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2011年10月29日

矯正治療中の偶発症

2011年10月29日|22:41

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こんにちは、矯正歯科医の鈴木です。

今日は矯正治療中に起こる偶発症についてお話しします。

偶発症とは治療に伴って、たまに生じる不都合な症状を言います。

やはり、最も多いのがむし歯です。取り外せない矯正装置の場合、食べ物の残りが停滞しやすくなるので、何倍もの努力をして歯磨きをしないと、完璧には磨けません。

歯磨きの指導を受けて、しっかりと時間をかけて一本一本磨くようにしましょう。

他に理解しておくべき偶発症に、歯根吸収と歯肉退縮があります。

歯根吸収とは、歯の移動により、歯の根が短くなってしまう症状で、明確な原因はわかっていません。矯正力が強過ぎる場合や、大きく歯を圧下した場合、骨の幅を逸脱して歯を動かすような力をかけた場合は発症しやすいことが分かっていますが、適正な力でも起こることが稀に有ります。

歯肉退縮とは、歯ぐきが下がってしまうことで、中高年者が矯正治療をした場合に起こりやすくなります。若年者でも無理な非抜歯治療を行うと起こりやすいとされています。


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