそうへき。爪を噛む癖。開咬の原因となる場合があるため、やめさせた方が良い。

関連項目:吸指癖咬唇癖

コルチコトミー

歯列矯正治療の開始前に歯槽骨に刻み目を入れて、代謝を良くして歯の動くスピードを上げる手術のこと。

上顎前突

じょうがくぜんとつ。頭蓋に対して上顎骨が前方位をとっているもの。または単純にオーバージェットが大きいことを指して言う。出っ歯や口元の突出の原因となることが多い。

関連項目:下顎前突

唇側転位

ある前歯が、他の歯と比べて外側に飛び出してしまっていること。奥歯の場合は頬側転位(きょうそくてんい)と言う。

シンチバック

歯列矯正用ワイヤーの端が唇や頬に刺さったり、抜けてしまったりすることを避けるために、ワイヤーの端を曲げ込むこと。形状記憶合金の歯列矯正用ワイヤーの場合は、シンチバックプライヤーを用いるか、ワイヤーの端をあえて焼き鈍して形状記憶能力を喪失させて行う。

ストリッピング

歯のサイズを僅かに小さくするために歯を削ること。歯列矯正を行う上で、歯を排列するスペースが少量足りない時、上下の歯の大きさのバランスが悪い時、左右の歯の大きさのバランスが悪い時などに行われる。ディスキングとも言われる。

スピード矯正

学術的な用語ではなく、日本の一般開業医による造語のため、明確な定義は無い。コルチコトミー(歯槽骨に刻み目を入れる手術)により歯の移動速度を速めるものを指す場合や、歯を削って被せものをして見た目上の歯並びを整える方法を指す場合が有る(歯根の位置は変わらない)。歯並びが悪いまま歯を削って無理に被せものをすると、歯の神経が死んでしまったり、被せものが割れるたびにを取り替えて、非常に高い維持費が必要となるため、安易に選択しないよう注意が必要である。

正中離開

上顎中切歯(上の真ん中の前歯)の間があいていること。萌出したばかりの上顎中切歯は正中離開を起こしているのが普通であり、隣の歯(側切歯)が萌出する際に閉鎖することが多い。

関連項目:醜いアヒルの子の時期

舌側矯正

矯正歯科学では舌側矯正(ぜっそくきょうせい)が正しい。歯を動かすためのワイヤーを通すブラケットを、歯の裏側(舌側)に装着する矯正治療法のこと。見えない矯正装置であるため、他人に気づかれずに歯並びを良くしたい人、矯正装置の見た目に強い抵抗がある人に勧められる。舌房(舌の置き場)が狭くなる、発音に影響が出る場合が有る、などのデメリットがある。

舌側転位

ある歯が、他の歯と比べて、内側に飛び出してしまっていること。舌があるのは下顎なので、下顎の歯のことを言う場合が多いが、上顎の歯を指すこともある。上顎の歯の場合は口蓋側転位(こうがいそくてんい)と言うことが多い。下顎の歯を指して、口蓋側転位と言うことは無い。

叢生

歯並びの不正、ガタガタ。crowding。歯と顎の大きさのアンバランス(アーチレングスディスクレパンシー: 歯に対して顎が小さい、顎に対して歯が大きい)から生じる。また、筋機能の異常(異常な頬圧など)や、歯周病などから叢生を生じる場合も有る。

ターミナルプレーン

上下顎の第二乳臼歯の遠心面が成す近遠心的な面のこと。遠心面が一致しているバーティカルステップ、下顎第二乳臼歯が遠心に位置するディスタルステップ、下顎第二乳臼歯が近心に位置するメジアルステップの3パターンがある。リーウェイスペースの量に上下顎で差が有るため、バーティカルステップとディスタルステップは永久歯列ではAngle I級かII級となる。メジアルステップはAngle III級となる。

関連項目:アングル分類

タイポドント

歯科矯正学の実習に用いられる、ワックスに人工歯を埋めた模型のこと。実際に臨床で行うのと同じように、人工歯にブラケットとワイヤーを装着する。お湯にタイポドントを浸けることにより、ワックスが軟化して、人工歯が移動する仕組み。

ダイレクトボンディング

歯列矯正用ブラケットを歯に直接、接着すること。現在では当然であるが、東京医科歯科大学の矯正歯科において世界で初めてダイレクトボンディングが行われるまでは、歯列矯正治療では全ての歯にバンドが装着されていた。

低位

ある歯が、他の歯と比べて、歯頚側に位置すること(低い位置にあること)。後から萌えた歯の、萌出スペースが足りない場合や、骨性癒着がある場合などに起こる。

低位唇側転位

ある歯が、他の歯と比べて、低い位置で、しかも歯並びの外側にはみ出していること。後から萌えてきた歯の萌出スペースが足りない場合に起こる。上顎の犬歯は、他の歯と比べて遅れて萌えてくるため、スペースが足りないと低位唇側転位となる。これがいわゆる八重歯である。

ディスキング

歯のサイズを僅かに小さくするために歯を削ること。矯正治療を行う際に、歯を排列するスペースが少量足りない時、上下の歯の大きさのバランスが悪い時、左右の歯の大きさのバランスが悪い時などに行われる。ストリッピングとも言われる。

トルク

歯の動きの一つで、歯冠を回転中心とした歯根の動きのこと。また、そういった歯の動きを起こすための力のこと。

2期治療

歯列矯正用ブラケット装置とワイヤーを用いた永久歯列の本格矯正治療のこと。対して子供の時期の準備段階の矯正治療のことを1期治療と言う。1期治療を行っていなくても、本格矯正治療のことを2期治療と言う場合も有る。1期治療を行うことにより、2期治療を非常に有利に進めることができ、2期治療が不要になる場合も有る。

捻転

歯が捻れて生えていること。その回転方向によって近心捻転と遠心捻転が有る。比較的後戻りが起こりやすい。

ノンエキスト

non-ext。non-extractionの略で、非抜歯という意味。⇔エキスト、ext。

発育空隙

乳歯は大体2歳半で生え揃いますが、その後も顎が発育するため、乳歯の歯並びにはすき間ができるのが正常です。このすき間を発育空隙と言います。大きな永久歯が生えるために必要なすき間です。6歳頃から永久歯への生え変わりが始まるので、それまでに発育空隙ができている必要があります。これが無い場合は殆ど大人の歯並びがガタガタになってしまいます。

反対咬合

一般的にうけ口と呼ばれる、下の前歯が上の前歯より前に出ている噛み合わせのこと(厳密には前歯に限らない)。オーバージェットがマイナスの値であること。審美的に良くないだけでなく、アンテリアガイダンスが欠如しているため、治療の必要性が高い不正咬合である。

不正咬合

健康上問題の有る噛み合わせのこと。歯並びのガタガタ(叢生)、出っ歯(上顎前突)、うけ口(反対咬合、下顎前突)、すきっ歯、噛み合わせが深い(下の歯が見えない、過蓋咬合)、開咬、口元が出ているなどがある。

部分矯正

一部に歯にだけ装置を装着し、歯並びの気になる部分だけを矯正治療すること。また、歯を補う治療の前処置として、歯を理想的な位置へ動かすこと(インプラントを埋入するすき間の獲得、ブリッジのために歯の平行性を獲得するなど)。どんな症例にも適用できるわけではないが、短い期間、低いコストで問題点を解消できることもある。

部分矯正について

醜いアヒルの子の時期

上顎の前歯が生えたばかりで、すき間が空いている時期のこと。ugly duckling stageと言う。隣の歯が生えてくると自然と閉鎖することが多いので、生えた段階で焦る必要はないが、問題がないかの判断は素人には難しいので、矯正を専門とする歯科医師への相談が勧められる。

リラップス

矯正治療後の後戻りのこと。リテーナー(保定装置)の使用状況が悪いと起こりやすい。

ルートコントロール

歯根の向きのコントロールのこと。矯正治療をして一見綺麗な歯並びになっていても、骨の中の歯根の向きが整っていない場合も有る。歯根の向きまできちんと整えることが矯正歯科を専門とする医師には求められる。

連続抜去法

永久歯の萌出スペースが不足している場合に、永久歯列へのスムーズな交換を図る目的で、乳犬歯、第一乳臼歯、そして萌出した第一小臼歯を連続して抜歯すること。骨格的にIII級傾向のある症例には禁忌である。

鑞着

ろうちゃく。ワイヤーとワイヤーを銀鑞などでくっつけること。鑞着に必要なものとしてワイヤーの他に、トーチ、シルバーソルダー、フラックス、軽石などが挙げられる。

v-bend

コントラクションを進めていき、オメガループがエンドチューブに当たった場合などにアーチワイヤーに付与するベンド。v-bendを付与することにより、ループを再活性化することができる。

矯正歯科治療に伴う一般的なリスクや副作用について

1.最初は矯正装置による不快感、痛み等があるものの、数日から1、2週間で慣れることが多いです。
2.歯の動き方には個人差があるため、想定した治療期間が延長する可能性があります。
3.装置の使用状況、顎間ゴムの使用状況、定期的な通院等、矯正治療は患者さんの努力が必要となります。それらが治療結果や治療期間に影響します。
4.治療中は、装置が付くため歯が磨きにくくなります。むし歯や歯周病のリスクが高まるため、丁寧なブラッシングや、定期的なメンテナンスが重要になります。また、歯が動くと隠れていたむし歯が見えるようになることもあります。
5.歯を動かすことで歯根が吸収して短くなることがあります。また、歯ぐきがやせて下がることがあります。
6.ごくまれに歯が骨と癒着し、歯が動かないことがあります。
7.ごくまれに歯を動かすことで神経が障害を受け、壊死することがあります。
8.治療中に金属等のアレルギー症状が出ることがあります。
9.治療中に「顎関節で音が鳴る、あごが痛い、口が開けにくい」などの顎関節症状が出ることがあります。
10.様々な問題による影響で、当初予定した治療計画を変更する可能性があります。
11.歯の形を修正や、咬み合わせの微調整を行う可能性があります。
12.矯正装置を誤飲する可能性があります。
13.装置を外す際、エナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、かぶせ物(補綴物)の一部が破損する可能性があります。
14.装置を外した後、保定装置を指示通り使用しないため、後戻りの生じる可能性が高くなります。
15.装置が外れた後、現在の咬み合わせに合った状態のかぶせ物(補綴物)やむし歯の治療(修復物)などをやりなおす可能性があります。
16.あごの成長発育により咬み合わせや歯並びが変化する可能性があります。
17.治療後に親知らずが生え、凸凹が生じる可能性があります。加齢や歯周病等により歯を支えている骨がやせると咬み合わせや歯並びが変化することがあります。その場合、再治療等が必要になることがあります。
18.矯正歯科治療は、一度始めると元の状態に戻すことは難しくなります。