本来は抜歯によって歯の配列スペースを作った上で、矯正治療を行うべき症例に無理な非抜歯矯正を行った場合には様々なリスクが生じます。
よくある失敗談として、
・口元が突出してしまう(猿っぽい、ゴリラっぽいと表現される患者さんがいます)
・口唇が閉まらなくなる(口唇閉鎖不全)
・口呼吸になってしまう
が挙げられます。これは明らかにスペースが無い歯を無理に並べることにより、前歯が前方へ傾斜してしまった結果です。
口元の突出は審美的にマイナスと考えられますし、安静時に口が開いてしまうのは審美面、健康面双方のデメリットとなります。
他にも無理に非抜歯で歯並びを広げて並べることにより、
・外側の歯ぐき(歯肉)が薄くなり、歯ぐきがさがってしまう(歯肉退縮)。
というリスクが高くなります。適切な抜歯を行っても歯の移動で歯ぐきが痩せてしまうことはあるので、非抜歯矯正だけのリスクとは言えませんが、治療計画に無理があるほど、歯肉退縮のリスクがより高いでしょう。
もちろん非抜歯矯正全てを否定しているわけでは全くありません。
私達も抜歯せずに済むならもちろん抜歯はしたくはありません。検査資料の分析の結果、非抜歯を選択することは多々有ります。
抜歯はしないで歯を並べられたけど口元が出っ張った、口が閉まらなくなった、という結果が予測されるのなら抜歯をして綺麗に並べた方が良いと考えているのです。
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