A. 吹くことは可能です。矯正装置のタイプによりその影響は異なります。
1)表側矯正の場合
スタンダードな表側のワイヤーを用いた矯正治療装置ですが、金管楽器の演奏への影響は大きいです。吹けないことはないのですが、少し楽器を押し当てる痛みがあるので我慢が必要です。ブラケットが当たっても唇が痛くならないようにするプロテクターもあります。ただし、歯並びが著しくガタガタの間は装着ができません。ある程度歯が並んでくるとプロテクターを使用することができます。当院で矯正治療中の患者さんには無料でお渡ししています。
2)舌側矯正の場合
唇側には装置がついていないため、楽器へは影響しづらいです。ただし、舌への影響が有るため、人によっては演奏しづらいと感じるようです。矯正費用が高額になるというデメリットがあります。
3)マウスピース型矯正装置(インビザライン)の場合
演奏中は外せるため、全く影響ありません。ただし、マウスピースを用いた矯正は全ての矯正治療に適用できるわけではありません。