こんにちは、横浜市西区の歯列矯正専門医院、横浜フォルテ矯正歯科・院長の鈴木です。
固定式の歯列の拡大装置(歯並びの幅を広げる装置)にクワドヘリックスとバイヘリックスが有ります。
これについてある歯科衛生士さんが、上顎に装着するものをクワドヘリックス、下顎に装着するものをバイヘリックスであると勘違いしていました。
確かにクワドヘリックスは上顎に装着することが多いのですが、そういう定義ではありません。
ヘリカルループというワイヤーのくるくるが4つ有るものをクワドヘリックス(Quad-helix)
2つ有るものをバイヘリックス(Bi-helix)
と言います。Quadという接頭語はラテン語で"4"を表します。ピザのクアトロですね。
Biという接頭語はラテン語で"2"を表します。バイリンガルのバイですね。
ループを入れることによりワイヤーが長くなるので、弱い力を持続的にかけられるようになります。クワドの方がバイよりその効果が大きいわけです。
ところが下顎には舌があるため、かさばってしまうクワドヘリックスは通常下顎には装着しません。
そういうわけで、上顎にはクワドヘリックス、下顎にはバイヘリックスが装着されることが多いのです。
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