こんにちは、横浜駅近くの歯列矯正専門医院、横浜フォルテ矯正歯科・院長の鈴木です。
昨日の勉強会で顔貌の評価には主観が入るという議論で盛り上がったとお話ししました。
小臼歯の抜歯をして矯正治療を行うと口元が後退するため、口元が突出している症例では、多くの矯正歯科医が抜歯を好みます。
歯科矯正学の分野では軟組織分析という顔貌を評価する分析法が有り、突出している口元は美しいとされないからです。
患者さんはもちろんそのような分析を知りませんが、それでも多くの方が、美的感覚から突出した口元を嫌い、抜歯を選択します。
しかし中には、口元の突出を気にせず、非抜歯を選択する方もいらっしゃいます。
非抜歯と口元の大きな後退の両立は有り得ませんから、これはもうどちらにプライオリティを置くかという問題になります。
ただし、口元の突出により口が閉じにくい場合（口唇閉鎖不全）は話が別です。この場合は口呼吸となり、健康上の問題があるため、本人が見た目を気にしていなくても抜歯がお勧めです。
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