ホワイトニングの効果があまり望めない歯

ホワイトニングは天然のご自分の歯にしか適用されないため、被せ物や詰め物自体にホワイトニングの効果はありません。

エナメル質・象牙質形成不全症(もともと歯の質に異常がある)重度のテトラサイクリン変色歯(生まれつき歯がグレーがかった変色をしている)神経を抜いた歯(神経を抜いた歯は神経のある歯に比べるとホワイトニングしても白くなりません。しかし、神経を抜いた自分の歯自体を別の方法で白くすることができます)

ホワイトニング効果にムラが出る可能性がある歯
●歯にまだら模様(バンディング)の変色がある歯
ホワイトニングを繰り返すことで綺麗になっていきますが、最初は、まだら模様が浮き出てしまうことがあります。

●歯の表面に白い点(ホワイトスポット)がある
白い点が目立ってしまうことがあります。

このように、キレイなホワイトニング効果が望めない歯を白くしたい場合は、ホワイトニング以外の方法があります。

ウォーキングブリーチ(神経を抜いて変色した歯を白くする方法)ウォーキングブリーチ
歯の裏から穴を開けて(神経の処置をした時点ですでに歯は削られている)、そこにホワイトニング剤を入れ、仮の蓋をします。白くなったらホワイトニング剤を取り除き、最終的な蓋をします。ゆっくり白くなるので数週間かかります。1〜2週間ごとに来院してホワイトニング剤の交換をしますが、特にご自宅でやることはありません。

ホワイトニングができない歯(ご自身の歯、詰め物、被せ物)を白くする方法
保険の白い詰め物や被せ物には、プラスティック素材が使われているため水分を吸収します。そのため使っているうちに色が変色します。(カレーを入れたタッパーがだんだん黄色くなっていくのと同じイメージです)。天然の歯と同じで、表面の汚れは落とせますが、入り込んでしまった色素の沈着はクリーニングでは落とせません。

●ラミネートベニアラミネートベニア
歯の表側の面を数ミリ削って型をとり、セラミックスを貼り付ける方法です。基本的には半永久的に使えますが、噛み合わせや歯の状態によっては、剥がれやすかったり、適用できない場合もあります。

●オールセラミックスオールセラミックス
歯を削って、人工的な被せ物を作る方法です。歯を削る必要がありますが、長持ちします。また歯の色のグラデーションまで再現できるものもあるので、より自然に白い歯をつくれます。セラミックス製のため、変色しません。(陶器のコップと同じで、頻繁に色素の濃いものを摂取すると表面に汚れが付着することはありますが、セラミックス自体は変色しません)