こんにちは、横浜市西区、横浜フォルテ矯正歯科・院長の鈴木です。
今日は少し、先日の顎変形症学会で記憶に残った発表についてお話ししたいと思います。
下顎骨が相対的に後方に位置していて、気道が狭くなっているような人に睡眠時無呼吸症候群が多いことがわかっています。
そこから、顎変形症(下顎前突・受け口)で下顎骨後方移動術を行った場合に気道が狭くなり、睡眠時無呼吸症候群を誘発する可能性が有るのではないかという説が近年ありました。
睡眠時無呼吸症候群とは、睡眠中に呼吸が止まった状態が断続的に繰り返され、その結果質の高い睡眠を十分とれず、覚醒時に強い眠気等を招く病気です。
これが誘発されてしまうとすると、患者さんはそのリスクと隣り合わせの手術を受けるということになってしまうのですが、今回の顎変形症学会では、レントゲンの計測結果から手術直後は下顎の後退量に比例して気道の狭窄を認めるものの、矯正治療が終わるころには元の体積に回復している、従って睡眠時無呼吸症候群が誘発される可能性は低いという研究報告がなされていました。
これは矯正治療を行う際に撮影されるセファログラムという横顔の二次元のレントゲンでの研究なのですが、おそらくCT(三次元)で計測しても同じような結果が出るのではないでしょうか。
これから手術を受ける方にとっては、喜ばしいデータです。
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