2012年4月22日 - 2012年4月28日
受付
ご予約の相談はもちろん、治療中の疑問・質問なども承っております。どうぞお気軽にお尋ねください。
また、歯ブラシなどのデンタルグッズを販売しております。虫歯予防に役立ててください。
待合室
木目調の落ちついた雰囲気を出した待合室です。
歯磨きやお化粧直しにご利用いただけるブラッシングコーナーもご用意しております。
待合室から診察室へ上がるスロープ
幅広い緩やかなスロープになっているため、ベビーカーも難なく通ることができます。
診療室
できるだけリラックスして治療を受けて頂けるように、落ち着いた雰囲気の診療室です。
キッズコーナー付きの診察室(個室)
子供が遊べるキッズコーナーのある個室です。お子さんの様子を確認しながらの受診が可能です。個室にはベビーカーが入る十分なスペースがあります。
キッズコーナーは怪我をしないよう柔らかいクッションでできています。
カウンセリングルーム
カウンセリング専用の部屋をご用意しております。完全個室ですので、悩みはもちろん、費用や期間のことなど、どうぞお気軽にお尋ねください。すべての悩みごとに、相談に乗らせていただきます。
子供の矯正ガイド
矯正治療は、お子さんにとって一生に一度の経験です。きっと、これからどんな治療が始まるのだろう?そんな不安を持ったお子さんも多いと思います。もちろんご家族にとっても同じで、どんな装置を使うのか、治療中の痛みはあるのか、歯磨きができるか、など心配なことだらけです。
そういった不安に対して、私が心がけていることが、患者さんは矯正を専門とする歯科医院を初めて訪れ、右も左も分からない状態であることを常に忘れず、最初から丁寧に説明すること、そしてそれを親子で一緒に聞いてもらうことです。お子さんを無視して話をしてしまうと、装置を使う目的を理解せず、モチベーションが上がりません。
一緒に説明を聞いて治療の目的を理解し、また親御さんが自分の将来を心配してくれているということが伝われば、お子さんは治療により前向きになってくれます。
子供の矯正治療の開始時期の一つの目安は、上下の前歯が生え変わったころ、年齢で言えば7〜8歳です。しかしながらあくまで目安であり、歯並びや噛み合わせ、あるいは骨格のタイプによって最適なタイミングは様々です。まずは相談にいらして下さい。
歯並びや噛み合わせの問題で、その後の人生にも影響を与えることもあります。お子さんの歯並びや噛み合わせで、少しでも気になることがありましたら、まずは、お気軽にご相談ください。
小児矯正で使用する装置
当院の小児矯正では、できるだけ取り外しのできる矯正装置を使用しています。取り外せない固定式の矯正装置を装着していると大人でも歯磨きが難しくなり、虫歯のリスクが上がります。ましてや歯ブラシの扱い方に慣れていないお子さんなら、なおさらといえます。
もちろん、歯磨き指導も行いますが、小さいお子さんにとって完璧に歯磨きをマスターするのは至難の業。さらに、お子さんの虫歯は非常に早く進行し、あっという間に細菌が神経まで到達してしまいます。このような観点から、当院では、できるだけ取り外せる装置を選択しています。
なお、症例によっては固定式の装置で治療が必要な場合もあります。そのような場合は、虫歯の予防処置を念入りに行いながら矯正治療を進めます。
気になったときには、まず相談を
子供の矯正治療の目的は、キレイな歯並びを作る土台づくりです。この時期の治療を適切に行うことにより、次のようなメリットが生まれてきます。
(1) 成長を利用して骨格的なバランスを整えることができます。成長終了後の成人では、顎の幅や前後的バランスなどは外科的な処置を加えない限り、基本的に変化させることはできません。
(2) 永久歯列でのワイヤーによる治療がしやすくなる可能性があります。抜歯をせずに治療できる可能性が生じます。また、永久歯列期のワイヤーによる治療が必要でなくなる場合もあります。
(3) 出っ歯や反対咬合(受け口)など骨格的な問題が大きく、将来的に手術を必要とする可能性があるような場合、早期にアプローチしていくことで、手術を回避できる可能性があります。
(4) 歯の動きが早いため、効率的な治療を行える可能性があります。
(5) 矯正治療に伴う偶発症である、歯肉退縮や歯根吸収などが起こりにくくなります。
このように、小児矯正には様々なメリットがあります。お子さんの歯並びや噛み合わせ骨格などで気になることがありましたら、お早めにご相談ください。
虫歯からお子さんの歯を守るために【予防治療】
子供の歯は大人に比べると、虫歯に感染するリスクが高いと言えます。特に矯正治療中は、装置を装着しているため汚れなどが残りやすく、普段よりも念入りなブラッシングが必要です。
当院では、矯正治療中の虫歯を防ぐためにクリーニングやブラッシング指導、フッ素塗布を無料で行っています。お子さんの歯を虫歯から守りながらきれいな歯並びをつくることが、私たちのコンセプトです。
子供の矯正で使う矯正装置
歯列矯正用咬合誘導装置(ムーシールド)
透明なマウスピース型の矯正装置で、反対咬合(受け口の)の治療に使用します。対象となるお子さんは3歳~8歳くらいで、装着したまま就寝します。歯列矯正用咬合誘導装置(ムーシールド) は筋機能訓練装置とも呼ばれ、口周囲の筋肉のバランスを整えながら舌の位置を正しい位置に戻し、噛み合わせを矯正していきます。
使用期間は保定期間も含めて約1年前後で、早ければ使用後3ヶ月程度で反対咬合に効果が見られます。なお、3歳のお子さんでも簡単に取り扱いができますので、ご家族と一緒に使用方法を指導いたします。
拡大プレート
取り外しができるプレート(床)で歯の移動と、顎の骨の拡大を行う装置です。歯を正しい位置に動かし、併せて歯の土台も正しい大きさに広げていきます。装置にはスクリューが装着されていて、スクリューを回すことによって、歯並びの幅を広げたり歯を動かしたりします。
小学校3年生前後から開始し、使用期間はおよそ1年から1年半程度です。シンプルな構造ですが、治療効果の高い装置として子供の矯正治療で使用されています。
急速拡大装置
上顎の歯並びの幅を短期間で拡大する装置で、自分で取り外すことはできません。歯が並ぶスペースを広くすることができ、永久歯の非抜歯矯正の可能性が高まります。上顎が狭窄している症例に用います。
上顎骨が十分に固まっていない15~16歳前後まで使用することが可能です。
バイオネーター、ツインブロック、FKO
顎の成長のバランスを整える、取り外しのできる矯正装置です。出っ歯や受け口、過蓋咬合を矯正します。顎の状態が治療効果を左右するため、治療開始前の検査が重要になります。
ヘッドギア
上顎(あご)の成長が強すぎるために起きる上顎前突(出っ歯)に適応し、上顎第一大臼歯から後方に力をかけ、頭部から後ろに引っ張るようにして装着します。取り外しが簡単にでき、就寝時および自宅内で使用します。
力のかけ方によって上顎の成長を抑えたり、あるいは上顎の奥歯を後方に移動させます。力の加え方を調整していきながら顎の成長をコントロールします。
装置の使用時間によって治療効果が左右されますが、ご本人とご家族の協力が得られれば効果的な装置です。主に小学生~中学生時の成長期に使用し、上顎の成長・上奥歯の位置がコントロールできれば、永久歯列期の上顎前突の治療において抜歯をしないで治せる場合があります。
フェイシャルマスク
上顎(あご)の成長が悪いことが原因でなる受け口の場合に使用します。おでこと下顎の間についている金具に上顎を前方に引っ張るゴムを取り付けます。これにより、上顎を前方に成長誘導することで受け口を矯正します。
小学校低学年から開始し、およそ1〜2年間使用します。取り外しが簡単にでき、就寝時もしくは自宅で装着します。
永久歯列期(中学生〜)に使用する矯正装置
永久歯列期(歯の交換期以降)では、基本的に成人矯正と同じ装置を使用します。
子供の矯正治療と大人の矯正治療との大きな違いは、子供は体も顎(あご)の骨も成長途中であるということです。そのため成長を十分に考慮した治療が重要になります。
【インビザライン・アソアライナー】取り外しのできる透明なマウスピース矯正装置
マウスピースを用いた矯正は、透明で目立たず、しかも取り外しのできる矯正装置として近年、人気が高まっています。最近では改良が加えられ、これまでマウスピースを用いた矯正では難しいとされてきた症例でも適応可能になるケースが増えています。ワイヤーを使わないため人に気づかれにくい状態で歯列矯正を行うことができます。
日本では広告の規制が厳しいため認知度が低く、「これで本当に治るんですか?」という質問を受けたこともありますが、世界的な治療実績もあり、適応症例さえ判断できれば(ここが非常に重要となります)、ブラケットによる治療に劣りません。
マウスピースを用いた矯正には様々な種類がありますが、当院では国内シェアを占める、マウスピース型矯正装置(インビザライン)とマウスピース型矯正装置(アソアライナー)という2つの装置をご用意しております。
マウスピース型矯正装置(インビザライン)とは
マウスピース型矯正装置(インビザライン)は米国生まれの、オーダーメイドで作成される透明のマウスピース矯正装置であり、これまでにおよそ二百万人の治療実績があります。米国のアライン・テクノロジー社の認定を受けたドクターのみがマウスピース型矯正装置(インビザライン)の治療を行うことができます。透明のマウスピースを1日20時間使用し、2週間おきに新しいマウスピースに交換します。通院は1〜1.5ヶ月に1回です。
マウスピース型矯正装置(アソアライナー)とは
マウスピース型矯正装置(インビザライン)とマウスピース型矯正装置(アソアライナー)には、それぞれ一長一短があり、適応症例も異なります。どちらの装置が適しているかは、診断結果をもとに、患者さんの噛み合わせや治療の難易度を考慮して選びます。
マウスピースを用いた矯正のメリットは、目立たず取り外しができ、違和感がほとんどないことです。発音にも影響がありませんので、はっきりと喋ることができます。また取り外して歯磨きすることができますので、ブラケットとワイヤーによる治療のように歯磨きが難しくなることもありません。
ただし、症例によっては適さない場合もありますので、まずは、カウンセリングでご相談ください。
【舌側矯正】歯の裏側からの見えづらい矯正装置
もう一つの見えづらい矯正治療として舌側矯正があります。歯の裏側に装置を取り付けますので、人目を気にせずに矯正治療ができる装置です。
当院では、見えない矯正治療をご希望の方やご職業柄、表側からの矯正が難しい方、あるいは楽器を吹く方などに舌側矯正のご提案をしています。特に管楽器を演奏される方は、装置が唇にあたりませんので、楽器を強く当てても違和感がありません。
なお、舌側矯正は目立ちにくい反面、装置が舌にあたる違和感があります。また、慣れるまで発音に影響がでる場合もあります。
違和感や発音への影響を考慮して、上顎は舌側矯正で行い、目立ちにくい下顎を表側矯正で行う「ハーフリンガル」という治療法もあり、非常に人気があります。リンガルとは「舌側」という意味です。
<舌側矯正のメリット>
・歯の裏側につけるので目立ちにくい
<舌側矯正のデメリット>
・舌に違和感がある
・発音に影響が出ることがある
・歯磨きが難しい
・表からの矯正よりも時間と料金がかかる傾向にある
こんにちは。横浜フォルテ矯正歯科の院長・鈴木剛史です。
開院前は東京医科歯科大学附属病院にて、また全国の歯科医院にて矯正を専門とする歯科医師として診療に従事しておりましたが、出身地である横浜でより多くの患者さんの歯並びを良くし、地域の健康増進に努めたいと考え、開業に至りました。
矯正治療の楽しいところは、何と言っても、綺麗になった歯並びを見て患者さんが喜んでくださることです。矯正治療は楽ではありませんが、やって良かったと皆さんに仰っていただけることが仕事の糧になっています。
一方、矯正治療をうけられる患者さんが増加し続けている中で、歯並びが気になっていながらなかなか治療に踏み切れない方も多くいらっしゃいます。その理由の多くが、治療費、装置の見た目、治療中の痛みです。当院では治療費に上限を設けたり、外側から矯正装置が見えにくいリンガルブラケット矯正装置を取り入れたりし、矯正治療に対するハードルをできるだけ下げられるよう努力しております。
治療技術は大学病院にて培い、その後も多くの学会や研修会で研鑽を積み技術を提供できるよう努力を怠たりません。
とは言え、矯正治療の基本的な原理は変わっておらず、数週間で見違えるような歯並びになるような虫のいい話はありません。数ヶ月〜数年を要する治療であるからこそ、楽しく通っていただけるような医院作りを目指しています。
レントゲン室
当院では、レントゲン装置、パノラマ、セファログラム、CTの複合機【ORTHOPHOS SL 3D】を導入し、多角的な診査と診断を速やかに行うことができます。
感染対策
治療において、忘れてはならないのが感染対策です。
当院ではコップやエプロンまで、可能な限りディスポーサブル(使い捨て)にしています。使用するミラーやピンセットは、滅菌パックに入れて、患者さんの前で開封いたします。また、器具除染用洗浄器や、クラスB滅菌器などを取り揃えて感染対策を行っております。
小児矯正の経験が矯正歯科を目指すきっかけに
子供の頃に受けた小児矯正が、矯正歯科を志すきっかけになりました。私は幼い頃に反対咬合があり、今では母校となった東京医科歯科大学で治療を受けていました。矯正生活は小学生から高校生になるまで続きましたが、当時は親に言われるがままに通院していましたので、今ほど矯正治療の大切さを理解していなかったと思います。今では見違えるような自然な口元になりましたが、これも担当してくださった先生のおかげです。
小学生から始めましたので、矯正装置も一通り経験しています。子供の頃は、小児矯正用の装置を使用し、取り外しの煩わしさを感じたことがありました。中学・高校時代はブラケット装置を装着し、調整のたびに痛みが2~3日ありました。それでも、今こうしてキレイになった口元を見ていると、「あの時、治療を受けて本当に良かった。」と思えてきます。根気よく治療に付き合ってくださった先生には感謝しています。
そうしているうちに、自分も矯正を専門とする医師になれば患者さんとこの喜びを共有できるようになると考え、高校2年の進路決定時には矯正歯科を目指すようになっていました。
医院名、ロゴマークに込められた思い
当院の名前は音楽記号のフォルテに由来しています。皆さんもご存知のように、フォルテには『強く』という意味があります。矯正治療によって得た、健康的な噛み合わせを武器に、強く社会へ羽ばたいて欲しいという思いです。それに加え、フォルテには『長所』という意味もあります。
カウンセリングに訪れる患者さんの多くは、乱れた歯並びにコンプレックスを感じ、口元を隠しながらやってきます。ところが、治療が終わるとどうでしょうか。歯並びがキレイになり、口元も見違えるように美しく変わっています。今までコンプレックスに感じていた歯並びが『長所』に変わり、人に自慢できるようになっているのです。
美しい歯並びと口元は、お見合い、就職、結婚式など様々なシチュエーションで出会う人たちに、好印象を与えてくれます。患者さんのその後の人生を、より豊なものに変えてくれるのです。
横浜フォルテ矯正歯科は、「矯正治療で自信を取り戻し、コンプレックスさえも長所に変えて欲しい」。そんな私の願いを込めて命名しました。
ロゴマークには、音楽のフォルテ記号をモチーフに、強く育ち行く新芽のイメージが加えられています。また、英語表記のYokohama Forte Orthodontic Officeの4行には間に五線譜が隠れているという、デザイナーのこだわりが表れています。
ロゴデザイン:千葉哲彦 tcds
千葉大学工学部卒。メーカー企画室、広告代理店制作部のデザイナー、アートディレクターを経て、フリーランスのクリエイターとして活動。TCDS 千葉哲彦デザイン事務所[Tetsuhiko Chiba Design Studio]として業務を拡張、2008年よりティーシーディーエス[tcds]に名称変更。
専門はヘルスプロモーションデザイン。その中には2002年中高年男性の自殺制止をテーマとした作品で第69回毎日広告デザイン賞 第2部/発言広告の部 奨励賞受賞、2004年HIV感染経路に関し警告を発した作品で第13回かながわエイズポスターコンテスト 優秀賞受賞などがある。近年は歯科医師として医療に従事する一方、医療とデザインの境界領域について研究を深め、制作の幅を拡大、歯科医師としての母校でもある東京医科歯科大学のロゴデザインも担当している。
矯正治療の受診率アップに貢献したい!
最近では、大人になってからの矯正治療が増えています。お子さんや若い女性の間では、カラーゴムを使って矯正治療を楽しんでいる方もいらっしゃるようです。そんな姿を見るにつけ、矯正治療に対する意識がずいぶん変わったのだなと思えてきます。
しかし、外に目を向ければ、日本の矯正治療の普及率はまだまだ低いといえます。アメリカや韓国では矯正治療はごく普通のことです。装置が目立ってもあまり気にしません。日本でも矯正歯科治療が身近な治療に変わっていけば、装置に対する抵抗感がなくなるのではないのでしょうか。
矯正治療の受診率を、欧米並みに引き上げたい。そんな思いを抱き、横浜フォルテ矯正歯科を開院いたしました。日本では、装置の見た目や費用、治療の痛みなどの問題で、治療を諦めてしまう方がいらっしゃいます。しかし、それは本当にもったいないことです。大袈裟ではなく、矯正治療によって人生が変わることも多くあるからです。
口腔内のトラブルやコンプレックスを解消し、豊かな人生を送っていただくために、一人でも多くの方に矯正歯科治療を広げていきたいです。
ボルダリングで頭脳と体を鍛える
休日はボルダリングで頭と体を鍛えています。ボルタリングはフリークライミングの一種で、2~4mある岸壁を登っていくスポーツです。岩の凹凸に手足をかけ、岩を這い上がるように登っていきます。途中、手を滑らせたり足を踏み外したりすると落下してしまいますので、一瞬たりとも気が抜けません。
ボルダリングと聞くと、腕の力だけで登るイメージを持たれるかもしれませんが、実は頭脳プレイでもあるのです。例えば、頭の中で手足の動きをシミュレーションしていきます。すると、今まで登れなかった岩がクリアでき、自分自身の成長を感じることができるのです。頂上に到達したときの達成感と、頭脳プレイの面白さ。これこそが、ボルタリングの醍醐味ではないでしょうか。
ところで、歯科医師は腰を痛めやすいため、体力作りが欠かせない職業です。ボルダリングは腹筋や背筋も鍛えられますので、腰痛防止に役立っています。
院長プロフィール
横浜フォルテ矯正歯科 院長/鈴木剛史(すずきつよし)
●出身校
兵庫県西宮市生まれ、その後横浜市青葉区に転居
私立神奈川大学附属中学校卒業
私立神奈川大学附属高等学校卒業
平成17年 東京医科歯科大学 歯学部 歯学科卒業
平成21年 東京医科歯科大学大学院 医歯学総合研究科 顎顔面矯正学分野 専攻生課程修了
●認定資格
日本矯正歯科学会認定医
WFO(World Federation of Orthodontists) elected fellow member
●所属学会
日本矯正歯科学会
東京矯正歯科学会
WFO(World Federation of Orthodontists)世界矯正歯科医連盟
日本顎変形症学会
日本口蓋裂学会
バイオオルソ研究会
●論文
日本顎変形症学会雑誌 = The Japanese journal of jaw deformities 20(3), 220-227, 2010-08-15
東京医科歯科大学顎顔面矯正学分野における30年間の顎変形症治療に関する検討
Clinical Statistical Analysis of Treatment for Jaw Deformities in the Section of Maxillofacial Orthognathics, Department of Orthodontics, Tokyo Medical and Dental University Dental School Hospital, during the Past 30 Years
鈴木剛史、川元龍夫、山田大輔、北村良平、富永直子、福岡裕樹、森山啓司
日本口蓋裂学会雑誌 32(2), 224, 2007-04-30
改良型CT画像ソフトを用いた骨延長症例における上顎骨の移動様相の観察
Observation of maxillary positional changes after distraction osteogenesis using modified CT images
伊藤公一、鈴木聖一、湊亜紀子、佐藤みちる、長嶺麗来、鈴木剛史、奥平真理子、馬場祥行、大林尚人、森山啓司
American Journal of Orthodontics and Dentofacial Orthopedics 2011 Apr;139(4):517-25.
Systemic and maxillofacial characteristics of patients with Beckwith-Wiedemann syndrome not treated with glossectomy.
Kawafuji A, Suda N, Ichikawa N, Kakara S, Suzuki T, Baba Y, Ogawa T, Tsuji M, Moriyama K.
●学会発表
IADR/AADR/CADR 82nd General Session (March 10-13, 2004)
Shear-bond Strength of Indirect Restoration to Mid-Coronal and Cervical Dentin
SUZUKI T, M.A. UZZAMAN, TOMOMATSU N, SHIMADA Y, TAGAMI J.
第31回日本口蓋裂学会総会, 草津, 2007年5月24-25日
改良型CT画像ソフトを用いた骨延長症例における上顎骨の移動様相の観察
伊藤公一、鈴木聖一、湊亜紀子、佐藤みちる、長嶺麗来、鈴木剛史、奥平真理子、馬場祥行、大林尚人、森山啓司
第66回日本矯正歯科学会大会, 大阪, 2007年9月19日-21日
外科的矯正治療を行った上顎前突症の術後安定性について―第2報;上顎前歯部歯槽骨切り術による3症例―
青木朝里、小川卓也、長濱浩平、シンタ ウィラハディ クスマ、鈴木剛史、川元龍夫、森山啓司
第66回日本矯正歯科学会学術大会, 大阪, 2007年9月19-21日
舌縮小術未施行のBeckwith-Wiedemann syndromeの全身所見と顎顔面形態について
川藤亜樹子、鈴木剛史、市川直子、加々良朱摩子、小川卓也、濱田俊、辻美千子、須田直人、森山啓司
第67回日本矯正歯科学会大会、千葉、2008年9月16-18日
集学的歯科治療により咬合の確立を図ったoligodontiaの2症例
鈴木剛史、小川卓也、佐藤麻緒、井口隆人、川元龍夫、森山啓司
第20回日本顎変形症学会総会、札幌、2010年6月15-16日
Le Fort I型骨切り術を併用し上下顎移動術を行った骨格性下顎前突症例の鼻形態変化に対する三次元的検討
山田大輔、川元龍夫、福岡裕樹、北村良平、富永直子、鈴木剛史、鈴木聖一、森山啓司
第20回日本顎変形症学会総会、札幌、2010年6月15日
下顎枝状分割術を施行した開咬を伴う骨格性下顎前突症例におかる術後安定性について
富永直子、鈴木剛史、山田大輔、北村良平、福岡裕樹、川元龍夫、森山啓司
第19回日本顎変形症学会総会、仙台、2009年6月4-5日
下顎枝矢状分割法を用いて外科的矯正治療を行った下顎後退症例の術後安定性について
鈴木剛史、福岡裕樹、青木朝里、北村良平、富永直子、川元龍夫、森山啓司
第44回日本口腔科学会関東地方部会、埼玉, 2010年9月4日
上下顎移動術を適用した骨格性下顎前突症例の鼻形態変化に対するCT画像を用いた三次元的検討
山田大輔、川元龍夫、東堀紀尚、鈴木剛史、鈴木聖一、森山啓司
●執筆図書(共著)
矯正歯科治療 この症例にこの装置 医歯薬出版
装置の種類もお好みで選んで頂けます
「笑ったとき金属装置が目立つのはイヤ」という方へ。
一昔前の矯正治療では、金属製の目立つ装置が主流でした。最近では、審美性のある様々なタイプの装置が登場し、かなり目立ちにくくなっています。当院では、透明なブラケットと審美的なワイヤーを始めとする目立ちにくい矯正装置を標準で(追加料金なしで)ご用意しております。
それでも見た目が気になる方は、気づかれにくい矯正装置「舌側矯正(歯の裏側から行う矯正)」か「マウスピースによる矯正」のどちらかを選択していただきます。舌側矯正は、歯の裏側にブラケットを装着するため、人に気づかれずに歯並びを治したい方にお勧めです。舌に装置が当たるために、はじめは違和感がありますが、装置も進歩し違和感も感じにくくなってきました。
近年、患者数が急増しているのがマウスピースを用いた矯正です。取り外しのできる透明のマウスピースを装着することにより歯を動かしていきます。現在国内のマウスピース矯正の殆どのシェアを占めている「マウスピース型矯正装置(インビザライン)」と「マウスピース型矯正装置(アソアライナー)」という2つの装置から選んでいただきます。
※マウスピース型カスタムメイド矯正歯科装置(インビザライン)は、薬機法の承認を受けておりませんので医薬品副作用被害救済制度の対象となりません。未承認完成物薬機法対象外の矯正歯科装置であり、医薬品副作用救済制度の対象外となる可能性があります。
また、逆に矯正治療をオシャレに見せて楽しみたいという方には、カラーゴムを用いた矯正治療も可能です。季節や気分に合わせて、カラーゴムの色を変える楽しみ方もあります。
【透明なブラケット】歯となじむ審美性の高いブラケット装置
矯正治療のイメージで多いのが、金属装置のギラギラとした感じです。最近では目立ちにくい矯正装置を装着される方もいらっしゃいます。
当院は、表側からの矯正治療には、透明で目立ちにくい審美性のあるブラケットと歯の色に近いワイヤーを使用しています。従来の金属装置のようなギラギラ感がありませんので、装着していても目立ちにくいです。違和感を感じず、自然な表情や顔つきを保てますので、笑顔を絶やさずに矯正歯科治療を続けることができます。
治療に入る前までにかかる費用
項目 | イメージ | 内容 | 治療費(税込) |
---|---|---|---|
初診相談料 | 30分~60分 初診ならびに矯正相談。 口腔内を診査し、矯正相談をお受けいたします。 |
1,100円 (未成年は保護者同伴) |
|
2回目以降のご相談 | 初診後、再度カウンセリングご希望の場合です。 | 2,200円 | |
セカンド オピニオン |
矯正歯科治療に関する、セカンドオピニオン相談を受け付けております。 他院で受けられた診断や治療方針に関してご意見を申し上げることを目的としております。 |
11,000円 | |
検査料 | 30分~60分 口腔模型、顔貌写真、口腔内写真、レントゲンオルソパントモグラム、レントゲンセファログラムなどの項目が含まれます。 当院の検査料の料金には次の診断料も含まれております。 |
44,000円 | |
診断 | 30分~60分 矯正を担当する歯科医師による診断を行います。矯正歯科治療を受ける上で診断の適否は重要です。 診断しだいで治療結果に大きな差がでますので、診断には十分配慮しております。 |
||
転医資料作成料 | 転居などにより通院が困難となり転医する場合に、転医先にお渡しする診療情報提供書、写真やレントゲンなどの資料を作成します。 | 11,000円 |
矯正の費用
(25分割まで。25分割の他に、2,4,10,20分割も選択できます。)
36〜84回のデンタルローン(有利息)のご利用も可能です。
※治療費には、来院毎の調整料、アンカースクリューなどの補助装置の費用が含まれています。
※①~③は症例の難易度による分類で、自由に選択することはできません。
項目 | 内容 | ※難易度 | 治療費(税込) | ※25分割(税込) (無利息) |
---|---|---|---|---|
表側矯正 | 最もよく使われている矯正装置です。ご希望により装置を選ぶことができます。 | ① | 825,000円 | 33,000円 |
② | 935,000円 | 37,400円 | ||
③ | 1,045,000円 | 41,800円 | ||
フルリンガル | 上下の歯の裏側に矯正装置を付けます。 | ① | 1,375,000円 | 55,000円 |
② | 1,485,000円 | 59,400円 | ||
③ | 1,595,000円 | 63,800円 | ||
ハーフリンガル | 上の歯の裏側、下の歯の表側に矯正装置を付けます。 | ① | 1,155,000円 | 46,200円 |
② | 1,265,000円 | 50,600円 | ||
③ | 1,375,000円 | 55,000円 | ||
マウスピース型カスタムメイド矯正歯科装置(インビザライン)※ | うすい透明のマウスピース型の矯正装置を使用します。 | ① | 660,000円 | 26,400円 |
② | 935,000円 | 37,400円 | ||
③ | 1,045,000円 | 41,800円 | ||
小児矯正I期 | 予防矯正、乳歯と永久歯が混じっている場合の矯正治療です。 | ① | 440,000円 | 17,600円 |
② | 495,000円 | 19,800円 | ||
③ | 550,000円 | 22,000円 | ||
小児矯正II期 | 第I期治療の後、永久歯の仕上げに行う矯正治療です。 | 550,000円 | 22,000円 |
保定装置料および保定観察料
項目 | イメージ | 内容 | 治療費(税込) |
---|---|---|---|
保定装置料 | 目立ちにくい保定装置です。 | 27,500円(片顎につき) | |
保定観察料 | 矯正治療後、「後戻り」を防止するために、3ヶ月~半年毎に来院し、観察します。 | 3,850円 | |
矯正治療に伴う 便宜抜歯の費用 |
矯正治療のための抜歯は保険適用外となります。 | 6,600円/本 | |
家族料金 | 患者さんのご家族が矯正歯科治療を当院で始められる際は費用より27,500円引いた金額となります。 | -27,500円 |
部分矯正の費用
項目 | 治療費(税込) | ※10分割(税込) (無利息) |
|
---|---|---|---|
部分矯正 | 表側矯正片顎 | 330,000円 | 33,000円 |
表側矯正上下顎 | 495,000円 | 49,500円 | |
裏側矯正(舌側矯正)片顎 | 440,000円 | 44,000円 | |
ハーフリンガル(上が裏側・下が表側) | 605,000円 | 60,500円 | |
裏側矯正(舌側矯正)上下顎 | 715,000円 | 71,500円 | |
マウスピース片顎 | 44,000円×マウスピース作成回数 | ||
マウスピース上下顎 | 88,000円×マウスピース作成回数 |
その他
項目 | イメージ | 内容 | 治療費(税込) |
---|---|---|---|
クリーニング | 毎月の調整時にクリーニングを無料で行なっております。あくまで矯正装置の調整を主目的として診察時間を費やしますので、クリーニングの内容や時間は来院毎に異なります。 | クリーニングは無料 フッ素塗布無料 担当医師の判断により処置 管理処置料に含まれる |
|
ブラッシング 指導 |
矯正治療時の虫歯予防を目的とします。 | 担当医師の判断により処置 管理処置料に含まれる |
別途装置料について
患者さんの申し出による矯正再治療の場合や、装置紛失時などの際は別途装置代金がかかる場合がございます。
お支払い方法
当院では、現金でのお支払いの他に分割払い、クレジットカードでお支払いいただけます。
一括支払い
現金またはクレジットカードでお支払いいただけます。
院内分割払い
まずはご相談ください。金利・手数料なし。
クレジットカード
クレジットカードでもお支払いいただけます。
矯正治療では原則として健康保険は適用されませんが、矯正治療費は医療費控除の対象になります。
医療費控除について
矯正歯科治療に二の足を踏んでいる方へ
大人になってから矯正治療を始める方が増えています。幼い頃から抱えていた歯並びや口元の悩みを解消するために、思い切って治療を受けられるのです。こうした動きは、20~30代を中心に広がっています。
矯正治療は大人になってからでも、決して遅くはありません。治療に関心を持ち、歯並びを治したいと思ったときが適した開始時期です。治療を遅らせても良いことは何一つありません。
矯正治療は歯並びや口元に美しさをもらたしてくれます。歯並びが整うことで歯磨きがしやすくなり、虫歯や歯周病、口臭予防にもつながります。
それだけではありません。上下の歯が噛み合うようになると食べ物も噛めるようになるため、下顎にかかる負担も緩和され、顎関節症などを防いでくれます。最近では、噛み合わせが気になる40~50代の方の歯科矯正治療も増加しています。
治療期間は1年半~2年と長く感じられるかもしれません。治療も楽だとは言えません。しかし、何十年と続くこれからの人生を考えると、その治療の価値は計り知れません。矯正治療を終えられた患者さんは口を揃えて「治療は大変だったが本当にやって良かった。」と仰ってくださいます。それほどまでに美しい歯並びは魅力的なのです。
矯正治療は、あなたの人生を豊かにしてくれることでしょう。歯並びに自信を持てず、いつまでも悩んでいるより、前に一歩踏み出してみてはいかがでしょうか。
矯正治療で美しい歯並びと口元を手に入れる
矯正治療を希望する患者さんの悩みには、歯並びの見た目の問題があります。歯並びが悪いことで、口元や歯並びを絶えず気にしながら笑うなど、心理的にコンプレックスになっているようです。治療を行えば、美しい歯並びを手に入れられることはもちろん、歯が正しく並ぶことで、「キリッ」と引き締まった口元を手に入れることができます。
たとえば、歯を引っ込めたり、正しい位置に導くことで、顎や鼻の悩みに及ぼすことも可能となります。「出っ張った顎が気になる」「口元の突出感がコンプレックスになっている」という方、ぜひ当院までご相談ください。
噛み合わせや全身機能の向上
上と下の歯がキッチリ噛み合わないと食べ物がよく噛めないため、胃や腸に大きな負担を与えます。また、歯列の乱れ(不正咬合)は、発音や顎やお顔の成長に悪い影響を及ぼすだけでなく顎の関節や筋肉にも影響を与えることにより、肩こりや頭痛などの原因となったり、姿勢の悪さにつながることもあります。
矯正治療は歯並びを整えて噛む機能を回復することにより、虫歯や歯肉炎・歯周病を防ぎ、歯の寿命を延ばします。近年、しっかりと噛めることにより、脳への血流が良くなり記憶力が向上することや、瞬発力が高まることもわかってきました。
【外科矯正】口元のゆがみやズレを諦めている方へ
矯正装置だけでは治らないような噛み合わせや顎のズレは、外科手術と矯正治療の実施が好ましいです。
顎の成長が終わった15歳以上の大人の方で、骨格的に著しいズレを伴う受け口や出っ歯、または顎の左右のズレがある方は、矯正治療だけでは、良い噛み合わせや美しい口元にならないこともあるといえるでしょう。
このような方は、矯正治療と外科的な手術を併用することにより、機能的ならびに審美的な矯正効果をあげることも可能になります。手術を併用する場合は顎変形症という病名がつき、保険適用となります。提携している大学病院をご紹介させていだきます。
痛みに配慮した矯正治療を心がけています
当院では治療中のストレスを考え、痛みを緩和する様々な取り組みを行っています。形状記憶合金のワイヤーを使い弱い力で歯の移動を行います。また、治療中に口内炎ができた場合の痛みを抑えるためのワックスをお渡ししています。
痛みの感じ方は個人差がありますが、ほとんどの方がワイヤー調整後、2~3日程度で治まります。痛みを感じにくい患者さんもいらっしゃいます。また、お子さんにはできるだけ取り外しのできる矯正装置を使用しています。取り外しできる矯正装置はほとんど痛みが生じないだけでなく、歯磨きがしやすいというメリットがあります。
弱い力で歯を効率よく動かす
「歯は強く引っ張ると速く動く」――そう思われている方が多いようです。骨の中に固定されている歯を移動させるのですから、ある程度の力が必要でしょう。だからといって強い力を加えればいいというものではありません。実際には弱い力でも歯は充分に動きます。強すぎる力はかえって歯の動きを遅くすることがわかっています。
当院では弱い力で歯を動かしていく矯正治療をこころがけています。初めて装置を装着するときは、力の弱いワイヤーを用います。その後、歯の動き具合に併せてコントロールを行うべく、徐々にワイヤーの力を強くしていきます。こうすることで炎症を抑え、痛みを感じにくくしております。
【形状記憶合金ワイヤー】弱い力でじわじわと動かす
当院で使用しているワイヤーは、形状記憶合金ワイヤーです。形状記憶合金は設定温度を超えると元の形に戻ろうとする性質があります。この性質を利用したワイヤーが形状記憶合金ワイヤーです。
使用するときは、ワイヤーに理想的な歯並びの形を記憶させてから、歯に装着します。体温で温められたワイヤーはゆっくりと元の形に戻ろうとします。つまり、形状記憶合金ワイヤーがソフトな力で"じわじわ"と歯を動かしていくので、痛みを和らげることができるのです。
なるべく抜かない矯正(非抜歯矯正)を考える
「矯正治療は歯を抜かずにできますか?」――患者さんからのご要望で多いのが、抜歯についてです。矯正歯科治療は歯を顎の骨の上に正しく並べる治療です。顎に十分なスペースがなければ、抜歯が必要となることもあります。できれば歯を抜かずに矯正治療をしたいと思うのは、私たちも同じです。
当院はできるだけ歯を抜かない矯正治療を目指しています。まずは、様々な角度から治療方法を検討し、非抜歯矯正の可能性を探っていきます。
歯を並べる場所が足りなければ、歯並びの幅を広げたり、歯を後方へ移動することにより、スペースを獲得することを検討します。しかしながら、顎(あご)のサイズは大きく変化させることができないため、非抜歯矯正には限界があるのも確かです。無理な非抜歯矯正を行うと、歯根吸収が起こったり歯肉が痩せてしまったりします。また口元が突出して、顔の審美性を損ねてしまう恐れもあります。結果として健康や美を損ねるような非抜歯矯正はお勧めしません。
非抜歯か抜歯かの診断には検査と分析が不可欠です。理想的な歯並びを得るためとはいえ、抜歯を選択するとすれば、患者さんの健康な歯を抜くのですから大変なことです。判断する際、まず「自分だったら、自分の大切な人だったらどうするか?本当に抜歯をするのか?」を考えます。そして抜歯・非抜歯のメリットとデメリットを充分に検討し、その結果、自分でも抜歯をすることがふさわしいと思えた時に、抜歯をご提案いたします。
口元の突出を矯正したい方、口が閉じにくい方は抜歯を選択する場合も多い
当院が考える抜歯・非抜歯の診断基準は、非抜歯矯正をすると、健康を損なう恐れがあるか否かです。
矯正しても口元が不自然に見えては、意味をなしません。矯正治療における抜歯は、口元の自然な美しさと機能する噛み合わせを作る上で、考慮すべきことといえるでしょう。芸能関係の患者さんの多くが抜歯をする矯正治療を選択するのは口元の審美性を尊重するからです。
なお、抜歯をしてできた隙間は、歯並びの凹凸をほどくためや、出っ歯や受け口を引っ込めるために利用しますので、治療終了時には綺麗に隙間がなくなります。
早期治療が抜歯の可能性を低くする場合が有る
永久歯が生え揃っていない7歳前後から矯正を始めれば、奥歯を後ろに移動させたり、顎の横や前への成長を促したりすることで、抜歯をせずに治療ができる可能性が高まる場合が有ります。
そういった場合には早期治療の選択肢をご提案致します。逆に早期治療を行っても抜歯を回避することはできそうになく、永久歯列完成後に開始しても同じ結果になると考えられる場合はそのようにお伝え致します。
抜歯について
もし抜歯をせざるをえない場合には歯科口腔外科を専門とする歯科医師が行います。
特徴としては、
・様々な臨床事例に携わっていること
・表面麻酔で痛みを和らげるなど、施術方法に長けていること
・体に対する治療負担を考えていること、比較的費用が抑えられること
等が挙げられます。
抜歯について判断がつきかねる場合も含めて、疑問や不安などがございましたら、いつでもご相談ください。
横浜フォルテ矯正歯科での抜歯について
横浜フォルテ矯正歯科では抜歯を歯科口腔外科を専門とする歯科医師が行います(簡単な抜歯は一般的な歯科医師が担当することもあります)。当院ではインターディシプリナリーアプローチ(各分野を専門とする医師が得意とする治療を担当すること)を理想としており、できるだけ患者さんの負担を考えた抜歯を目指しています。
注射による麻酔の前には、表面麻酔を塗布し、麻酔による痛みを和らげます。その後は麻酔をしっかりと効かせ、抜歯の際の痛みを生じにくくします。
矯正治療のための抜歯は保険適用外となりますが、横浜フォルテ矯正歯科では抜歯の費用を1本あたり6,000円(税別)に設定しています。埋伏している親知らずの抜歯は8,000円(税別)です。
*当院での抜歯は、当院で矯正治療を受けられている方のみ施術可能となります。
子供の頃から矯正治療を始めるメリットを教えてください
顎の成長のバランスを整え、美しい顔立ちに導くことができる
正常な発育を妨げるような歯並びや癖を矯正し、成長を利用して顎(あご)やお顔のバランスを整えます。また、放っておいて外科的な手術をしなければ治らないケースを回避することができる場合があります。お顔つきや顎の成長のコントロールは、成長期の子供でしかできない矯正治療です。
永久歯を抜かない矯正ができる可能性が高まる
永久歯が生えるスペースが足りない場合、奥歯を後ろに移動させたり、顎の成長を促したりすることにより、スペースを獲得します。早期治療により将来的に永久歯を抜歯せずに本格矯正(ワイヤーによる矯正)ができる可能性が高くなります。
舌や口の周りの筋肉の正しい使い方を習得できる
指しゃぶりや舌の癖は、歯並びだけではなく発音や食べ物の食べ方・飲み方に大きく影響を及ぼします。また、普段お口をだらしなくあけている癖を引き起こしてしまいます。間違った舌の使い方が癖になってしまうと、大人になってから治すのは大変です。早期に癖を矯正するとともに、お口の周りの筋肉や舌の動きのトレーニングをして正しい筋肉の動きの習得を目指します。
コンプレックスを取り除き健やかな精神発育を促せる
出っ歯や受け口がコンプレックスとなり、内向的な性格になる場合があります。小児矯正で可能な限り前歯の状態を矯正して、健やかな精神発育を促します。
永久歯での矯正を効率的に行いやすくする
顎の成長をコントロールしたり、永久歯を正しい位置に生えるように導くことにより永久歯列になってから行うワイヤーの矯正を行いやすくします。さらに、ワイヤーの矯正が必要なくなる場合があります。
子供の矯正を始めるタイミングとは?
一般的には7歳から8歳、上下の前歯が4本ずつ生え変わったころが矯正治療の開始時期です。
とはいえ、顔が一人ひとり異なるように、歯や顎(あご)、そして心の成長はお子さんによって千差万別です。早い時期に矯正を始めたほうが良いお子さんもいれば、実際にはしばらく成長を待ってから始めたほうが良いお子さんもいます。
歯が凸凹に生えている......
●歯列が凸凹している
●歯に食べカスが残りやすい
●八重歯になってしまっている
●笑った時に犬歯が唇にひっかかる
このような状態は「叢生(そうせい)/乱杭歯、八重歯」が考えられます。顎(あご)の大きさと歯の大きさがアンバランスなため、歯が凸凹に生えたり、重なったりしています。歯磨きがしづらくなり、虫歯や歯肉炎を起こしやすくなります。歯周病を発症すると、年齢に関係なく歯を失う可能性があります。
受け口で悩んでいます
●口を閉じると、下の歯列が上の歯列よりも前に出ている
●顎(あご)がしゃくれている
●下顎が発達しすぎている
●上手く咀嚼ができない
●言葉が聞き取りにくい、と言われることがある
このような状態の時、「反対咬合(はんたいこうごう)」が考えられ、一般的には「受け口」とも呼ばれています。反対咬合は遺伝的な要因が影響していると言われています。そのほか、上唇を吸い込んだり、舌を突き出したりする、幼い頃の舌や唇の癖が原因となっていることもあります。
年齢に制限はありませんが、できるだけ早期の治療が望ましい不正咬合です。
子供の治療の流れについて教えてください
まだ歯が生えそろっていなかったり、成長過程途中のお子さんの場合、年代や歯の状態によって矯正治療をスタートする時期はケースバイケースです。
機能的に問題がある場合にはすぐに治療に入りますが、今すぐに始めなくて良い場合には様子を観ることもあります。
当院では、第一期(子供の歯が残っている時期)と第二期(永久歯列になってから)に分けて治療を行っていますので、まずはご相談ください。第一期から第二期にかけて継続して治療を受けられた場合には、検査料は第一期のみとなります。
第一期 小学生の矯正治療
身体の成長とともに顎(あご)の形も大きくかわっていく小学生の場合、永久歯が生えそろっていないこともあります。この場合は歯の土台となる顎の骨を正しく成長させていく治療がメインとなります。ご希望があれば、前歯のみの部分矯正も可能です。
歯の土台を整えていくことで、将来的に抜歯をする可能性を抑えることが可能です。小さなお子さんの場合、大人に比べて治療法も千差万別ですので、詳しくはカウンセリングの際にお聞きください。
第二期 中高生の矯正治療
永久歯列が完成している中学生~高校生の場合、大人の矯正と同じ治療(ブラケットとワイヤーによる本格矯正)が可能になります。歯が動くスピードが速いため、効率的な治療を行えることもあります。さらに第一期治療で準備をしていたお子さんの場合は、第二期治療を行いやすくなります。
歯の裏側から治療する舌側矯正や、取り外しのできるマウスピース型矯正装置(インビザラインティーン)を用いた矯正などの治療法もありますので、目立ちにくい矯正を希望される場合には、お気軽にご相談ください。
※マウスピース型カスタムメイド矯正歯科装置(インビザラインティーン)は、薬機法の承認を受けておりませんので医薬品副作用被害救済制度の対象となりません。未承認完成物薬機法対象外の矯正歯科装置であり、医薬品副作用救済制度の対象外となる可能性があります。
出っ歯が気になっています
●上の前歯が下の前歯よりも、極端に前に突き出ている
●上唇が上ったままで、口を閉じにくい
●無理して口を閉じると、顎(あご)にしわができる
このような状態は「上顎前突(じょうがくぜんとつ)/出っ歯」が考えられます。一般的には「出っ歯」と呼ばれます。考えられる原因には、前歯の傾斜が強すぎる、上顎が成長し過ぎている、下顎の成長不足、指しゃぶりの癖等があります。また、鼻の疾患があり、口で呼吸をしている子供にも多く見られる症状です。
見た目の印象が悪くなるだけでなく、口が閉じにくく口腔内に外気が入りやすくなります。細菌感染や粘膜に慢性炎症を引き起こしやすくなり、歯肉炎や扁桃腺炎等の発症が心配されます。
噛み合わせが深い
●噛み合わせると前歯が深く被さり、上の歯が下の歯を隠してしまう
このような状態の時、「過蓋咬合(かがいこうごう)/ディープバイト」が考えらます。噛み合わせが深すぎる状態です。考えられる一番の原因として遺伝があります。また、乳歯を早い時期に失う、あるいは虫歯による奥歯の欠損放置も影響しています。
笑ったときに上顎の歯肉が見え過ぎたり、下の前歯が上顎の内側の歯肉を傷つけて炎症を起こしたりすることもあります。下顎にストレスをかけ続けるため、顎関節症など顎関節のトラブルを引き起こすことが少なくありません。
前歯を噛み合せることができない
●口を閉じても上の前歯と下の前歯の間に隙間ができてしまう
●舌を前方に突き出す癖がある
このような状態は「開咬(かいこう)/オープンバイト」が考えられます。考えられる原因に遺伝があります。その他に、幼児期の指しゃぶりや舌を突き出す等の癖、口呼吸等が影響しています。
このタイプの噛み合わせは、奥歯で噛んだ時に、上下の前歯が被さりません。そのため、前歯で食べ物を上手く噛み切ることができず、横の歯で噛み切るようになります。発音しづらく、言葉が不明瞭で聞き取りにくいこともあります。
すきっ歯に悩んでいる
●歯と歯の間に隙間がある
●サ行などが発音しにくい
考えられる原因として、顎(あご)と歯の大きさのアンバランス(歯が小さい、顎が大きい)、歯が足りない、舌の圧力で歯並びが広がってしまう場合などがあります。
6歳頃にみられる正中離開(上の前歯の真ん中のすき間)にもこのような原因が考えられますが、発育段階に起きる一時的な隙間など全く心配ないと思えるケースも多く見られますので、まずはお気軽にご相談ください。
大学病院で培った治療を提供。
医科に内科や眼科などの専門性があるように、歯科の分野でも一般的な歯科の治療と矯正治療とでは専門性や設備が異なります。当院は歯列矯正に特化した、矯正を専門とする歯科医院です。矯正についての知識を活かし歯並びと噛み合わせを整え、健康をもたらすことができるように、技術を磨き矯正治療を提供できるよう努力しています。
院長は東京医科歯科大学歯学部歯学科を卒業、同大学院医歯学総合研究科・顎顔面矯正学分野・矯正歯科専攻課程を修了し、現在までに多くの治療実績があります。大学病院で培った技術を活かし、小さなお子さんからご年配まであらゆる患者さんの歯並びや噛み合わせを矯正して参りました。
知っていますか? 矯正を専門とする歯科医院の選び方
「矯正歯科」であれば、どこでも同じ――そう思っている方はいらっしゃいませんか?矯正治療はドクターの経験や技術力の違いが、治療結果にも影響を与える治療です。納得のいく治療を受けるためには、歯科医院選びも重要です。
矯正を行う際の判断基準の一つに、資格制度があります。矯正に携わる日本矯正歯科学会では資格制度として一定基準の知識やキャリア、症例実績を満たした場合に資格を認めておりますので、この資格を持っているかで選択するのも一つの手です。
参考:日本矯正歯科学会資格規則(http://www.jos.gr.jp/roster/)
とはいえ、資格や経験はあくまでも一つの指標に過ぎません。技術を磨き、患者さんにふさわしい治療を提供できるよう努力を怠たりません。
矯正歯科治療に伴う一般的なリスクや副作用について
2.歯の動き方には個人差があるため、想定した治療期間が延長する可能性があります。
3.装置の使用状況、顎間ゴムの使用状況、定期的な通院等、矯正治療は患者さんの努力が必要となります。それらが治療結果や治療期間に影響します。
4.治療中は、装置が付くため歯が磨きにくくなります。むし歯や歯周病のリスクが高まるため、丁寧なブラッシングや、定期的なメンテナンスが重要になります。また、歯が動くと隠れていたむし歯が見えるようになることもあります。
5.歯を動かすことで歯根が吸収して短くなることがあります。また、歯ぐきがやせて下がることがあります。
6.ごくまれに歯が骨と癒着し、歯が動かないことがあります。
7.ごくまれに歯を動かすことで神経が障害を受け、壊死することがあります。
8.治療中に金属等のアレルギー症状が出ることがあります。
9.治療中に「顎関節で音が鳴る、あごが痛い、口が開けにくい」などの顎関節症状が出ることがあります。
10.様々な問題による影響で、当初予定した治療計画を変更する可能性があります。
11.歯の形を修正や、咬み合わせの微調整を行う可能性があります。
12.矯正装置を誤飲する可能性があります。
13.装置を外す際、エナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、かぶせ物(補綴物)の一部が破損する可能性があります。
14.装置を外した後、保定装置を指示通り使用しないため、後戻りの生じる可能性が高くなります。
15.装置が外れた後、現在の咬み合わせに合った状態のかぶせ物(補綴物)やむし歯の治療(修復物)などをやりなおす可能性があります。
16.あごの成長発育により咬み合わせや歯並びが変化する可能性があります。
17.治療後に親知らずが生え、凸凹が生じる可能性があります。加齢や歯周病等により歯を支えている骨がやせると咬み合わせや歯並びが変化することがあります。その場合、再治療等が必要になることがあります。
18.矯正歯科治療は、一度始めると元の状態に戻すことは難しくなります。